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2021年4月2日金曜日

2021.04.02 韓国文化院

● 昨日はJRの都区内パスで都内をフラフラした。今日はメトロの24時間券でフラフラしようと思う。
 ので,ホテルがある潮見から豊洲まで歩いた。豊洲から有楽町線で銀座1丁目。銀座LoFtを覗いて,そのまま並木通りを歩いていく。

● ユニクロ。贅沢なモデルを使ってるねぇ。銀座にユニクロって合わないでしょと思って,ずっとスルーしてましたよ。ところが。合わせ方ってあるんですねぇ。
 いや,素人の発想は地表から1㎝しか浮いてないのに対して,玄人は100mも上空を行くというこってすな。

● 銀座から丸の内線に乗った。中野坂上で方南町行きに乗り換えた。方南町に用があったわけじゃ,もちろんない。この枝線に乗って,丸の内線の全線に乗っておきたかったっていう,それだけのことなんです。
 地下鉄でこういうのってあまり意味ないと思うんだけど(地下を走っているんだから景色がない),そこに線路がかるんだから乗らないとね。

● というわけで,方南町にやってきた。せっかくだから駅の近くを歩いてみた。厚みのある街だと思った。ひょっとすると,かつては色っぽいところだったのかと思ったのだが,そういうわけでもなさそうだ。
 駅の近くの吉野家で,牛丼並と生卵。いや,吉野家,最高です。旨いです。

● こんなニュースを見た。「慰安婦=性奴隷」否定論文に対して,行動しちゃう人たちの紹介。付ける薬がないほどの大馬鹿だよねぇ。言論には言論で応じればいい。まして論文なんだから,論文で反論すればいい。
 しかし,この種のニュースはもう見飽きたというか聞き飽きたというか,韓国人じゃしょうがないわという感じがしちゃう。こういうのが状態の国は,極端から極端に簡単にブレると思いますよ。大脳を通さないでその時その時の空気に脊髄反射で反応しちゃってるわけだから。
 ところが,フィラデルフィアで市議会が論文非難の決議を採択したらしい。これはどういうことか。アメリカの表現の自由は張子の虎か。ま,この愚かさが人間だね,とも思うんだけどさ。

● ま,そういうことはあっても,地政学的にいえば,韓国は中国に呑み込まれていてもおかしくなかった。けれども,民族も言語も文化も中国とは別個のものを保ってきたのは奇跡に近い。特に食文化の豊穣さには端倪すべからざるものがある。
 というわけで,方南町から丸の内線で四谷3丁目駅に戻って,駐日韓国大使館の韓国文化院にお邪魔した。

● 1988年のソウルオリンピックの数年前から,日本でも空前の韓国ブームが起きた。ぼくなんかもこのブームに踊っちゃった方でね。
 仕事を辞めて大学に戻って韓国語と韓国史を勉強して,韓国に仕事を求めようかと考えたほどだ。韓国語学科のある外語大学を調べて(東京外大なんて入れっこないんで,除外)募集要項を取り寄せるところまで行った。
 が,そこで踏みとどまったのはわれながら正解。あそこから先に進んでいたら,ぼくの人生は破綻していたと思う。
 だから,人の幸不幸なんて紙一重のところで決まるものだと思いますよ。能力とか学歴とか関係ないね。9割は偶然じゃないですかねぇ。

● フリーで入れる。チェックは何もない。入ると,カウンターにいる2人の女性スタッフが流暢な日本語で挨拶してくれる(彼女たちが韓国人だと決めつけているわけだが)。ホテルのロビーに来たみたいだ。
 1階はギャラリーになっている。韓国といえばこれでしょと言いたくなる白磁がガラスケースに入って飾られている。ひと目,洗練されすぎている。“芸術” を意識してしまっている。民藝的な視点からすれば,これじゃないでしょってことになるだろう。
 他にも,美術作品が展示されている。韓国映画や歌謡などのPRパンフなんかもどっさりある。

● 3階は図書映像資料室。図書室だ。とにかく静かで,ここで勉強するとハカが行くだろう。女子高生2人がそういう使い方をしていた。ここ,穴場かも。
 あと,男性の若者が2人。彼らは韓国語の本を広げていた。幼児の遊び場を備えた部屋もあって,そこにも人がいるんだけども,音を立てない。静かだ。ひょっとしたらサクラなのかと思うほどだ。

● 韓国を扱った日本語の書籍と韓国語の書籍が並んでいる。韓国語の書籍は読めないわけだから,ぼくにとってはないも同然なのだが,日本語で書かれた韓国本がこんなにあるのか。
 学術書から旅行案内まで。ソウルオリンピック前の韓国ブームのときには夥しい韓国本が出版されたが,それらも書架に並んでいる。ぼくが読んでいるものもある。
 その量たるや凄いものだが,おそらくここにある書籍の大半は,今となってはゴミに違いない。そう思って見るせいか,その量に圧倒されてたじろぐということにはならない。皆さん,ご苦労さんでした,といったやや斜に構えた見方になる。

● 京橋に三中堂という韓国専門の書店があった。栃木から何度通ったことか。だいぶ買いためたものだが,この図書室の書架を眺めながら,そのことを思いだした。
 三中堂はその後,阿佐ヶ谷に移転し,移転後は一回だけ訪ねたことがある。今でも健在なのだろうか。と思ってググってみたら,神保町に移って営業を続けているらしい。

● 4階には韓式庭園と韓式座敷がある。都心とは思えない静寂さとは,よく使われる常套句だが,ここはまさにそれ。
 訪れる人も少ない。静かにもの思いに沈みたいときには,ここに来るといいのではないか。国のショールームなのだから,スタッフも丁寧かつ慇懃で,不快な思いをすることもない。

新木場駅
● 四谷3丁目からまた丸の内線。赤坂見附で銀座線に乗り換えて,銀座に。丸の内線に乗ったままでも銀座に来れるんだけど,ぼく的には銀座線に乗換えるのを推奨。
 銀座1丁目から有楽町線。新木場まで乗って,歩いてホテルに帰還。
 東京って色々あって面白い。回遊するのにこんないいところはない。

2019年8月18日日曜日

2019.08.18 Hotto Mottoののり弁を買って考えた

● 南宇都宮で東武線を降りて,近くのHotto Motto富士見通り店でのり弁を買った。食べたかったんですよ,これ。いや,昔からよくお世話になっていたんだけど,最近,食べてなかったのでね。
 明保野公園のベンチに座って,蚊にくわれながら食べた。価値ある300円ですな。ありがとうございましたと言われると恐縮する。こちらが言うべきこと。

● で,考えた。日本の伝統的な食事というのは,いかにしてご飯をたくさん食べるかという一点でできあがっているのだな。
 おにぎりが典型的にそうなのだけど,弁当にもそれが残っている。のり弁は特にそうだ。

● もうひとつ。これを300円で売っているのだから,アルバイトの時給を上げるのは難しい。と言って,値上げは怖い。競合他社にはコンビニも入っている。
 それがつまりデフレということで,これをして日本は貧しくなったという人もいる。のだが,日本はデフレの先頭ランナーで,これから欧米諸国が日本の後を追うことになるのかもしれぬ。

● どうなんだろうね。Hotto Motto ののり弁もそうだし,吉野家の牛丼が380円で食べられるのは,いわゆる先進国の中では日本くらいのものではないか。今の日本では所得がさほど多くなくても旨いものが食べられる。
 実際,給料はなかなか上がらない。しかし,これを貧しいというのだろうか。

● 民主党政権の時代,1ドルが80円になった。あの円高の時代,日本の製造業の賃金はアメリカの2倍と言われたのではなかったか。
 どういう理由によるものかぼくには理解できないのだが,アベノミクスで円が安くなった。一時は120円まで行った。為替レートで比較すれば,それだけで日本の賃金水準は3分の2になった。

● しかも,デフレは変わらない。輸入価格は1.5倍になる計算だけども,それを転嫁するなど間違ってもできない相談だ。そんなことをしたら,自分が倒れてしまう。市場から退場を宣告される。
 経営者は歯を食いしばって合理化に努め,働く人も賃上げは諦める。コスト増を製品価格に反映させることができない以上,そうならざるを得ない。

● そうして,今の380円の牛丼があるのだ。これでどうして日本は貧しくなるのだ?
 iPhoneは香港で買うより日本で買った方が割安になるそうだ。日本製の文房具も欧州で買うと日本よりだいぶ高くなるらしい。つまり,日本は物価の安い国になったのだ。デフレのせいで(デフレのおかげで)。
 訪日外国人が増えているのは,その理由の9割は日本に値頃感があるからだ。自国で稼いで日本で使うと,お金の価値を実感できる。かつて,日本人が思っていたことだ。
 しかし,“物価の安い国=貧しい国”なのかどうか。しかも,ここは為替で変わる。

● もうひとつ。7月以降の日韓経済対立だ。これを見ていると,話にならないほどの大差がある。韓国のこれ以上はないという稚拙な対応も大きく効いているとは思うんだけども,日本経済の底力をまざまざと感じる。
 これで日本が貧しくなったと言われると,ちょっと待てと言いたくなる。が,経済力の底の深さにこれだけの差があるにもかかわらず,日韓の国民の暮らしにはそんなに差はないようにも見える。日本は自身の経済力をどういうわけだか,国民に還元できていないようにも見える。

2019年3月5日火曜日

2019.03.05 韓国は大丈夫なのか

● 右は3月2日の下野新聞。韓国の文在寅大統領が対日批判を転換したと報じている。しかし,日本側の反応は冷ややか。
 状況の変化に応じてカメレオンのようにクルクル変わるという印象しか持たないもんね。状況に応じて態度を変えることすらできないのでは話にならないのだけれども,それだけだとまた状況が変われば対日批判を繰り広げるのだろうとしか思えない。
 約束を守らない(したがって交渉ができない)大統領という抜きがたい不信感を,ぼくなんぞも抱いてしまっている。

● SNSには国交を断絶しろなどと威勢のいい意見が飛び交っている。日本政府は冷静に対応するだろうけれども,そうはいっても韓国が自壊するのは止めようがない。
 そろそろ,韓国の株とウォンの同時暴落を視野においた方がいいんだろうか。つまり,そうなったときにサッサと買い出動できる態勢を整えておいた方がいいのかということ。

● 一国のトップがここまでノータリンだと,他国に無限の富をもたらす源泉になるんじゃないかと思ったものだからね。
 暴落したところでサムスンでも何でも韓国企業の株を買っておけば,株と為替の往復ビンタで儲かるんじゃないかなぁ,と。

● 両班文化の名残なのかね。文班,武班の2つで両班。文班が格上。そういう学識を備えた文人が政治を担うべしという。
 その当時だって学識で政治ができたとは思えない。まして21世紀の現在,文人政治家ってのは害しか為さないと思うんだが。
 日本でもそうだ。政治家をマスコミが批判するが,そのマスコミ人はたぶん文人気取りなのだろう。文人を気取れるのは判断基準を少ししか持たない単純バカだからで,そのへんが見透かされているから,新聞は部数を大きく減らしているし,テレビはそっぽを向かれるようになった。

● 素人考えながら,政治というのはつまるところ現状分析ではないだろうか。現状を細かく分析してどう動くのが自国の利益に叶うのかを考える。短期,長期に。終わりのない現状分析と近未来の予想が政治の仕事だ。
 理想というテーゼにてらして是非を決めるのは,つまりイデオロギー優先ということ。自称文人に決定的に欠けているのは細かい分析を避けて通ってしまう知性の欠如だ。頭が(いいとか悪いとかではなくて)弱いことだ。

● 韓国のまともな経済人は苦虫を噛み潰しているのじゃないか。外界と不断に接している人なら,夜郎自大の危うさくらい,すぐにも気づく。危機感を持っていると想像する。
 が,トップと大衆がバカなんじゃ,手の打ちようがない。大衆がバカなのは世界共通だから仕方がないとして,トップがバカではどうにもならない。

● というと,おまえの国でも鳩山某とか菅某というバカをトップにしたではないかと言われるかも。唯一,そこだけが反論できない日本の傷であるわけだが。

2019年1月11日金曜日

2019.01.11 韓国に明日はない,か?

● 右は今日の下野新聞。
 これでは韓国は近代国家になれていないと広言しているようなものだ。大統領もそんなことはわかっているだろう(ひょっとして,わかっていないのか)。
 が,国内世論を気にして決断力を発揮できない。為政者として最も求められる資質を欠いている。

● 支配するされるは世界に共通する歴史で,どの国にもある。やられたらやり返すを続けていたら,未来永劫,安定は来ない。
 だから,戦いすんで日が暮れたら,条約を結んで精算する。精算したのだから,それでリセットされる。それがつまり,国際ルールだ。精算してもまた蒸し返すのでは条約を結ぶ意味がない。というより,そんな国とは条約は結べない。

● 日本人は何でも水に流してしまう民族だと言われる。対して,韓国は恨の国だといわれるが,それが韓国のアイデンティティーであり続けていいのか。
 過去を持ちだして未来志向と言われてもな,ということだ。過去に生きていたければ,心ゆくまでそうしていればいい。
 が,それは近代国家ではない。過去に囚われているのは,囚われている方に不利に働く。

● ここまでの民族主義あるいは夜郎自大はかなり高くつく。日本経済は韓国などなくても盤石だが,韓国は日本から生産財の輸出を止められれば,官民あげて破産するしかない。鵜飼いの鵜匠が日本で,韓国は鵜なのだ。
 辛いだろうが,そこから出発しないと。地道に力を蓄えて日本を凌駕することを考えないと。
 そういう地道さが韓国人には欠けているような気がする。パッと見の派手さを好んだり,体面を繕うことに血道をあげて,繕えればそれで良しとしたり。よくいえばラテン気質というのか。

● 日本には何をやっても許されるという風潮が韓国にはあるとも聞く。それが本当かどうか知らないが,日本で反韓・厭韓感情がどれほど充満しているか,韓国側はわかっているのだろうか。
 かつての通貨危機ようなことが韓国に再び発生する可能性は少なくないと思うのだが,時の為政者の意向がどうであろうと,現状では韓国を助けることを日本国民は承認しないだろう。

2018年1月15日月曜日

2018.01.15 韓国のテイタラク

● 右は今日の読売新聞。日本で韓国不信者が増えているという記事。例の従軍慰安婦をめぐる二国合意の履行に関する問題。

● これ,当然だよね。国家間で約束したことを,国民の合意が得られないから実行しないというのでは,国家たる資格がないもん。
 国民を説得するのが政府の仕事だし,説得できなくてもリスクを背負って約束を履行するのが筋というものだ。

● 履行できないのは韓国の国内問題であって,それを理由に再交渉などあり得ない。かの国の為政者は恥ということを知らないんだろうかと思ってしまうよねぇ。
 韓国人の政治センスにも疑問符をつけたくなる。この時期にどうしてこういう大統領を選んでしまうのか。

● 日本でも目先しか見ない人が有権者の多数を占める。それは仕方のないことで,民主主義のコストのひとつに数えるべきものだ。慌てて付け加えておくけれども,自分もまた目先しか見えない人間であることを自覚している。
 が,そうだとしても,日本人は選挙のたびに安倍政権の継続を選択してきた。最良の選択を継続してきたと言える。

● 対して,韓国人は何を考えて現大統領を選んでしまったのか。No!と言えない大統領という印象があるんだが。または,八方美人。韓国はかくあるべしという国家観もなければ,身を捨てる覚悟もないように見える。国家元首になってなお,他国の元首に気に入られようというそれだけで動いているように思える。
 あらかたの人間はそうなのだが,そういう人間はリーダーになってはいけないのだ。リーダーになってはいけない人間を大統領にしてはダメだろう(といっても,日本人も鳩山由紀夫を首相にしちゃってるんだけどさ)。

● ただね,韓国からすれば,日本は自国のすぐ東側にそびえる巨大な壁だ。相当に鬱陶しいだろう。
 対日貿易赤字を考えれば,ウリナラはイルボンの植民地なのかと感じることもあるだろう。ストレスが溜まるだろうなとは思うんだけどね。
 だから,従軍慰安婦の問題で常軌を逸した振る舞いに及ぶのも,一種のガス抜きだと大目に見てやるのが,大人の態度ではあるのかもしれないんだけどさ。

● 北朝鮮に対しては圧力重視というのも当然。日本国民はまともなんだと思う。
 対話で解決できる問題は,解決する必要のない問題に限られる。努力でどうにかできるものは,どうにかする必要のないものに限られる,というのと同断。

2017年1月27日金曜日

2017.01.27 韓国は近代国家であることを自ら拒否する。なぜ?

● 右は今日(1月27日)の読売新聞。ここが韓国は近代国家ではないと言われる所以だろう。
 なぜなら時効という考え方がないから。長谷川慶太郎さんがつとに説いてやまないところだ。

● 14世紀に盗まれたものかどうかを裁判所が判断できるのか。裁判所にその能力があるのか。法律問題ではないのだ。法律しか学んだことのない人間に,それを究明することができるのか。
 韓国から対馬に移ったのは間違いないとしても,その理由を盗みだと特定できるのか。それ以外の可能性はないのか。

● 和冦じたい,その実態はよくわからない。当時の日本列島に住んでいた人たちが朝鮮半島や中国の沿岸部を荒らし回っていたのか。それとも朝鮮半島や中国大陸に住んでいた人たちがメインで,倭人は一部に過ぎなかったのか(そう書いてある史書もあるらしい)。
 当時は国民国家はなかったわけだから,俺は日本,おまえは朝鮮,やつは中国,なんぞという色分けもまずなかったろう。

● それ以前に,14世紀以降,数百年にわたってその仏像が対馬の観音寺にあり続けたという事実は尊重しなくていいのか。

● こんなことをしていたのでは,韓国は世界の笑いものになるだけではないか。自ら自国の国際的信用を地に落とすようなことをなぜわざわざやるのか。

2016年10月20日木曜日

2016.10.19 韓国の就活対策

● 左は今日(10月19日)の読売新聞。「韓国政府は,優秀な韓国人学生を海外企業へ就職させる取り組みに乗り出している」とある。
 韓国内にある海外企業ではなくて,海外にある企業に就職させるということだろう。

● こういうのにわりと抵抗ないんだね,韓国って。
 韓国では大学生の就職がかなり厳しいらしい。サムスンや現代,ロッテなどの財閥企業に就職できる人はそんなにいない。背に腹は代えられないということだろうか。

● 日本政府がこういうことを言いだすことは絶対に(といっていいと思う)ないだろう。政府が音頭を取って,アメリカや東南アジアの企業に就職できるように語学や異文化理解の講座を開設して,大学を卒業する学生に対して,受講を勧めるというようなことはね。
 そんなことをすれば,政府が国民を売るのかと非難されそうだ。

● 日本はヨーロッパや韓国,中国に比べて,求職状況は恵まれているから,そんなことをする必要もないわけだけれども,仮に国内に失業者が溢れるようになっても,そういうことはしないような気がする。
 かつて,日本も集団移民を企て,多くの国民をアメリカや南米に送りこんだことがあった。体のいい棄民だったのかもしれない。

● 日本人は内向きだとよく言われる。滅多なことで日本を離れたがらないし,離れてもいずれは帰国することが前提だ。彼の地に骨を埋めるというわけにはなかなか参らない。
 それだけの吸引力を日本という国家は持っているということだろうか。日本の柔らかい自然や風土の故だろうか。

● その点,韓国人は腰が軽いようでもある。お国柄の違いか。ベトナムや中東に多くの韓国人が出稼ぎに出ていたのはそんなに昔のことではない。
 出稼ぎなどしないで,生まれたところで働いて暮らせれば,それに越したことはないんだろうけれど,そういうこととは別に,フットワークが軽いという印象があるなぁ。

● 中国人とかインド人も同じ印象。こういうフットワークの軽い国の住人には共通項があるように思う。それは何かというと,現地に溶けこもう,現地の一員になろうという発想があまりないことだ。
 そうではなくて,どこに行っても自国でやっていたことをそのまま移植しようとする。リトルコリアができる。したがって,基本的には現地からは排斥されやすくなる。

● 日本人の腰が重いのは,行った先に溶けこまなくてはならないと思っているからかもしれない。そこで良き市民にならなくちゃ,と。彼の地の歴史や住民の気質をよく知り,それに自分を合わせないといけないと思っている。
 そうだとすると,国を越えた移動はたしかに気重なことになるだろうな。できれば避けて通りたい。

● ともあれ。日本でも進歩的文化人を自称する人は,韓国のやり方を是とするのだろう。国境は低くなっている。これからさらにそうなる。どんどん海外に目を向けるべきだ。ということだよね。
 ただ,それを政府が言っていいのか。国民を食わせるのが政府の仕事ではないか。それを最初から外国にやってもらおうという発想はどうなのか。

● 企業の方は,社員の国籍なんてどうでもいいだろうね。優秀な人材を雇いたい。多国籍展開している企業ならば尚更だ。その代表はユニクロだと思うが。
 これからの日本人は,こうした外国の優秀な人たちとも渡り合っていかなければならない。