● 東京シティエアターミナルを覗いてみた。久しぶりだ。コロナの世になってからは初めてってことでもないと思うんだけど。
旅行者としてこの施設を利用したことはもちろんない。近くのホテルに泊まることがあった。そのホテルから隅田川まで歩く途中にあるので,ふらっと中を覗くというのをよくやっていた。
● 以前は,羽田に向かうバスは1階から,成田に向かうバスは3階から発車した。が,現在はバスの発着所としては使われていないらしい。成田行きのバスも1階から出る。
なぜそうなったかといえば,発着する便数が減ったからだろう。なぜ減ったのかといえば,利用客が減ったからだ。それはなぜかといえば,コロナが発生したからだ。
● コロナの影響を最も先鋭に受ける位置にいる。そのせいか,オープンスペースが増えているようだった。誰でも自由にお使い下さいの休憩コーナーが充実している。
座ってスマホをいじったり,タブレットやパソコンで仕事をしたり,本を読んだり,居眠りしたり,自由に使えばいい。東京のこの場所にこういうスペースがあるのはちょっとすごい。ここは図書館じゃないんだから。
● って,苦肉の策であるわけだ。この施設にはセブンイレブン,Can☆Do,マックの他に,いくつかの飲食店や歯科医院などが入っている。今のところはセブンイレブンも Can☆Do も営業を継続している。
東京シティエアターミナルからすれば,これらの店からのテナント料は確実に見込める売上だ。
● 率直に申さば,コロナ以前からくすんでいる印象だった。入っているテナントを見れば,ここを利用する人たちの所得が高くないことはすぐにわかる。
そういう層が最も厚く,したがってその層に受け入れられる商売が最も手堅いのだろうけれども,それでも各テナントともコロナ以前には黒字を出せていたんだろうか。
夜行バスターミナルの雰囲気だ。ぼくには親しい空気で,ホッとするところがあるけれど。
● 東京シティエアターミナルができたのは成田空港の開業と同時。成田と都心が離れているために,首都高のすぐそばに旅客輸送の拠点を作れば需要があると踏んだのだろうが,実際はどうだったのだろう。
ここはれっきとした株式会社だ。公益のためだからと赤字を続けてもいい公共セクターではない。
● ここは国内旅行のPR拠点でもあるようで,「毎日が旅行博」と看板をだしているイベントスペースで,各県が月替りで観光キャンペーンをやっている。
今はどこがやっているんだろう。中の椅子はすべて埋まっていたから,どこかの県か市がやっているのは間違いないと思うのだが。
中身は観光への誘いがなのだが,宣伝臭は感じさせない作りになっている。前から置いてあったんだろうかな,気がつかなかったよ。
● 特集は箱根。「箱根フリーパスで伝統とアートの旅へ」。箱根には大昔に来たことがある。二度ほど来てるんじゃないかと思う。彫刻の森に行ったことは憶えているのだが,その印象は完全に記憶にない。観光にはまったく興味がなかったし,用がすんだらさっさと帰りたいとしか思っていなかったもんなぁ。
今だと旧東海道の箱根越えはやってみたい。日本橋から神奈川宿の外れまでは歩いているので,その先から箱根を越えるところまでは行きたい。
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