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2020年9月27日日曜日

2020.09.27 東京メトロのフリーペーパーに驚く

● 半蔵門線の住吉駅で「メトロミニッツ」という月刊のフリーペーパーを発見。発見というのも何だけど,今まで気がつかなかったものでえ。
 A4,本文38ページという堂々たるもの。スターツ出版が編集発行を担当しているが,発注元は東京メトロなのだろうね。

● 不思議なのはメトロの沿線はあまり出てこなくて,取材対象が日本全国に及んでいるところ。今月号では「Cycling in 茨城」というタイトルで水戸が紹介されている。
 特集記事は New “フルサト” ツーリズム。「もう1つのふるさとを見つける旅に出ませんか? というご提案です」というわけなのだが。


● New “フルサト”の定義は「生まれ育った場所でなくても,せわしない東京の日常に疲れた時にふと “帰りたくなる” 土地のこと」との由。
 生まれ育った場所そのものではなくても,そこに近いところに住んでいる田舎人には関係のない話になる。

● ぼくもその口なんだけど,東京をNew “フルサト” にできればと思っているのだ。
 田舎人の中には,東京の大学を出てUターンしてきたという人も多いと思うのだが,残念ながらぼくは東京に住んだことがない。が,東京の面白さ,いろんな面での濃密さというのは,若い頃から惹かれていた。休日にはしばしば出かけていた。
 ただ,若い頃は点でしか東京を知らなかった。御茶ノ水なら御茶ノ水のこことここ,秋葉原なら秋葉原のこことここ,という具合に,点でしか知らない。点と点は脳内の地図上ではつながっていない。

● エリアというか街として知るようになったのは,わりと最近のことだ。年齢でいえば50歳を過ぎてから。そうして,街として(面的に)ふんわりと東京を知るようになると,東京以外の都市,たとえば京都,大阪,金沢,札幌,那覇に対する興味は急速に消えていった。東京だけでいいと思うようになった。
 幸い,北関東のわが家から東京は近い。週末は東京で過ごすようになってきた。ぼくはもう “日常に疲れた時” を味わうことはないと思うが,日常に飽きることはしょっちゅうありそうだ。
 そういうときに目先を変えるのに東京は絶好だ。充電するというと,今の自分には変な言い方になるが,そんな気分で出かけていく。

● で,週末の東京行きを繰り返した結果,東京をNew “フルサト” にできつつあるような気になっているのだけれども,そうなればなったで,東京に馴れてしまう。今までは刺激であったものが,刺激として機能しなくなる。
 そうなっては少し困る。生粋の東京人はどうしているのだろう。東京があたりまえで,地方が新鮮に映るのだろうか。しかし,やはり東京にしか住めないと思い至るという流れになりそうではあるよなぁ。

● ぼくは東京には住めないと思う。週末に行くところにとどまる。経済的な問題は度外視しても,東京に住むだけのパワーはないと自認している。
 現役を退いているから,満員電車に乗るなんて目には合わなくてすみそうだが,それでも東京の持つパワーに抗しきれる自信はない。New “フルサト” も基本は,遠きにありて思うものだ。

● 自分のことを語りすぎた。「メトロミニッツ」の話だ。
 基本は観光案内といっていいと思うんだけれども,丁寧に取材を入れている印象。格調高い誌面づくり。こういうのが無料で読めるんだったら,書店にあまたある旅行雑誌は要らないんじゃないかと思えてくる。
 月1で出していたら,ネタ切れにならないのかと,余計な心配もしたくなる。定期購読したくなるが,電子版があってバックナンバーも読めるらしい。

● 東京都交通局のフリーペーパーもあった。こちらは主には沿線の旨いもの屋の紹介で,これなら理解できる。他の私鉄でもやっていることだから。
 が,「メトロミニッツ」のこの編集方針はPR誌の域を越えているように思える。東京メトロのメセナ事業というわけでもないだろう。ひょっとして東京メトロは関係ないんだろうかと思ってしまう。

2018年12月28日金曜日

2018.12.28 「YEBIS STYLE」

● 恵比寿に行くと,このフリーペーパーをもらってきて読むのも,楽しみのひとつ。57号の表紙は富永愛。懐かしい。
 特集も彼女のインタビュー記事。彼女の発言をいくつかピックアップしておこう(いずれもP7)。
 あの頃の自分を愛おしいと思うし,あんな子がいたらおもしろがると思う。あの頃の私を,まわりの大人たちがおもしろがってくれたように。
 『負けたくない』という感情はまだ私の中にあって,それが原動力になっている。
 根本的にモデルの何が好きかというと,自分を好きな自分を楽しめるからだと思う。自分を好きじゃないと,たぶんあんな顔をして歩けないと思うから。
 『こういうスタイルがモデルだ』という大前提があった時代とは違う。だからこそ私は私のスタイルで,モデルとはなんなのか追求していきたい。
● 次が巻頭の特集記事にちなむ書籍の紹介。「フカボリ! 恵比寿」というタイトルの恵比寿の街を紹介する連載。
 「恵比寿おとなレストラン」と題する,恵比寿のレストランの紹介が続く。「恵比寿シネマ案内」も。他に,コラム的なエッセイがいくつか載っている。

● それぞれにプロのカメラマンが撮った見応えのある写真が添えられる。あるいは,写真が主役かもしれない。
 紙質も良くて,こんなに格調高いフリーパーパーのタウン誌は,ぼくが知る限り,他に存在しない。フリーペーパーにありがちなセコサがまったくない。
 発行はサッポロ不動産開発株式会社。潤沢な資金があるんだろうな。

● で,この「YEBIS STYLE」のたたずまいが,恵比寿が標榜する街のイメージを形にしたものなのだろう。ハイソで知的な大人の街というね。
 光があれば影も絶対にあるはずなのだが,その影はとりあえずないことにしておく。少なくとも,恵比寿ガーデンプレイスにはないことになっているはずだろう。

2018年11月22日木曜日

2018.11.22 大手町のタウン誌

● 大手町をフラフラと歩いてきた。東京には各地に無料のタウン誌があって,しかもけっこう面白かったりする。
 これだけの話題を拾えるのは東京の強みかなぁと思うことになる。こういうものは須くネットに保存しておくべきだと思う。将来,貴重な史料(?)になるかもしれない。いや,もうすでに実行されているのかもしれないけれど。

● 大手町にはこんなものがあった。大丸有協議会が発行しているもの。正確にいうと,大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会。一般社団法人で,事務局員もいるらしい。
 そういうものを維持できるのも,このエリアの力なのだろう。東京の中心部だもんね。ビジネス街の中核でもある。

● というエリアの特性を反映してだと思うのだが,このタウン誌もビジネス色が強いものだ。まずはここで働く人たちのインタビュー。
 レバンテ(ビアレストラン),東京會舘,銀杏堂(印章店),パレスホテル,ニッポン放送。もちろん,さりげなくPRもまぶされている。

● あとはこのエリアのイベントをまとめてザッと紹介。住んでいる人は少なく,ヨソから働きに来ている人の方がずっと多いんだろうから,いわゆる伝統行事ではなく,人為的なイベントが多くなるのはやむを得ない。それはまったく悪いことではない。
 昔からそういうエリアだったはずだ。その点に関しては筋金入りだろう。その地から自然発生的に生まれたものに依存するのではなく,必要に応じて自ら作りだすという点において。

2018年8月27日月曜日

2018.08.27 東京エキマチvol.20

● 久しぶりに東京駅の構内(主には地下街)をウロウロした。で,このフリーペーパーをもらってきたよ,と。
 相当に完成度の高いタウン誌というかPR誌というか。製作は(株)交通新聞社。

● これほどのフリーペーパーを作れるところは,銀座(「銀座百点」)を除けば,恵比寿(「YEBIS STYLE」)くらいのもの? 読めるフリーペーパーってそうそうないでしょ。
 隔月刊でこれだけのものが出せるって相当なものですよ。JR東日本が中核になっているんでしょうけどねぇ。

● 今回は麺特集。っていうか,麺を出す店の特集。中華,パスタ,フォー,そば,うどん。
 特に面白かったのが「昼下がりのそば屋人間模様」。立ち食いそば屋でのピープルウォッチング。こういうこと,ぼくも知らず知らずやっている。
 食べてる様子を見ながら,彼なり彼女なりの職業や性格や人生を推測する面白さってあるよね。でも,このイラストのような観察眼はないな。

● ぼくは一人で知らない飲食店に入るのは,それがそば屋であれ居酒屋であれ,かなりの程度苦手とする。行けるのはチェーンのファストフード店に限られる。
 ので,ぼくがここで紹介されている店に行く可能性は限りなくゼロに近い。だからこそ,出来のいいタウン誌にあたると得した気分になる。見て楽しめるから。

2017年9月1日金曜日

2017.09.01 「YEBIS STYLE」

● 恵比寿ガーデンプレイスに置いてある「YEBIS STYLE」。フリーペーパーでこれほどお金をかけているのはそうそうないと思う。ルックスも中身も。それ以前に紙質がいいや。
 51号は「知的冒険の夏。」。コピーに“。”を打つのは,糸井重里チック?

● まず,表紙を飾るモデルさんが垢抜けている。今回は門脇麦さん。子どもの頃から本の虫だった。巻頭を飾るのも彼女のインタビュー記事。
 次なる記事は,星野概念(精神科医),武田カオリ(ミュージシャン),菅原敏(詩人)の3人による「大人の読書会」。取りあげるのは宗田理『ぼくらの七日間戦争』。
 さらに,奥本大三郎とカブトムシゆかりの昆虫の話。

● YEBIS GARDEN CINEMAも恵比寿のイメージを作るのに与って力がある(と思う)。その紹介コラムである「恵比寿シネマ案内」も連載記事のひとつであるようだ。
 このあとは広告連動記事。が,その広告も読ませる内容になっている。バックナンバーを揃えたくなるほどのクオリティ。

● 恵比寿ガーデンプレイスサッポロビール工場跡地を再開発したところで,再開発事業の事業主も当然,サッポロ。そのサッポロ不動産開発株式会社が発行元になっているんだから,お金もかけられるんでしょうね。

● 「恵比寿。あなたは,大人の街になれ。」がここ数年来,恵比寿の運営指針(?)になっているんだけど,これもサッポロが主導権を取れるからまとめやすいんだろう。
 大人の街というのは,渋谷との対比を強調したものかもしれないし,ここでいう「大人」とはお金を使ってくれる人という意味かもしれないんだけどね。

2017年3月8日水曜日

2017.03.07 Moteco 2017-03 見送る春,迎える春

● フリーペーパーの「Moteco」を初めて見てみた。小山・宇都宮周辺版とある。このエリアの食べ物屋や整体院,エステ,ネイル,ヘアサロンを紹介している。
 宇都宮にモテコ出版株式会社というのがあって,そこが発行している。編集後記には「F1層をターゲットに発行してきて10年」とある。
 ちなみに,F1層のFとはfemaleの頭文字。つまり,女性のこと。F1層とは「20歳から34歳までの女性」を指すマーケティング用語であるらしい。

● 若い女性が好むお店が紹介されているのだとすると,エステやネイルが多くなるのは当然ですかね。この分野に投入されている金額は膨大なものだろう。
 泡沫の美のためにこんな大金が使われているとは,それこそ壮大なムダではないか,もっと本を読むとか,絵画を見るとか,そういう内面に関わることにお金を使ったらどうなのかね,と言いたくなるんだけど,これは二重の意味で間違っているだろうなぁ。

● ひとつは,内面にお金をかけるのは良くて,外面にお金をかけるのはダメというのは,そもそも根拠がないということ。
 もうひとつは,生存が確保されれば,人は自ずとそういうところに向かうものだということ。
 エステやネイルに使うお金がムダ金だというのなら,オッサンがコナカや青山のスーツじゃなくて,Kitonやエルメネジルド ゼニアを着るのもムダだってことになってしまうがな。
 もっと言うと,生きること自体がムダだというところまで行ってしまうかもしれない。

● F1層はそんなにお金は持っていないのじゃないかと思う。独身で稼いだ分はぜんぶ自分のために使える人もいるのかもしれないけれど,一人暮らしをしてたりすると家賃の支払いだってあるわけだからね。
 したがって,ここに登場する飲食店の多くは大衆店だ。つまり,ぼくでも行けそうな店ばかりだ。何となく馴染み感があるというか。

● この種の情報はネットで見る人が多いだろう。MotecoもTwitterやFacebookでも情報を流しているようだ。
 が,紙媒体の便利さは厳然としてある。パラパラとページを繰っていけることだ。ネットよりも手軽だ。ま,今の時代,紙にこだわるのは資源浪費,悪しき贅沢ってことになるのかもしれないけど。

● ところで。この冊子には不動産の広告もある。小山の中古マンション(64㎡)が700万円。小山駅まで徒歩25分(この25分は広告用語の25分ということね)。同じく小山市(羽川)の戸建て住宅(8DK)が580万円。もちろん敷地込みだ。
 ずいぶん安くなってしまうんだなぁ。

● つい最近まで家を建てるのが男一生の夢みたいなところがあって,ぼくも前世紀の終わり頃に建ててしまった。何の疑問も持たずに。バブルの絶頂期は過ぎていたけれど,土地神話はまだ生きていた頃だ。
 今手放すと,買い手がついたと仮定しての話だけれども,どれくらいで売れるんだろうか。取得コストの4分の1くらいにはなるんだろうか。

● 結局,一生分の稼ぎのかなりの部分を住宅取得につぎ込み,それが目減りしてしまったということだ。今を生きる中高年の大半は同じ思いを味わっているだろう。
 やはり,だ。多数派の一員でいるとロクなことがない。土地神話に背を向けて,俺は賃貸でいいと賃貸主義を貫くことができた人もいたに違いない。偉い人だなぁ。

2017年1月1日日曜日

2017.01.01 元日の恵比寿

● せっかく東京に出たんだから,恵比寿でビールを飲んで帰りたいと考える。田舎者の発想はそんなものでしょ。
 で,恵比寿に出てみた。元日だからヱビスビール記念館はやってないだろうけど,ガーデンプレイスタワーの叙々苑は営業してるだろうと思った。焼肉を肴にビールを飲む。元日早々,縁起がいいわい。

● しかも恵比寿といえば落ち着いたオトナの街という印象があるしね。っていうか,特にないんだけど,恵比寿のリーダーたちはその方向に進みたいと思っているようだよね。
 東京ではエリアごとにフリーペパーのタウン誌を発行しているけれど,『YEBISU STYLE』はハイクオリティで,定期購読したいくらいだ。

● ところが。恵比寿はどこも休み。ガーデンプレイスじたいが閉館しているようで,ハンバーガーのお店もやっていない。三越の初売りは3日から,という貼り紙があった。
 ではというので,「京鼎樓」に回ってみたのだが,やはり休み。

● 恵比寿駅西口からずっと歩いてみたが,元日は閑散としている。元日らしい。これでいいのだと思う。正月くらいみんな休んだ方がいいんだよね。電通の社員も全員休み。
 元日の昼からビールを飲もうなどと不埒なことを考えてはいけないのだ。
 とはいえ,来てしまったんだからね。このままでは帰れないよ。

● 昨夜(実際には今日になってから)上野で飲んだのと同じチェーン店がここにもあった。元日の今日も24時間営業で頑張るらしい。でも,今日はいいかな。
 あと開いてたのはチェーンのラーメン店くらい。熱烈中華食堂日高屋。つけ麺専門店三田製麺所っていうのもあった。ほんとに開いてるのはこれくらいなのだ。

● 栃木にもそちこちにある日高屋でハイボールを飲んだ。このチェーン店に入るのは,ひょっとしたら初めてかも。
 レバニラとかキムチとかを肴にしたんだけど,味はね,それ相応ということだよね。
 この店がスタートした時点では市中のお店より旨かったのかもしれない。チェーン店が全体の味を引きあげるということはあるのかもしれないと思う。
 が,そういうことがあるとしても,今では市中のお店が日高屋に追いついてしまっているのかもしれないなぁ。

● 店員はやはりアジア系外国人の女性。それで何の不都合もないのだが,こうした飲食店で働くのは,こうした外国人ばかりになったな。東京に少し遅れたけれど,今では宇都宮もそうだ。
 ちょうど昼どきだった。ネクタイを締めてスーツを着ている男性サラリーマンの2人連れが,ご飯を食べていた。どんな仕事をしているのだろう。

● このあと,三田製麺所でつけ麺を食べた。並盛り,中盛り,大盛りと同じ料金(730円)。特盛りになると100円増。普通は大盛りまでですむでしょうね。中には特盛りじゃないとっていう人もいるんだろうけどね。 
 ぼくは大盛りにした。先にレバニラまで食べているんだから,トータルではもちろん食べ過ぎ。

● 恵比寿発14時ちょうどの湘南新宿ライン(宇都宮行き)で帰宅。宇都宮に戻ってきたら,駅前のララスクエアは通常どおりの営業。東京は正月は休みにするのに,地方は休まず営業?
 今までは盆も正月も関係ないよ的な方向に進んできたんだけど,正月に働くなんてダサいよって方にターンするといいと思う。

● しかも,正月に開けているところで,実際に働いているのはバイトさんがほとんどだもんな。バイトとかパートとか,そういうところにしわを寄せて売上げを上げようとしているっぽい印象を受けてしまう。
 ということを,元日に恵比寿でビールを飲もうと考えた人間が言ってはいけないのだろうけどねぇ。

2016年10月1日土曜日

2016.10.01 トチペ 2016-10月号

● トチペってフリーペーパーですね。「いづつや」に置かれていたのを1部もらってきた。
 「栃木をもっと楽しもう!」とある。「快適生活を提案」とも。「生活応援情報マガジン」ともうたっている。
 発行しているのは,株式会社カレンテックス。

● フリーペーパーなんだから費用は広告でまかなっているわけだろう。実際,全ページが広告といっていいくらいだ。
 しかし,広告でも読ませる記事を作ることはできるということを証明している。というより,広告って見てもらってナンボの最たるもので,どうしたら見てもらえる広告になるか,細かく実践研究がなされたきたのだろう。

● 広告じたい,かなり高度な表現形態になっているのかもしれず,それを編集して読んでもらえる雑誌を作るっていうのは,ひょっとしたら,ぼくが思っているほど難しいものではないのかもしれないぞ,と思ってみたりね。
 いや,大変なんでしょうけどね。

● パラパラと見ているうちに,妙に懐かしい気分になった。昭和の頃のタウン誌って,こんな感じじゃなかったろうか。

2016年8月5日金曜日

2014.08.04 恵比寿ガーデンプレイス

● 都市は変わり続けるのが宿命。変われなくなったらそれはゴーストタウン化の始まりなのかもしれない。
 世界を代表する都市である東京も,したがって変わり続けている。最近では東京駅を中心とする丸の内,はるか昔はウォーターフロント。

● ただ,人為が勝ちすぎるとなかなか永続性を持ちにくいのかな,とも思ったり。お台場なんかどうなんでしょ。横浜のみなとみらいは?
 以前の活力をまだ保てているんだろうか。

● そういう中で恵比寿ガーデンプレイスは,できてからだいぶ経つと思うんだけど,まったくスタれていない(と思える)。どうしてなんでしょか。
 昔からある街並みが健在で,その上に乗ってるからなんだろうか。再開発のデザインが上出来だったから?

● 中国人,韓国人,ぼくのようなお上りさん,都内から来た人もいるんだろうけど,まぁいろんな人がいて賑わっている。この賑わいは昔から変わらないような気がしている。
 渋谷からひと駅。ひと駅でまるっきり渋谷色がなくなる。渋谷は今でも若者の街なんだろうか。こちら恵比寿は落ち着いた大人の街を標榜しているようだ。

● ウェスティンホテル東京と三越の存在が大きいのかねぇ。ビール記念館も人を呼べる。
 ガーデンプレイスタワーに入っているレストラン群は,おしなべて庶民系だと思えるんだけど,同じ庶民系でもぼくの地元とはまるで違うわけでね。

● ぼくのような地方のロートルには,東京でホッとできるエリアのひとつでもある。身を隠せる場所があるという感じかな。実際にそういう場所があるかどうかではなくて,そう感じさせる何かがある。
 一方で,食,アミューズメント,買い物など,各種施設の集積度の高さは目がくらむほどで,さすがは東京だな,とも。

2016年3月14日月曜日

2016.03.14 紙トチナビ3月号

● 「栃ナビ!」というサイトがあって。栃木県のお店情報を流しているんですが。その「栃ナビ!」から「紙トチナビ!」というA3を八つ折りにしたリーフレットが月刊で出ている。
 県内の主だったお店には置いてあるのだろう。ぼくは和菓子の高林堂で1部もらってきた。

● コマーシャルペーパーだ。売らんかなが横溢している。が,信頼できる情報って,公的部門とか,新聞のような社会の木鐸を自称している部門から提供されるのかっていうと,どうもそうでもないようだ。
 役立つ情報はコマーシャルベースからしか出てこないのではないか。売らんかな情報だからダメということじゃないよね。気を張った紙面作りになるしね。

● 「うさぎやTSUTAYA」の本の紹介記事は参考になる。文庫本が取りあげられることが多い。3月号では,重松清『卒業』(新潮文庫)と西加奈子『さくら』(小学館文庫)を取りあげている。
 うさぎやTSUTAYA本部門統括のTakadaさんが紹介者のようなんだけど,彼は「1ヵ月で100冊の本を読破。うさぎやTSUTAYAの中で,最も本に詳しい本マスター」と紹介されている。
 月に100冊か。1日1冊なら何とかなるかもしれないけれども,1日に3冊以上をどうやって読んでいるのか,ちょっと見当がつかないね。

● あとはネットの「栃ナビ!」の紹介記事。「栃ナビ!」に来てね,というね。
 このペーパーで少なくとも5分間は楽しめる。それで充分ではなかろうか,ね。