● 日光に来ている。日光で最も気になっていたところに行ってみることにした。
それはどこかというと,瀧尾神社だ。日光発祥の地だと何かで読んだことがある。行ってみたいと思っていて,果たせないでいたのだ。
● と言っても,瀧尾神社はすぐそこにある。宿泊しているホテルのすぐ脇を流れる稲荷川を渡れれば,対岸から数十メートルのところにあるはずだ。その稲荷川はちょっと大きめの沢といった感じで,造作もなく渡れると思う。
ところが,スタッフに訊いたら,以前は渡れたんだけども,今は立入禁止になってしまったらしい。であれば,一介の旅行者が無理に渡ってホテルに迷惑をかけるわけには行かない。
稲荷川の左岸側を下流に向かって降る。橋を渡って,今度は右岸側を上流に向かうことになる。右岸側の道は「史蹟探勝道」と名付けられた一本道。迷いたくても迷えない。
と言っても,右岸側は勾配が緩やかだから,息があがることはない。快適な散歩になる。WALKMANで音楽を聴きながら歩くのに恰好だ。
まぁ,しかし。史跡のあり様は時系列では整理できないのがむしろ普通だから,こういうことはママあるよ,ということね。
途中に女峰山参道の標識もあった。いくつかある登山道の代表的なものというか,最も古いものかと思うが,じゃあちょっと登ってくるかというわけには行かない。登るには登山届も必要になるのだろうし,片道6時間もかかるらしいから。死んでしまうわ。
この御利益はしかし,ずいぶんと後になってから作られたものだろう。
間近に稲荷川が流れる。横切っていいなら,千歩も歩かずにホテルに着けるのだが,二社一寺の配電ナンタラ施設があるらしく,立入禁止になっているわけだ。V字を辿って買えるしかない。少し,忌々しい。
あやかりたいものだが,こういう人は凄すぎてロールモデルにはならない。