● 仕様変更後の “青春18” を初めて買ってみた。3日用。5日用の方がお得感は高いんだけど,なかなか使いきれないわ。
25日は茨城,26日は秩父,27日は所沢に行く予定。JRにキチキチ乗るというんじゃなくて,JRを使って,JRじゃない列車に乗りに行くという感じだ。
● で,“青春18” を使って,とりあえず宇都宮に。
いえね,今日は茨城に行って,勝田〜阿字ヶ浦のひたちなか海浜鉄道,佐貫(駅名変えたんでしたっけ)〜龍ケ崎の関東鉄道に乗っておくかと思ってたんですけどね。なんか,別にいいかぁと思えてきちゃってね。とりあえず家を出て,宇都宮には来てみたよ,と。
● んで,何をやってんだかわからないんだけど,宇都宮線に乗って石橋で降りてみた。開業140周年のスタンプを押した。コンプリートする気なんか全然ないです。
どうも気分が上がってこない。電車の中は涼しいから,とりあえず電車に乗っとくか。
石橋からは上野東京ライン平塚行きに乗車。ひゃー,涼しい。このまま平塚まで行ってしまおうか。
● 小山で降りましたよ。小山でも140周年のスタンプ。宇都宮でも押しているから,コンプリートへの欲が兆す。
次のスタンプは間々田にある。ひと駅だ。これが不思議なのよね。間々田駅開業は野木より早いんですよ。間々田って野木より栄えていたんですかね。
● けど,気を取り直して初志貫徹することにしましたよ。めったに来ない小山駅の15,16番線ホーム。水戸線に乗ります。
かつては東京から水戸に向かうには東北本線で小山まで来て,小山から水戸線に乗り換えるのがメインルートでありました。常磐線の全通はかなり後ですな。
● 水戸線に乗って,小山の次の駅は小田林。ここはもう茨城県。結城市です。
ピンと来ないところに県境がある。西仁連川という,注意してないと気づかないような小さい川というか用水路が県境になっているっぽい。
小田林はオダバヤシだとずっと思ってましたよ。オタバヤシなんですな。
● 小山駅東に聳える勇姿,白鷗大学。15,16番線ホームからだとよく見える。
元々,法科大学院だったとこ。法科大学院がポシャったので,思川の向こうにあるのをこちらに統合するんじゃないのかな。地の利もこっちが圧倒的にいいしね。じゃぁ向こうはどうすんだ? さぁ。
でも,駅東に大学ができるなんて,半世紀前には想像もできなかったと思うんだよね。こちらの想定を軽々と越えて,現実は変わって行くよね。
● 用はないけれど,下館で降りてみることにした。用はないって,そもそも用などない移動をしてるんだけどね。
この女性像って前からあったっけ。憶えてないな。駅前の風景も変わってるような気がするが,これまた以前の記憶が明瞭じゃない。
少し歩いてみるか。ノー。この酷暑の中でそんなことをしたら体が溶ける。
● 下館駅の中は変わりようがない。改札を入ったところが2番線。水戸線下り用。
2番線の先に行くと,1番線が現れる。真岡鐵道線用のホーム。たいていの駅では,こういうホームは0番線にしている。たとえば,郡山駅の水郡線ホーム。3,4番線は水戸線の上り(小山行き)に充てている。
● 5,6番線は関東鉄道常総線が使う。2線は要らないだろうけど,そういうことになっている。
試したわけじゃないんだけど,JRの切符で,この南口出口から出れるのかどうか。出れないと出口がある意味がないから出れるんだろうね,と思うんだが。
要するに,5,6番線は駅内駅。下館駅はじつは,JR(+真岡鐵道)の駅と関東鉄道常総線の駅に分かれていて,隣り合っているけど,別の駅なんだよ,という感じなわけよ。
● 下館は鉄道の要衝という言われ方をすることがあるんだけど,要衝感は全然ない。
だけど,下館って “休日おでかけパス” のエリアに入ってるんですよね。おでかけパスだけで東京に行けるんですよ。ただし,小山経由で。常磐線で行く場合は土浦までの乗車券を買わなくちゃいけない。
● 下館から乗ったのは勝田行き。が,友部で常磐線の勝田行きに乗換えた。こっちの方が早く出発するので。けど,慌てる理由があるじゃなし。何でこうセカセカしちゃうかねぇ。
乗換えたばっかりに,水戸まで立つことに。ま,大した距離じゃないけどさ。
● 水戸も久しぶり。駅の構内も街の様子も宇都宮と変わらない。地方の県庁所在市って,ホントにどこも同じ。可哀想なほどに画一的。水戸らしさ,宇都宮らしさなどカケラもない。
あるようでは衰退してるってことだ。仕方がないのだな。
● 勝田に着いた。ここから “ひたちなか海浜鉄道 湊線” に乗り換える。当然,“青春18” は使えない。改札口もJRとは別かもしれない。ともかく,勝田駅の改札を出たんだけどね。
ひたちなか海浜鉄道が見えない。切符もどこで売っているのかわからない。改札口も見あたらない。
● “青春18” で再びJR駅に入場。ひたちなか海浜鉄道は1番線に行け,と表示がある。1番線は2番線の先にある。下館駅の1番線と同じ。
その1番線の片隅にひたちなか海浜鉄道の駅があるのだった。
阿字ヶ浦まで。
往復します?
はい。
だったら1日乗車券がお得ですよ。
というわけで,1日乗車券を買ったのだけど,JRの改札を介さないとここまで辿り着けないのか。外からダイレクトにここに来て,切符を買って,気動車に乗り込む,ということができないと困るんじゃないか。このあたりは謎だ。
● 茨城っていうと,いや,北関東に拡げてもいいかと思うんだけど,美人が出ないところと言われてません? 他所の人がいうだけじゃなく,地元の人もそう思ってません?
だけど,それは嘘。下館駅で電車を待つ人の中に,目を奪う三十路美人がいた。勝田行きの常磐線の車中にもいた。
● 極めつけは,阿字ヶ浦行きのこの気動車だ。下向する高校生が何人か乗っていた。女優の卵かと見紛うほどのセーラー服美人がいたよ。何だかすっごく得した気分になった。
しかも,それだけでは終わらなかった。君は山崎賢人の親戚かね,と訊きたくなるような男子高校生が乗っていた。茨城,恐るべし。
山﨑賢人の親戚は「高田の鉄橋」で,女優の卵は「那珂湊」で降りた。那珂湊は沿線唯一の有人駅で,ほとんどの人が降りた。
● 13:05,終点の阿字ヶ浦に着。海水浴場があるんだと思うんだよね。子供たちは夏休みに入っているし,連日猛暑だし,海水浴場は賑わっているんじゃないかと思うんだが,この列車で海水浴に来る人はいないようだ。皆さん,車でいらっしゃるのだろう。
駅前には何もない。阿字ヶ浦温泉の看板が立っていた。日本屈指の濃い温泉らしい。遠慮したい。
● 運転本数は宇都宮以北の宇都宮線よりわずかに少ないくらい。1時間に2本なら充分といえる。
このエリアにこの密度での鉄道運行があるとは贅沢で,贅沢はそうそう続かないとしたものだ。廃止は時間の問題かと思う(1年や2年のスパンではないけれども)。バスで吸収できる。今のうちに乗っておいてよかった。
● 復りも勝田に直帰しようかと思ったのが,那珂湊で降りてみることにした。沿線唯一の有人駅だし,女優の卵が降りた駅だから。
駅前には昭和がそのまま残っている。言葉を選ばないで言ってしまうと,過疎を感じる。
待合室の中。高校生のグループが多いな。部活で何かあったのかい?
殿山ゆいか。鉄道ガールね。悲しくなるほど全国画一。こういうのを何で拒否しない?
● 那珂湊から乗った列車は,部活の試合でもあったんだろうか,高校生で満席。座れなかった。
時間帯を問わず,ひたちなか海浜鉄道は1両運転なんだろうかな。
● 勝田に戻った。1日乗車券を見せて前に進んだはいいものの,ここから直接外に出ることは,どうもできないっぽい。
それじゃ乗客が困るから,何かカラクリがあるはずだが。
● 勝田でタッチの差で土浦行きに乗り遅れ,次は水戸どまりの電車。水戸から土浦行きに接道。土浦から上野行きに乗る。
土浦を宇都宮線の小山にたとえる人がいるけれども(水戸が宇都宮という前提ね),違うな。常磐線では水戸より土浦が上位。土浦がハブだ。
● 途中の石岡駅。かつては,ここから鉾田まで鹿島臨海鉄道が通っていた。茨城は近いんだからいつでも乗れる,と油断を続けていたら,とっくに廃止され,もう乗ることは叶わない。
もうひとつ,日立電鉄も。常北太田と鮎川とを結んでいた。水郡線の枝線なんか後にして,こっちに乗っておくべきだった。
もちろんね,乗っておかないと困ることなんか何もないんだけどね。乗っていたとしても,もう何も憶えていないはずで,自分は乗ったというどうでもいい自己満足しか残っていないのではあるけれど。
● 佐貫改め竜ヶ崎市駅に到着。部外者は佐貫でいいじゃないかと思う。関東鉄道の竜ヶ崎駅があって,正真正銘,そっちが竜ヶ崎なんだし。
その関東鉄道竜ヶ崎線に乗る。さすが関東鉄道で駅舎は独立している。関東鉄道では佐貫のまま。竜ヶ崎まではふた駅。2両の気動車が行ったり来たりしているらしい。
● 竜ヶ崎駅前。懐かしい昭和40年代の景観が残っている。橋本屋という屋号も何だか懐かしい。栃木県でも那珂川の向こう(東側)は水戸様のご領地で,水戸様のご領地では田舎のよろづやは橋本屋というのが多かったような記憶。
祭りの最中なのか,祭囃しが聞こえてくる。ただし,テープ。音は聞こえてくるんだけど,通りを歩いている人はあまりいない。暗くなると賑わいだすんだろうか。
● 昭和の頃の,郡の中核の街場ってこうだった。栃木県でいうと,烏山もこうだった。今は人口が減りすぎて,その風情を維持することもできなくなったが。
関東鉄道の鉄道むすめ。寺原ゆめみ。こういうのって,業界の部活みたいなもんなの? お互いに競い合いましょうって。
でも,創作は同じ業者が一手引受じゃないか。止めるわけにはいかんのかね。大したコストではなかろうけど。広告効果,ほぼゼロでしょ。売上に結びついていないでしょ。
● 復りの切符。ハサミを入れてもらったのは何十年ぶりかな。
ここまで来たのだから,我孫子から成田線(我孫子支線)に乗って,鹿島線,鹿島臨海鉄道を乗り継いで,水戸に戻ろうか。が,あまり欲をかいてはいけない。今日はこれくらいにしておこう。常磐線を北上して,水戸線で帰ろう。来た道を引き返そう。
● 土浦駅の NewDays で缶ハイボールとツマミを買って,久方ぶりに列車パブを開店。
そうだった。電車旅にはこの楽しみがあった。その辺の高級酒場を凌駕して余りある(と思う)。超絶快適パブだ。
問題は,他の乗客には超絶不快かもしれないってことだな。だから,静かに飲まなくてはいかん。
友部駅の NewDays で買い足し。飲み過ぎかもしれん。右のは笠間の蕎麦寿司。とっぷりと日も暮れて,酒はいよいよ旨味を増す。
● 今日1日で茨城が好きになりましたよ。女優の卵の印象が強烈なんですわね。下館で下車しなかったら彼女には会えなかったわけですよ。
その前に,茨城まで行くの,ウザったいな,宇都宮線を適当に乗ったり降りたりするかな,とウダウダしなかったら,山﨑賢人の親戚も見ることは叶わなかった。
禍福は糾える縄の如し,と言うのはちと違うけどね。
● 小山で乗換えて,宇都宮に戻ってきました。宇都宮に戻ったらぁ・・・・・・ひとり日高屋でぇぇす。ニラレバを肴に緑茶ハイの濃いめを飲みました。
勢いがついちゃってます。朝から何にも食べていなかったので,久しぶりのアルコールがスイスイ入るんですわ。