● 川崎に行くので,自治医大駅で途中下車して「休日おでかけパス」を買った。ついでに,駅前のTSUTAYA(うさぎや書店)を覗いてみた。下川裕治さんの新刊本がここにはあったので,それを含めて2冊ほど購入した。
映像,BOOK,アート,文具・雑貨,音楽,ゲーム,家電の7つについて,お勧めの商品をPR。インドア派のほぼ全てを網羅している感じね。アートは銀座蔦屋書店,家電は蔦屋家電がもっぱら担当しているらしい。
● TSUTAYAを運営というか統括するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)は,生活提案型の企業としてあまりに有名。提案する内容をモノによって,つまり自社で扱っている商品によって目に見える形にして,消費者にいかがですかと差しだす。
具体的な形にしなければ,消費者には届かない。わかってもらえない。無印良品も同じことをやっているし,たとえば文具と雑貨の「ANGERS」のようなセレクトショップも同じことをやっている。
● 提案の中身を知りたければ,実店舗に行くしかないと思っていたんだけど,このPR紙によって一定程度はわかる。Webサイトを見ればもっと詳しくわかるのだが,サイトを覗いたことは一度もなかった。
迂闊といえば迂闊なのだが,CCCの提案内容にさほどの興味があるわけでもないからでもある。感度の鈍い自分には,たぶんピンと来ないものばかりだろうと思っているので。CCCが提案してくる内容の凄さ,さすがはCCCだというところをまったく感得できないだろうと思っている。
● 普段からそういう生活をしていないかららだ。ので,「TSUTAYA 冬のコレクション100」に載っているBluetooth接続のCDプレーヤーを示されても,まるでわからないのだ。
CDをCDプレーヤーで聴いて何が面白いのかと思ってしまう。リッピングしてWALKMANやiPodで聴いた方がずっと簡便ではないか,と。
ちなみに申せば,音楽の視聴方法のアナログ回帰も,ぼくの理解の外にあるものだ。何で今さらレコードなの,カセットテープなの,ってなもんだ。レコードをターンテーブルに載せて,注意深く針を落とす。その儀式性に何の感興もわかない。この分野はデジタル化を究めていくのが最善だと思っている。
● CCCが提案するライフスタイルの核心はこの儀式性にあるのではないかとも思ったりする。儀式性に感興がわかないタイプの人間は,洗練から最も遠い位置にいるのかもしれない。