2021年11月14日日曜日

2021.11.14 墨田区と葛飾区をウロウロする

● 東武電車で東京へ。今日は曳舟で下車。何度か降りたことはあるので,地理はだいたいわかったつもりになっている。
 西口を出ると,そこは東向島。玉ノ井的な空気がここにも濃厚にあるように感じる。東武の各駅停車に乗れば,ひと駅で東向島駅(旧 玉ノ井駅)なのだから,それも道理。

● こういうところがぼくは好きだ。嫌う人も多いだろう。好きと嫌いが極端に振れるはずだ。
 永井荷風や吉行淳之介のひそみに倣うつもりはないけれども(倣えるはずもない),近くに宿を取って,腰を据えて飲みたいものだよ。一度や二度,飲んだところで,その地の何がわかるわけでもないけれど。

● 東口に回って,京成の駅に移動。青砥に行こうとしている。墨田から葛飾へ。
 京成曳舟駅にはこんなフォトスポットが用意されている。隣に座って,彼女とツーショットで写真を撮れる。撮りたかったけど,撮ってくれる人がいない。

● 青砥駅に着いた。住居表示上の地名は青戸。よくあることね。駅名の方が由緒正しき感じがするのも,こういうときのお約束だよね。
 実際にはア・オ・トという音が大切なのであって,それにどんな漢字を当てるかはどうでもいいようなものだと思う。鮨を寿司と書き,最近は豆腐を豆富と書くこともあるようだけれども,そんなものは好きな漢字を当てたらよろしい。好きにしなさい。

● 率直に申しあげると,駅を出ると所在なさげな爺さんがタムロしてたりして,山谷的な雰囲気もないではない。ぼくは山谷も好きで,怖いもの見たさということではなく,わざわざ出かけて行ったことが何度もある。
 この空気にはどこか懐かしさにつながるものがあるのだ。昔の日本を湛えているような。昔はどこもこんなふうだったよね,という。

● 復りも曳舟で降りて,駅の中にある純正の駅そばを食べようと思っていたのだが,青砥から乗った電車がアクセス特急というやつだった。羽田空港まで行く。
 京成押上線は押上が終着なのだが,押上から都営浅草線に入り,さらに京急線に乗り入れて,京急蒲田から羽田空港まで行くわけだろう。この他社線への相互乗入れは活気的だよね(関西の方が早かったんだろうか)。
 東部の下町に住んでいる人も,羽田空港まで乗換えなしで行けるのだ。京成線なんだから成田空港も一本で行ける。便利じゃないか。今はコロナだからあまり空港に行くこともないかもしれないけれども,そろそろコロナも終わるからね。

● 特急ゆえ,青砥を出ると押上まで止まらない。ので,押上で下車。改札を出て,東京ソラマチへ。クリスマス商戦が始まっている。コロナが落ち着いているから,活気もある。
 外に出てもこんな感じでね。もうコロナを見る眼は半分閉じて,傷め続けられた経済復興をしっかと見ないとね。ワクチン接種率も70%を超えたんだしさ。
 クリスマス以外にも打てる手は打っている。狙いたいのは家族連れなんだろうかな。小さい子供がいるとその子にお金を使う。うちもそうだった。親と祖父母の財布が開くのだ。

● クリスマス商戦がコロナ以前に戻れば(といっても,コロナ以前も年々,クリスマスは盛りあがらなくなっていた印象があるんだけど),そうした華やかさに疎外感を感じる人も少なからず出てくる。コロナの方が良かったという人もいるかもな。っていうか,いるよな。
 しかし,その疎外感は自分で処理してもらうしかない。俺が疎外感を覚えるんだからクリスマスなんかやめろ,というのは無理筋だもんね。クリスマス商戦が完全復活した暁には,そういうところには近寄らないをモットーにするしかない。ぼくもそうすると思う。

● 東武にはこんな切符もあったのね。JRの都区内パスのようなものですかね。フリーエリアはだいぶ狭いけれども。台東区と墨田区の循環バスにも乗れるから,きめ細かく動けそうだ。2日券を買って,ディープなエリアに沈潜するのもいいですな。って,2日じゃ足りないだろうけど。
 京成にも都内エリアの1日乗車券がある(当然だね)。510円で葛飾を中心に東京東部の下町を経巡るのもいいですな。この切符は必ず使うことになるな。
 こういうのがあると,墨田区や下町を散策してみようという気になる。安くて使い勝手のいい道具のようなものだ。

● ところで。朝方,JR宇都宮駅で振袖姿のお嬢さん2人を見かけた。オリオン通りまで歩いている間にも4人見かけた。うち1人は美容院から出てくるところだった。
 さらに,オリオン通りでも2人。今日,何かあるんだろうか。コロナで成人式が延期になったとか。

● で,帰り,夜のオリオン通りと日野町通りの飲み屋の前に,そうした若い人の残党と思われる子たちがタムロしていた。やはり,今日は成人式だったようだ。
 成人,おめでとう。人生で最も辛い時期はもう過ぎた。今までに比べれば,これからは楽だ。今までに比べれば,だけどね。

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