2023年4月19日水曜日

2023.04.19 東京の飲み屋街を歩いて

● 夜,東京駅から有楽町駅まで,ガード下の飲み屋街を歩いてみる。毎度のことながら,平日の中日なのに活気がある。どの店もギューギューの満員。コロナは遠くなりにけり。
 こうして飲むのでないと劇場性が満たされない。リアルにならない。

● ポツンと立っている女性もいる。マッチ売りの少女だろうか。
 ここでこういう女性を見かけたことは,今まではなかった。これもコロナ禍で逼塞を余儀なくされていた営業形態なんだろうかね。蠢けるようになったのなら,慶賀に耐えない。
 職業に貴賤はないのでね。もしぼくに娘がいて,娘がそういう仕事に就いたら受け容れられるかというと,まったく自信はないのだけれども,それでも職業に貴賤はない。

● 店内の様子が外から見えるようになっているところが大半だ。店内で談笑しつつ飲み食いしている人たち,酔って大きな声で話しながら道路を歩いている人たち。
 ほとんどは会社の同じセクションのグループかと思われるのだけど,そうじゃないのもいる。手を繋いで歩いている男女。同じ会社でデキちゃったらしいのだけどね。社内結婚は止めた方がいいぞ。社内の女に捕まるな。と,ぼくなんぞは思うのだが,君の場合はもう遅いね。
 というわけで,いろんな人生がそこに転がっている。と思えるのは,錯覚か?

● さらに歩いて銀座並木通り。クラブ密集地の8丁目にかかると,何回か声をかけられた。飲みに行くの,ワタシ,ママさんね,と言う(たぶん)韓国人の女性。ここは上野か。
 今の銀座はキャバクラ化が進んでいる? あるいは高級居酒屋化が進行中なんだろうかね。
 コロナ禍で黒服が道路に出るようにはなっていたけど,黒服以外にもいろんなのが道路に出るようになった。夜の銀座も息を吹き返していると思うのだが,そうなればなったで新規参入や出戻りが増えるんだろうか。

● 客層はガード下とは違う。経営者や得体の知れない若手実業家だったりするのだろうが,やってることは同じ。
 所詮は貧乏人の金持ちゴッコだ。接待も含めて,その域を出ないものでしょ。ゴッコに至っていない分だけ,ガード下の方が高貴かもしれないよ。
 というわけで,銀座に落ちてる人生も大部分は悲しさに満ちている。これが基本色で,コロナがどうなろうと関係ないようだ。

● 新橋。新橋が最も元気な時間帯ですかなぁ。新橋は昼間もすごいが,この時間帯も喧騒に満ちている。こいつら,明朝,起きれるのか。って,自分も通ってきた道ではありますよ。何とかなるんですよ。
 日本人サラリーマンの多くは,何だかんだ言って会社が好きなんですかねぇ。つーか,会社しかないわけですかねぇ。

● こうして酔っ払っている勤め人の男女を見ていると,それを見ている自分は社会の当事者を降りてるんだなぁと実感できる。当事者を降りた自分は,至って気楽。
 そのことを痛感しましたよ。隠居って悪くないなぁと思うんでした。

2023年4月18日火曜日

2023.04.18 東京駅周辺を散策

● 東京に来た。まずは用事をすませようというわけで,銀座7丁目のRIMOWA。スーツケース3つの修理依頼。車輪の自由度が制限されるようになったのと,取っ手の上げ下げがでなくなくなったのと。
 3つとも短時間で直った。プロは凄いね。文具店以外に銀座の店に入るなんてまずないから,貴重な経験をしましたよ。

● 銀座でランチというやつを初体験 。G-SIXの6階の「Grill & PUB The NICK STOCK」。このフロアで最もカジュアル(安価)な食事どころ。
 雰囲気はアメリカの西部。ステーキというのは牛の肉を焼いて喰らうというワイルドな料理であることを思いださせる。銀座で2,000円だとこうなるかな。

● というかね,銀座LIONでハンバーグを肴に黒ラベルの生を飲めば良かったと思った。2,000円未満でもっと高い満足を得られたかもしれない。
 ただし,ビールが入ったんじゃ,ハンバーグだけではすまなくなっていたかもしれないな。

● 外国人(たぶん,アメリカ)のカップルがいた。彼らにしたら,ステーキランチが2,000円ですむなんて,日本こそ地上の楽園と思ったことだろう。
 あと,こういうことを言うと人種差別だと叱られるのかもだけど,彼らにはけっこう美味だったのではないかと思うんだよね。
 店を出るときに料理を褒めていたからね。こういうふうにちゃんと伝えるのが彼らのいいところだ。ぼくもできるだけそうすることにしているんだけども,これがなかなかできないんだ。

● 一気に夜。東京ミッドタウン八重洲に来てみた。天を仰ぐようにして見上げるわけです。最高層の40〜45階がブルガリホテル。ぼくも貴方も,ここに足を踏み入れることはないでありましょう。
 B1から2階はサラリーマンのオアシス。チェーンの居酒屋などが入ってる。したがって,どこにでもある光景になる。
 こういう大衆相手の店でバイトするのは割に合わないと思うが,ここはそれを語るところではないので,以下略。

● まぁ,丸の内側のガード脇の店に行きたくなりますな。昭和原人としてはどうしてもそうなる。
 でも,地下に沖縄の「ポーたま」がある。沖縄のホットサンドのようなものでしたっけ。

● 丸の内側に回って,KITTEのスタバでメロンフラペチーノ。何ていうのか,メロン以上にメロンだ。
 本物のメロンと合成メロンの混合で,合成メロンがいい仕事をしているんでしょ。

● マスクをしてない人がだいぶ増えた。この動きも東京が先行。地方ではここまで行っていない。地方でも時間の問題だけどさ。
 いいことです。というか,あたりまえのことなんだけれども,こういう軌道修正に遅れを取るのが,日本人の特徴(のひとつ)かもしれない。
 昨年10月からわんさとやって来るようになった外国人の啓蒙効果もあるのかもしれない。彼らは羹に懲りて膾を吹く的なことはあまりやらない。郷に入っては郷に従えを実行している人もいるけれど。

2023年4月13日木曜日

2023.04.13 宇都宮スパ屋で今日はニントマ

● 中1日でまた宇都宮スパ屋へ。今日はニントマ。1,080円(税抜)。初めて大盛りを食べてみた。200円増し。
 けど,年寄りが調子こいて大盛りなんか食べるもんじゃないな。“美味しい” を最後まで持続したいなら,普通盛りに限る。

● 一昨日食べたのは “宇都宮で一番濃厚なミートソース”。こちらも1,080円。2つとも最安価(最安値なのは他にもあるけど)。パスタとピザは安いものほど旨い。
 ウニだのフォアグラだのキャビアだのを載せるのは,ほとんどの場合,味的に不可(だと思う)。食べたことがないから確言はできないんだけどさ。

● プラス80円でデザートとコーヒーが付く。注文しないと損。これで自販機で缶コーヒーを買うより安いんだからね。
 平日でもランチは混む。食べ終えたらスマホなんかいじってないで,サッサと席を立つべし。食後のお茶を楽しみながらお喋りを堪能したいだろうと,重々拝察申しあげるけど。

● ただ,ぼくは酒のないところでは長居するのが嫌いなのでどこでもそうしているけれども,こういうところで食べ終えたらそそくさと席を立つのは,ちょっと違うだろうと言われれば,返す言葉がない。
 むしろメイン料理は食事後のお喋りであるのかもしれない。それが文化というものかもしれない。京都の人はどれだけ待ち人が並んでいても気にしない,と聞いたことがある。待ってる方もそういうものだと思っている,と。

● ぼくのやり方はいささか短兵急かもしれないのだが,今さらこのやり方を変えられない。ずっとこれで来ちゃっているからね。

2023年4月3日月曜日

2023.04.03 花の命は短くて

● 地元の公園の桜。この公園は交番の後ろにあって,だからというわけでもあるまいが,利用者がほとんどいない。ここの桜は貸切状態で眺めることができる。
 その桜も散りだしている。爛熟の極み。

● これを年増美人に例えることがあるけれども,桜は散っても来年また咲く。人間はそうは行かない。
 一方で,咲いてる人は,咲いてる期間が桜よりはるかに長い。もって瞑すべし。

● ちなみに,桜のように死と再生を繰り返す人生と,動物のように誕生から死に向けて直線的に進む人生と,どちらが楽かといえば,圧倒的に後者だ。
 桜じゃなくて良かった。輪廻転生などあっては困る。ないと思うが。

● 同じソメイヨシノでも,公園からちょっと離れたこちらは,散りの開始が遅い。日照もあまり変わらないのだが。桜にも早熟と奥手があるんだろうか。
 ただ,こいつは雷に打たれて,幹が途中でなくなっている。そんなのが関係するんだろうかな。

● 春は桜だけではない。桜の後はこういうやつが咲く。春の地上は華やかだね。
 写真だと似た色に見えるが,肉眼ではハッキリ違う。一方はピンク,他方は赤。