● 8月7日以来の外泊。コロナ禍でホテルの宿泊料が安くなっている。安くなるその度合が尋常ではない。これでよくやれるなと思うほどだ。というか,これではやれないだろう。そろそろ終わりにしないといかな大ホテルでももたなくなる。
しかし,一方では,こういう状況下でも生き残るためのノウハウの蓄積もできているんだろうか。従業員に血を吐くような努力をさせなければ実行できないノウハウはすなわちノウハウではないわけだが,そうではない真っ当なノウハウが生みだされているんだろうか。
● という状況なので,GoToが実施されるかされないかなどはどうでもいい問題だ。昨年からずっと宿泊するに恰好な状態が続いているのだ。しかも,それはコロナによる一時的なものだ。
なら,コロナはこちらには追い風だ。そうそうできない体験が今ならできるぞ。というわけで,去年と今年は泊まれるだけ泊まろうというイケイケドンドン方針を実行してきた(できる範囲で)。
コロナで痛撃を受けている宿泊業や観光業に従事してご飯を食べている人たちを応援しようという殊勝な心がけからではなく,自分たちの得だけを考えたエゴ丸出しの発想からだ。
● 8月7日までに今年は64泊している。緊急事態宣言もまん延防止も何するものかは。緊急事態宣言はまさにこちらには追い風だ。このまま走るつもりだったのだけれども,3ヶ月近く止まってしまったのは,第1に家庭の事情。ので,詳細は略。
もうひとつ。ぼくも相方もワクチンを接種していなかったことだ。予約が取れる状態になってすぐに予約したのだが,2回目が終わったのは10月3日だった(相方は10月17日)。
デルタ株が猛威をふるう状態でもよほどのバカをやらなければ感染はしないと思っているが,とはいえ,その状態で宿泊してしまっては,ホテル側には迷惑かもしれない。ので,日帰りでは何度も東京にも川崎にも来ているのだけども,宿泊はしなかった。
● が,ワクチンも摂取して,今はバリバリに効いているはずだ。泊まっても迷惑をかけることはあるまい。しかし,家庭の事情はそのままなので,連泊はできない。1泊だけ。
となると,その1泊が貴重になる。1泊しかできないことを正当化しようとする心理の機序も動きだす。貪らないことが大事だな,楽しみを貪らないこと,貪ってしまうと楽しみを殺すことになるからな,などと。
同じことを自宅でやってもこれほどは高揚しない。非日常空間なればこそとまとめてしまいたくなるが,そうなのだろうか。別な理由があるのかも知れないな。
酔って駅東口のカオス度の高い旧市街を歩いて,倒れるように寝ました。
これだけのものを朝から用意するのは,相当な負担だろう。朝食の黒字化はそもそもが不可能だろうに,その朝食にここまで注力するかね。
● こういう比較をするには細心の注意が必要だと思うのだが,こと朝食に関しては,虎ノ門のホテルOよりこちらの方が良いと思う。王侯貴族の気分を味わいたいならOだろうけど,気分より実を取るなら,リーズナブルな料金のこちら。
ことさらに褒めているつもりはない。いいものはいいという,それだけのことだ。いい朝食は毎日でも飽きない。品数を今の半分に絞られても飽きることはないと思う。
ちなみに,選択肢が多すぎて途方に暮れる思いをするのは,東京ステーションホテルの朝食だ。いや,どれを取っても一級品であることはわかっている。ハズレはないはずだ。が,あの品数には圧倒されてしばし呆然となる。気を取り直すまでに少し時間がかかる。
相方が入浴剤をたくさん持ってきた。1泊しかしないのにどうしてこんなに,と思ってはいけない。彼女とすれば,ホテルの部屋で入浴することが,宿泊する理由の大きな部分を占めているのだろう。楽しみたいという気持ちの現れだと共感的に理解しないとね。
● 足を伸ばせて,深さもある浴槽なら,温泉じゃなくても全然いい。今のホテルは入浴まわりも高水準。ジャパニーズスタイルをクリアしてるもんね。洗い場があるのがあたりまえになった。
バスタオルで身体を拭いて,浴室を出ればそこにベッドがあるのだから,エアコンを低めに設定して身体の粗熱を取るときの快感を寝転びながら味わえる。温泉でなければならない理由はないな。
● 11時過ぎにチェックアウト。今回は川崎にはとどまらず,そのまま東京に向かった。
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