2022年2月11日金曜日

2022.02.11 電車内でスマホをイジっているのは大衆であることのサイン

● 21時少し前にJR宇都宮駅に着き,21時ちょうど発の黒磯行きに乗ろうとした。ら。人身事故のため,下り黒磯方面は運転見合せ中とのアナウンスがあった。

● それじゃしょうがないねというわけで,駅パブを決めこむことにして,キヨスク(New Days の出店か)で缶ハイボールとおつまみチーズを買って,ホームで飲んだ。
 駅パブだったら,この時期だと冷たい缶ハイボールより日本酒の熱いヤツがよろしいかもしれませんな。けど,そんなのが売っているのかどうか。

● 汽笛ハイボールは,New Days の事実上のプライベートブランドなんですかなぁ。アシードブリュー㈱宇都宮飲料工場(下野市石橋)で製造しているとの表示があるんだけど,こういう会社があったのかいと思った。
 ところで。とっくに飲んじまったんだけど,まだ発車しませんなぁ。

● 件の人身事故は20時に発生したらしい。運転が再開したのは22時を過ぎた。2時間待った人もいるわけだ。ぼくは1時間ちょっとですんだんだけど。
 が,これだけ待たされても,車内にトゲトゲしい空気が充満しない。誰もがスマホをイジっているからだろうね。スマホがあれば,停まっている車内も自宅の居間と同じだわさ。特に,座れればね。

● 見事に誰もがスマホをイジっているわけですよ。ひとり残らず全員。
 そうなるとスマホをイジっている図は愚鈍な大衆の1人だというサインになる。人と同じことをやっているわけだから。
 ぼくも人の目にはそのように映っていることだろう。致し方ない。

2022年2月9日水曜日

2022.02.09 餃子と納豆

● 餃子購入額は宇都宮と浜松が首位争いを繰り広げていると思っていたのだが,宮崎市が首位に立った。総務省の家計調査の結果。
 この調査では餃子の皮と具材を買ってきて,自分で餃子を作るというのはカウントされないだろうから,厳密に言えば曖昧さは残る。が,自分で作る人が宇都宮にはベラボウにたくさんいて,宮崎と浜松には極端に少ないということでもない限り,実態をほぼ正確に反映しているものだろう。

● 宇都宮には強力なコンペティターが現れた。浜松と宇都宮のデッドヒートも面白かったのだが,宮崎が入ってくるとさらに盛りあがるかもしれない。三強の方が形としては安定するでしょ。
 餃子の街・宇都宮は街おこしの際立った成功例で,この種の成功は最初にやったものが成果のすべてを得る。二番手,三番手では,なかなか盛りあがるまい。
 という意味では,宇都宮にとっては餃子はもう用済みというところもある。あえてトップを狙う必要はないところに来ている。が,旗を振って盛りあげていくのだろうし,その方が面白い。

● でも,浜松と宮崎の皆さん,皆さんのところには餃子以外にも旨いものがたくさんあるでしょう。そこが宇都宮とは違うところなんですよ。
 流通網や技術が発達しているから,海なし県だからといって新鮮な魚が食べられないというわけではないんだけれども,これというものが栃木県にはない。郷土料理的なものがね。
 浜松の鰻は別格としても,宮崎には冷や汁がある。それに相当するものが宇都宮にはないと思うんだよね。

● 「しもつかれ」は悪くはないけれども,あの料理は下野(栃木県)だけではなく,群馬,埼玉,茨城,福島にわたるエリアで見られるものだ。しょっちゅう食べたいものでもないわけでね。
 蕎麦でもラーメンでも旨い店のいくつかをぼくも知ってはいるけれども,蕎麦もラーメンも全国一区の国民食だから,地域の代表にはなりにくい。佐野ラーメンが健闘しているけど。

● 納豆といえば水戸だ。が,“納豆の水戸,購入額の日本一は奪還ならず またしても東北勢に苦杯” という。水戸市が最後に1位をとったのは16年で,それ以後は福島市,山形市の東北勢に首位を明け渡したまま。
 であっても,「納豆といえば水戸」は微動だにしない。逆にいえば,首位の福島が納豆を使って何かしようとしても,なかなか難しかろう。

● でも,ここでも思うんですよねぇ。福島や山形で納豆がたくさん食べられているのはわかる。生産にも適するんだろうと思う。
 けど,水戸は納豆以外に旨いものに事欠かないんじゃないか。むしろ,何で水戸が納豆なんだ? 納豆購入額で水戸が首位に返り咲けないのは,むしろ当然でしょ。そんな必要,ないもん。

● しかし,これも煽った方が面白いのはたしかでね。納豆喰えや,というのをエンタテインメントにした方が,幸せ度があがりますわね。

2022年2月8日火曜日

2022.02.05 無限の富

● 3割引きで買えた,70円のセブンコーヒー。ローストのほどの良さ。ぶっちゃけ,スタバには及ばないものの,ホテルのコーヒーより旨いよね。
 100円でこれだけのコーヒーを飲ませてくれるのだから,まんずまんず,セブンイレブンは大したもんじゃなかとね。

● 同時にカフェやホテルのコーヒー代は場所代なのだなと思う。コーヒーはコーヒーだけを楽しむものではなくて,その場所で何か(お喋り,調べもの,考えごと etc)をするときのお供になるものだ。
 セブンコーヒーがあれだけ旨くても100円しか取れないのは,その場所を提供していないからだ。逆に,ホテルのコーヒーがセブンより不味いのに1,000円なのは,いわゆる上質な空間を提供するからだろう。

● 空間を自分たちで創れる人もいるだろう。主には若い人たちになるだろうが,自分たちがいるところを自分たちの用途に合った空間に創り替える。というより,見立てを変更できる能力を持った人たちだ。
 100円のセブンコーヒーがあれば,セブンイレブンの店舗の前にある空き空間をお喋りの適地にできる,というようなことだ。

● それを十全にできるのなら,ドラえもんの “どこでもドア” を持っているのと同じだ。空地をホテルのラウンジにできるのだから,100円を1,000円にできたことになる。無限の富を持っているとはそういうことではないか。
 誰でも若いときには無限の富を持っているのに,歳を取るとその富の大半を失ってしまうのだ。