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2020年12月6日日曜日

2020.12.06 ロイヤルパークホテル

● コロナ以前は蛎殻町にあるロイヤルパークホテルが東京の定宿になっていた。北関東から出るには便がいい。JR宇都宮線に乗って久喜で東武線に乗り換えれば,後は何もしなくても水天宮前駅まで連れて行ってもらえる。
 駅に着けばホテル直結だ。雨が降ろうが風が吹こうが,一切影響されずにホテルに入れる。入ったら,そこからは竜宮城の暮らしが始まる。

● しかし,コロナで4~5月は一切,泊まりの外出はせず。ホテルでもラウンジサービスは停止するとか,バイキング形式での料理提供はやめるとか,非常時の対応を強いられた。
 当然,宿泊者は減る。わが家にもホテルから “どうぞいらしてくださいレター” が届いた。
 で,だいぶ遅れてしまったのだけども,10月3日にコロナ以後では初めて泊まりに行った。GoToの威力を実感した。ラウンジは宿泊客で溢れかえり,スタッフはてんてこ舞い。これではサービスどころではあるまいと思われた。
 経営体のホテルとしては,春の損失を補填する絶好のチャンスなのだけれども,現場のスタッフはたまったものではない。

● ということもあって,またしばらく間があいてしまった。2ヶ月ぶりになった。
 昨日(5日),20階のラウンジで相方と落ち合った。ブッフェ方式はまだ復活してなかった。スタッフが給仕する方式。宿泊客には触らせない。ので,きれいに盛り付けられた料理が並ぶ。
 アルコールもスタッフに作ってもらう方式。これは酒類が置かれているスタンドに出向いて受け取る。並ばなければならないのと,濃さを自由にできないもどかしさがあるんですなぁ。
 要するに,元のブッフェ方式に早く戻してほしいと思うわけだ。しかし,ホテル側だって戻せるものなら戻したいだろう。ハイボールを2杯と梅酒を飲んで部屋に戻った。

● 部屋(1646号室)もすっかり馴染んているつもりだが,風呂とトイレが完全分離ではない。1週間前に泊まった三井ガーデンの方が新しい分だけ,快適度が上がっている。
 しかし,この馴染んだ感というのは大きい。正直,ぼく一個はこれからもずっとこのホテルでいいと思っている。

● 夜は久方ぶりに兎屋に行った。つけ麺大盛りで980円。目をつぶって食べても兎屋だとわかる味。汁と麺のマッチングがひとつの肝でしょうかなぁ。
 相方はラーメンの中盛りにしたが,麺をけっこう残した。ところが。帰りに “ちよだ鮨”(持ち帰り寿司店)のホタテやウニが半額になっているのを見つけて,3つほど買いこんだ。

● ホテルロビーにもクリスマスの飾りつけが完了している。これはクリスマスの飾りつけなのかどうかわからないのだけども,カスミ草を使った大きな花飾りがあった。
 へぇぇと思って見ていたら,相方が,あら,これは簡単よ,私でもできるよ,カスミ草しか使ってないんだから,と言う。そうなのか,そういうものなのか。

● 6日。朝食は1階の「シンフォニー」で。ホテルの朝食なら東京ステーションホテルの質量が他を圧倒する。それはそれとして認めなければならないけれども,ぼくはここロイヤルパークも質においては引けを取らないと思う。
 ここ数年,朝食は和食と決めていたのだが,今日はそこを外れてみた。カボチャのスープが旨い。生クリームとコンソメはわかるのだが,その他に何を。知ったところで家で再現できるものではあり得ないけどね。
 ご飯は海老チャーハン(ピラフと表示されていた)。これも旨いなぁ。

● ぼくらが食事を終えてしばらく経つと,こういう行列ができる。8時を過ぎると混みだすから,それより前に食べておくのがいい。食べるために並ぶというのは,時間のムダという他に,勢いを削がれる感じがしてね。
 ところが,並んでもいいから朝はゆっくりしたいという人が多いようなんだよね。それじゃいけないんですかと言われれば,別にいけないこともないと思うんだけども。

● 部屋は15時まで使える。相方は目いっぱいお風呂を楽しんで,それから銀座に出るつもりのようだ。
 ぼくは,申しわけないけれども,13時前にホテルを出た。これより先は自由行動。家を出てから家に帰るまでずっと一緒というのは,お互いに気が詰まるというか,好き勝手ができないというかね。

2020年1月25日土曜日

2020.01.25 銀座の無印良品に初めて行った

● 蛎殻町のロイヤルパークホテルに投宿。ラウンジでのカクテルタイムのあと,街に出た。
 つい最近まで,このホテルに泊まると,人形町の兎屋のつけ麺かラーメンを食べるのが約束事になっていたのだけど,ぼくが真っ赤っかの糖尿病にあいなって,しばらくお預けになっていた。
 ストイックに糖質を遠ざけるのもいいけれども,たまにはさ,食べたくなるよ。ラーメンって旨いもんね。いや,ダメなのかもしれないけれども,ストイックばかりじゃしょうがないと自己弁護の論陣を張りたくなるんだよね。

● で,久方ぶりに人形町の兎屋でつけ麺を食べた。っていうか,兎屋以外も含めて,つけ麺を食べるなんて久しぶりだよぉ。さすがに大盛りじゃなくて並盛りにしたけどね。
 食べ終えたあとに,われに帰るというかね,まずかったかなぁと思うんですけどね。今日1日に限ると,少し太ったかもしれないな。11月以降,体重は順調に落ちているんだけどね。

● その兎屋。ぼくらが入ったとき,30代の女性が1人で食事中だった。仕事が終わって帰るのか,これから仕事なのか(ひょっとしたら,ホテルの仕事か)。
 キリッとしたいい女ってやつね。こっそり盗撮しちゃおうかと思ったよ。そういう女性が1人で麺を啜っているのって,絵になるなと思ってさ。こういう女性が生息している人形町っていいなぁ,とも思った。

● 兎屋から日本橋三越まで歩き,地階の食品売場を覗く。何だか,これがルーティンになった。石田屋の甚五郎煎餅があった。何を置いて何は置かないか,けっこう頻繁に変えているんだろうかな。このあたりは,三越に抜かりはないんでしょう。
 一方で,三越から商品の提供を要請されても断るところもあるんだろうね。それくらいの矜持を持った製菓業者がいるはずだ。正真正銘の超一流をデパートで入手するのは無理だ。大人の常識になっているんじゃなかろうか。

● さらに銀座まで。途中,明治屋でチョコレートを買った。もちろん,奥さんが。ぼくが糖尿病と知っての狼藉か。

● 銀座の無印良品。有楽町にあった頃に2,3度行ったことがあるけど,銀座に移ってからは初めて。ただね,ぼくは文具売場しか見ないので,新たな発見は特になし。
 文具以外を見るには時間がなさすぎた。再度,昼間に来てみなければ。

● おそらく,ここはMUJIホテルに泊まってナンボなんだと思うんだけどね。わが家においてはその可能性は極めて低い。意思決定者の奥さんがあまり食指を動かしていないからだ。
 彼女は無印を受け入れているけれども,ムジラーではない。ここに泊まらなくても,ほかに惹かれるホテルがいくつもあるということらしい。

2019年9月16日月曜日

2019.09.16 ホテルで引きこもる

● 14日。隅田川テラスの散歩を満喫して,ホテル着。相方とはラウンジで落ち合った。
 さっそく飲み始めることになるわけだ。「一刻者」なる芋焼酎にも手を出してみた。炭酸で割って。が,飲み慣れてるウィスキーに自動的に戻ってしまう。
 こちらの気分の問題だと思うのだが,今日は枝豆デー。枝豆でハイボールが進んだというだけの話ね。

● 人形町は「兎屋」だけではないだろう,たまには別の店にも行ってみよう。
 で,「紅虎餃子房」。空席はないっぽかったのだが,2階にも席があって。
 ぼくは汁なし担々麺。相方は黒ごま担々麺。彼女は,濃くがあって美味しいよと言ってた。

● ラウンジで水分補給。あとは,スマホをいじって寝るだけ。お気楽,お気楽。これで初日は終わった。
 今回は1泊で申し込んでいる。3連休ではあるんだけれど,お金との相談もある。でも,明日帰るなんてヤダね,もう1泊したいね,ということになり。少しでもそちらに流れてしまえば,結論は決まってくるわけであり・・・・・・。

● 15日。ラウンジでいつもの朝食。
 卵焼きも蒲鉾も海苔も,醤油につけて食べる。じつにどうも醤油をオカズにしているようなものだ。
 ちなみに,刺身にしても寿司にしても,生の魚に味はない。醤油をつけてしまったら,醤油の味しかしない。ぼくらは醤油で生きている。

● このあとは,ぼくは新宿方面に遠征。相方はたぶん,日本橋の三越から銀座に至ると思われる。

● ホテルに帰着。また,ラウンジでハイボール。まったく代わり映えがしない。じゃがいもだけのグラタンが旨くてやられた。

● 今夜は兎屋。本当は食べてはいけない。いいかげんにしろと自分に言いたい。
 自慢するようなことではないが,ぼくは糖尿病との境界ラインにいるのだ。これでは目を瞑って糖尿病の塊に突っ
込んでいくようなものではないか。

● 16日。はい,ラウンジでの朝食。朝から喰いすぎということね。糖尿病一直線ってことね。

● 居ようと思えば15時まで居られるらしいのだが,そろそろホテルを出ようと思う。今回,最後のラウンジ。三原堂の塩せんべいが登場。人形町にある煎餅屋。

● 今日は朝食のあと,昼風呂に入って,スマホをいじって,それ以外は何もしていない。
 したくないことを一切しないでい
られるのって,すごい贅沢なんだよね。ホテルの贅沢って,つまるところ,そこにあるのかもしれないよね。

● 仏教のいう四苦八苦の中で最も辛いのは,怨憎会苦でしょ。会いたくない人に会わなければならない苦しみ。これに勝る苦しみってない。
 ホテルにいれば,その苦しみに遭
う可能性はない。気分良く部屋に引きこもっていることができる。ホテルって精神的なフィルターなんですよね。

● 旅の途中に泊まるところではなくて,泊まるために泊まるところ。今のホテルはそうなってる。何のために泊まるか。引きこもるためだ。
 ずっと部屋にいることはないとい
う人でも,心理的に引きこもっているのだ。ホテルは所在する街と一体で,その街までホテルの外延と考えていい。ロイヤルパークだったら人形町までホテルの外延だ。ぼくは人形町に引きこもっているのだ。

2019年9月1日日曜日

2019.09.01 3週連続,週末はロイヤルパーク

● 今週末もロイヤルパークホテルに投宿。コスパの高い贅沢。いつものとおり,相方とはラウンジで落ち合う。
 落ち合う場所はラウンジしかない。相方が先に着いてチェックインをしている。カードキーは彼女が預かっている。エレベーターはカードキーをかざして停まる階数を指定する方式だから,迎えに来てもらわないと部屋にはいけない。

● というわけで,まずはラウンジで酒だっ,酒。ハイボールを3杯。

● ロイヤルパークに泊まったときは,お約束の「兎屋」。今日はつけ麺。大盛りで950円。
 つけ麺は平打麺,ラーメンは丸麺。麺は浅草の開化楼のもの。麺の盛りつけが綺麗でホレボレする。
 明らかに食べ過ぎているわけで,このあたり,ちゃんと節制が効くようになるといいんだがなぁと他人事のように思う。

● ロイヤルパークホテルのラウンジは21時まで。これで良いと思う。不夜城よろしく,遅くまでやってるのがいいとは思わない。
 カクテルタイムからずっといたのだろうとおぼしき女子2人組,声が大きい。これが一番目立つ。正直すぎて申しわけないが,下層民というイメージになる。イメージね,あくまで。
 口角泡をとばして,という。喋ってる内容も共通の第三者に対する人物評。居酒屋談義の中でもかなり質が低い方のやつ。

● ホテルラウンジでの朝食。いつもの“朝食 The 人形町”。ご飯と味噌汁。かまぼこに卵焼き,梅干しとお新香と海苔。簡素にして豪華。堅実にして宇宙大のバラエティー。
 日本の朝食は保存食でできている。かまぼこも梅干しもお新香も海苔も,保存食だ。保存食をそのまま使う。火を使っているのはご飯と味噌汁だけ。朝の食事はそれが合理的。問題は保存技術の深度とバリエーションだ。
 これはその国なり地域の風土との関連で決まるだろう。日本ではこうなった。

● もしホテルに住むとしたら。さすがにスイートじゃないと辛いだろうと思っていた。が,見解(?)を改める。ワンルームでも行ける。
 ただ今,ロイヤルパークホテルの1648号室。ここに半年や1年はいられそうだ。余計なモノを持ち込まないのが前提かつ快適を担保するコツになるが,この部屋でOKだ。

● ロビーのソファでTwitterをいじっている。こうしてオープンスペースで時間を過ごせるホテルがいいホテル。
 その点では,シェラトン都は素晴らしい。ロイヤルパークはギリシア神殿風の直線が多く,シェラトン都は和風の曲線が多いからだと仮説を立ててみたが,明らかに違っているな。そういうことじゃない。
 要は,腰をおろせるスペースが潤沢にあるかどうかに尽きるわけだ。収容人員との兼ね合いもある。シェラトン都がこの点で快適なのは,客室数が多すぎないことが与っている(と思う)。

● 今回は昼間の人形町を歩いてみた。甘酒横丁にある谷崎潤一郎生誕の地の表示版。ここにあった印刷所で生まれた。その印刷所はもちろん跡形もない。
 ぼくは『陰翳礼讃』すら読んでいない。谷崎潤一郎の読者ではない。のだが,彼が生まれた頃の人形町の様子を想像してみる。その想像の中に谷崎少年を置いて動かしてみる。どうも上手くいかない。

● 大通りから路地に入ると,そこの角からハッとするほどの“いい女”が現れるんじゃないかと思わせる。そういう風情がある。あるというか,そう思おうとしているのかもしれない。
 このあたりが“元吉原”であることは関係ない。今の人形町の空気や街のありようがそう思わせるのだ。ただし,“元吉原”だったことが,この地の骨格を決めたかどうか,ぼくにはわからない。

● 清洲橋通りを歩いて,清洲橋へ。隅田川テラスを経て,ホテルに帰着。
 先ほど,路地で出会った“いい女”とお手てつないで歩けたら,どんなによかんべ。どうやってホテルに連れ込もうかと頭の中を忙しく回転させながら,何もやましいことは考えていない風情で歩くのは,男子の本懐というものであろー。
 そういうことも,経験すべき時期にきちんと経験しておいた方がよい。そして,その種の駆け引きにおいては,男は女の敵ではないことを実地に知らされた方がよい。

● さて,チェックアウト。手続きはラウンジでできる。最後に飲むのは水。次は再来週の予定。

2019年8月25日日曜日

2019.08.25 今週末もロイヤルパークホテルに投宿

● 先週に続いて,今週末も蛎殻町のロイヤルパークで過ごすことにした。頑張った自分へのご褒美とか,そういうんじゃない。だいたい,ぼくは頑張ってないし。

● お金を使ってする趣味がほぼない。ゴルフもしない。釣りも凝るとかなりお金がかかりそうだが,その釣りもしない。総じてアウトドアに興味がない。スキーにも行ったことがない。行きたいと思ったこともない。
 唯一,自転車には凝ったことがあるのだけど(自転車は運動神経に関係なく楽しめるから),昨年5月に事故っちゃって,それ以来,相方に自転車を取りあげられたままになっている。そこを押しのけてまで自転車に乗るほどの入れ込みはない(ただ,いずれはお許しが出るのではないかと期待はしている)。

● オーディオ趣味も入れあげれば家1軒分をつぎ込むのは簡単だと言われるけれども,ぼくはウォークマンしか持っていない。ミニコンポすら持っていないのだ。それ以前は音楽もスマホで聴いていた。ウォークマンすらなかった。
 バランス感覚がありすぎるというかな,破綻を極端に怖れるというか,入れ込むとかハマるとか,そういうのと相性があまり良くない。
 人生には無駄も必要だと言われると,では必要な無駄だけ淡々とこなしていきましょう,という発想をしてしまう方だ(と思っている)。要するに,自分で言うのもなんだけど,ほんとにつまらない男だ。

● 洋服とかお洒落とか,どこの世界の話だと思っている。グルメにもあまり興味がない。基本,炊きたてご飯と納豆か生卵があればいい方だ。
 つまり,あまりお金がかからない体質だ。年金だけで老後を過ごすのは無理で,2千万円の金融資産が必要だと騒がれたが,それってどこの国の話なんだ。ぼく一個は年金だけでやっていける自信がある。毎月,いくらか貯金もできるだろう。

● というわけだから,東京のホテルで週末を過ごすのは,ほとんど唯一の楽しみというわけだ。大目に見てほしいのだ。
 ぼく以上にそれを楽しみにしているのが相方で,宿泊の手配や支払は彼女が一手に引き受けてくれている。
 だから,ホテルのスタッフがぼくに声をかけることはない。とても楽だ。

● お金もそんなにない。日本橋だったらマンダリンオリエンタルがある。けど,これはもう高嶺の花。
 泊まってみたいホテルはほかにもある。ペニンシュラ,リッツカールトン,アマン,パークハイアット,グランドハイアット・・・・・・。帝国ホテルにも泊まってみたい。あと,東京ステーションホテル。が,なかなか厳しい。

● ぼくらが泊まるのはロイヤルパークということになっている。コスパ優先という言い方は,ロイヤルパークには大変失礼になる響きがあるんだよね。
 このホテルはとてもいい。スタッフの対応に不満を覚えたことは一度もない。1階のシンフォニーで食事をすれば,このホテルの食水準の高さも了解すると思う。上にあげたホテルと比べて遜色があるとは思えない(それらのホテルに泊まったことがないので,確言はできないわけね)。

● 本当はね,ホテルは5割なんだよね。あとの5割は東京だ。東京に行くのが5割。ぼくは東京好き。どの街もいいと思う。とり澄ました感が満載の赤坂や広尾だってけっこう楽しいよ。
 移動してると,ハレとケがめまぐるしく入れ替わるのが実感される。わずかな距離しか動いていないのにガラッと空気が変わる感。それが東京の面白さだと思っていて,その面白さも味わえるときに味わっておこうと思っている。

● 世に京都フリークは多いと思う。が,京都に関しては,呼ばれる人と呼ばれない人がいると思っている。人が京都を選ぶんじゃなくて,京都が人を選んで呼ぶ。どうもそんな感じがする。
 京都にある大学に行く人は,若くして京都に呼ばれた人なのだと思う。ぼくも何度か京都を訪れたことはあるんだけれども,ついに京都に呼ばれなかったことを自覚する。
 それゆえの東京好きなのか,東京好きだから京都にフラれたのか,そのあたりは判然としない。基本,京都の格が自分には合わないのだと思っているが。東京は,その点,気安いのだ。

● ま,そういうことはどうでもいい。同じホテルにしばしば泊まるが,泊まり方が上達(?)することはない。毎回,同じだ。
 まずはラウンジで飲んで,そして酔っ払う。さて,問題はこの後なんだが。

● 今回は人形町に出かける余力が残った。兎屋でラーメン大盛り。980円。死ぬのかと思うくらいに胃がパンパンになる。
 カウンター席しかなく,10人も入れば満席になるこの店に,1人で来ている女性客がいる。20時過ぎの時間帯ね。
 そうした女性客,たいていかっこよくて見とれちゃうんだよね。チラチラ見ちゃう。40に近い30代かなぁ。独身で1人暮らしをしている。仕事帰りなんでしょう。家に帰って作るのも面倒だし,明日も仕事で早いんだし・・・・・・かどうかは知らないけれど,一生懸命の人生という感じがするんですよ。

● 兎屋からラウンジに直行。水。水は兎屋でもたくさん飲んでるんだけどね。とにかく,水。でもって,寝る。
 ぼくは兎屋の女性客と違って,いたって気楽なものだ。しかし,この歳になって過去を振り返ってみると,ストレスで甲状腺を切ったこともあるし,朝から強い酒を入れないと出勤できなかった数年間があるし,それで家族にあたってしまったこともあるし,ろくな人生ではなかったような気がする。
 豆腐メンタルで自分より弱い者にあたる。最低のパターン。相方はよく愛想を尽かさなかったものだと思う。

● では彼女には感謝しかないかというと,これが意外にそうでもない。このあたりは複雑に絡みついた糸みたいなもので,なかなか割り切れない。
 割り切れないものを無理に割り切ろうとしないで,割り切れないまま脳内に飼っておく。若いときは,それが大事かもしれない。脳を強くするには,その方がいい。
 が,歳を取ったら,割り切れないことに負けないことが大事かもね。無理に割り切ることはないってところは若い頃と同じだけれども,割り切れないことに囚われないというかなぁ。割り切れないことを忘れるというか。

ご飯の盛り方が男っぽくて申しわけない
● 気分を変えて,翌朝。ラウンジの朝食。カレーを食べてみた。食べてみて
思いだした。トマトの酸味が効いた酸っぱ味のカレーだったのだ。
 ほんでもって,“朝食 The 人形町”に軌道修正。

● ラウンジのスタッフに,美人なのに美人を活かしていない人が若干1名いてね。ひょっとして,自分が美人であることに気づいていないんだろうか。
 教えてあげた方がいいのかね。君は美人なんだから,それを粗末にしてはダメだよ。せっかく美人に生んでくれた神様に申しわけないと思わないのかよ。
 って,大きなお世話かなぁ。何とか気がついてほしいんだがなぁ。

● 東京シティエアターミナルもホテルから(雨の日でも)濡れずに行ける。1階が羽田行きのバス,3階が成田行きのバスの乗場になっている。それだけなのか。搭乗手続きもここでできたりはしないのか。
探してみたけど,それらしき施設はなかった。
 ま,ぼくがここを使うことはまずもってないと思うんだけど。しかし,朝に着く便で帰国して,すぐさま札幌とか福岡に飛ばなければならないお忙氏には,便利かねぇ。ロイヤルパークホテルをベースキャンプ,東京シティエアターミナルを起着点にして,国内外を飛び回る。
 って,そんな生活はできないし,したくもないね。ほとんどの人はそう思うだろう。そんなことはやりたいヤツにやらせておけ。

● 今回の部屋は1608号室。部屋から隅田川が見える。海はちょっとでも見えると,気分が変わるけど,川はそうでもないね。やはり近くに行かないと。
 部屋の風呂に浸かって,ベッドでうたた寝。最高の贅沢だ。ということは,贅沢なんてそもそも知れたものなのかもな。この程度のことって,家にいてもできるもんね。
 家でもできることをホテルでもやるっていうのが,つまり同じことを場所を変えてやるっていうのが,贅沢の本質なのかも。旨いものを食べるとか,高そうな調度品に囲まれるとか,誰かにかしずかれるとか,そんなことじゃなくて。

● ラウンジでチェックアウト。また来週,来る予定だが。

2019年7月14日日曜日

2019.07.14 ロイヤルパークホテルに投宿

● 今週もロイヤルパークに宿泊(1642号室)。13日,王子からホテルに向かった。JRで上野,上野から日比谷線というのがまっとうな行き方かと思われた(東京まで行って,大手町から半蔵門線に乗るのもあり)。
 が,南北線で後楽園,丸の内線で大手町,半蔵門線で水天宮前。メトロだけで移動した。JRを使うより100円安くなるからという,セコい理由による。

● 南北線から丸の内線に移るときは,長い上りのエスカレーターを乗り継ぐことになる。南北線はだいぶ深いところを走っているのだね。都営大江戸線もそうだけど,新しい地下鉄は大深度地下を走っているんでしょうね。
 上るんだったらまだいいけれど,下って行くのはヤダね。なんぞと言いながら,東京の上下左右に網の目のような地下鉄にもだいぶ慣れてきた感がある。乗換アプリのおかげもあるな。

● まずはラウンジでハイボールとなる。そのためにここに来てるんだから。今日は海鮮サラダ(たぶん,別の名前がついてるはず)が初見参。エビもプリプリなんだけども,それ以上に鮭が旨かった。塩気といい,冷え具合といい,噛みごたえといい。
 気分よく,ハイボールを3杯飲んだ。

● かろうじて雨は大丈夫のようだった。いつもの隅田川。
 ところが。ここで怒の感情を制御できなくなった。唐突にある特定の人物が浮上してきてね。そういうときは脳内で暴れたいだけ暴れさせておくしかない。数分間で退散する。が,またすぐにやって来るんだよなぁ。
 せっかくの隅田川なのにねぇ。まぁ,こういう日もあるよねってことで。

● 人形町「兎屋」。大盛りつけ麺,お待ちっ。カウンター席のみ。10人で満席になる。だいたい満席だ。
 お客さんもね,地道に真面目に働いているって風情の男女が多い。堅気度が高いっていうかね。
 時の人っているじゃないですか。オンラインサロンの主宰者とか,SNSのインフルエンサーとか,ビジネス書のベストセラー作者とか。そういう時の人になれる能力はたぶんないし,それ以前にそういうのにあまり興味を持たなそうな感じの人たち。揺るぎなく地道な人。It's so good!

● 翌14日はラウンジでの朝食から。“朝食The人形町”つまりいつもの和食。
 相方に叱られた。和食のカウンターの前で長く陣取っちゃって,次の人がなかなか取れなくて困っていたよ,と。平謝りに謝った。
 後ろに目を付けていなかったのと,サッサとしなかったこと。申しわけない。ごめんなさい。

2019年6月23日日曜日

2019.06.23 ロイヤルパークホテルに投宿

● 週末をロイヤルパークホテルで過ごすことに。もちろん,安いプランが出ていたから。
 コストパフォーマンスがすこぶる良くて,それに惹かれているわけだけども,もうひとつは立地の問題。徒歩圏内に人形町と隅田川があること。これも大きいな。
 今回は1747号室。ビューはスカイツリー

● ところで,こういうささやかな贅沢ができるのも,来年3月までの予定。なぜなら,ぼくは無職になるので。仕事は完全引退するつもり。
 ぼくより10歳ほど若い相方も一緒に辞める。となると,とりあえず月に10万円台前半と思われる年金が唯一の収入になる。それで夫婦ふたり,暮らしていく。もちろん,多少の蓄えはあるので,それを取り崩しながらやっていくことになるのだが。
 年金の仕組みが現在と変わらないと仮定して,相方の年金が出るのは10数年先になる。ぼくは75歳になっている。それまではぼくの年金のみ。

● 貧乏暮らしとストレスフリーを秤にかけて,後者を選択することにした。ストレスフリーなんだから週末をホテルで過ごす必要もなくなると思うし,ぼくに関して言えば,酒は要らなくなるんじゃないかと思っている。
 ともあれ。ささやかな贅沢ができるのは来年3月まで。ので,やれるときにやっておけというわけで,来週もこのホテルを予約してある。

● ま,不安がないわけではないやね。ぼく一個は生活保護水準でやっていける自信があるけれど(貧乏暮らしはストレスにならない),相方はそんな自信はないと言っている。
 いざとなると,女は強いから,まぁ何とかなるとは思ってるんですけどね。

● ラウンジでハイボールを3杯。今夜は居酒屋感が強い。ホテルのラウンジという取りすました感が皆無。ぼくらを含めてそういうお客さんだということ。この感じ,嫌いじゃないけどね。
 このカクテルタイムは食前酒という位置づけなんだけども,お客の大半は夕食タイムだと思っている。ぼくらもそうだ。

● まだ明るいのでひとりで隅田川に。滔々と流れる川を眺めているうちに,中森明菜の「セカンドラブ」を無性に聴きたくなった。なぜ?
 いったんホテルに戻って,相方と人形町「兎屋」にまたやって来た。ぼくらの前に5人
並んでいる。今日はつけ麺じゃなくて,大盛りラーメン(980円)を。麺はストレート棒麺。相方が言うには,あなたの好きな味よね,和風で。
 たしかに。煮干しダシで飽きない。汁は濃厚めなので,棒麺で無問題。

● 再び,夜の隅田川。ずっとこの光景を見ていたい。このまんま息絶えられたらと思わぬでもない。
 川にはそう思わせる魔力があるんですかねぇ。此岸と彼岸。この世とあの世。といって,ぼくは右岸側にいるんだけど,左岸もキラキラした都会の風景で,彼岸という趣は皆無だよ。
 上流から下流への流れが,誕生から死を連想させるんだろうか。海に流れこむと個は解体されて全体に溶けこむみたいな。
 インドのガンジス川の有名な光景は見たことがないんだけども,一度見ておく価値があるかなぁ。

● 翌朝。相方を起こさないように,ロビーに降りてみた。七夕飾りがあって,願い事が書かれたカードがたくさん吊されている。
 ひとつひとつ見ていくと,安穏な人生などないことがわかる。シリアスさはそれぞれだけど,誰もがなにがしかの悩みなり気がかりなりを抱えている。
 ロビー階のレストランで朝食を提供している。それを見ていると,幸せそうな人た
ちばかりに見える。そんなはずがあるわけもないのだが,一見,そう見える。

● ぼくはラウンジで朝食。蒲鉾と漬物,人形町を食べているという気分。人形町ではラーメンしか食べたことがないわけで,この朝食はぼく的には貴重。
 こんなことを言うと叱られるんだろうけど,漬物を食べるために京都に行く必要はないんじゃないかと思う。人形町でいいじ
ゃん。

● そうしてささやかな贅沢は終わった。こういう時間はすぐに過ぎる。
 ラウンジでチェックアウト。このあと,相方は三越本店経由銀座。ぼくは住吉に向かう予定だ。