2014年10月29日水曜日

2014.10.29 回遊性と賑わい-都市の魅力

● ぼくは栃木の片田舎に居を構える者だけれども,週に一度は宇都宮に出かけている。用があって行くことはあまりない。行かなくてもいいんだけど,行っている。これ,何でなんだろうと思う。
 何でなんだろうって,リフレッシュなんでしょうね。田舎の人がたまに都市にでかけてリフレッシュするという,昔からあったことをぼくもやっているんだろう。

● もっと近くに,本屋やカフェがまとまって存在しているエリアがある。文具も扱っている本屋で,品揃えは宇都宮の本屋や文具店に劣るわけではない。
 購入だけが目的なら,そこですむ。ゆっくりとコーヒーを飲むことだってできる。ではそこで半日を過ごしてリフレッシュできるかといえば,どうもちょっと難しそうだ。

● けれども,宇都宮のベルモール(ショッピングモール)でなら,半日過ごせると思う。すべての店を片っ端から見ていくなんてするわけがない。ぼくが覗くお店は,ごく限られたものだ。それでも,何だかんだと半日はいられる。

● その違いを作る要因って何なのだろうね。ひとつは,回遊性なんでしょうね。経巡ることができること。
 本屋から文具店へ,文具店から洋服屋へ,洋服屋からケータイショップへ,ケータイショップから雑貨屋へ,と回遊できること。その合間に食事をしたり,お茶を飲むことができること。
 だから,ある程度の商業施設の集積があることは必須でしょうね。

● いくら品揃えのいい店であっても,その店しかないというのでは,なかなか厳しい。充分に用は足せますよとなっても,それだけではエンタテインメントが生まれない。
 回遊するついでに,買いものもするのであって,単純純粋にそのモノが欲しくて買いに行くって,そんなにないように思う。

● ま,ベルモールで半日過ごすってのは,実際にはあまりなくて,JR駅周辺(駅ビルとララスクエア)がぼくの出没エリアなんだけど,滞在時間はせいぜい3時間程度のものだと思うんですよ。
 その程度だったら近場で代用できないか。おそらくね,ダメなんですよね。リフレッシュできる度合いが違うんでしょう。

● その度合いを決めるものが,いわゆる賑わいってやつなんでしょうね。ある程度の人出があること。人の流れがあること。回遊性と賑わい。
 これが東京まで出て行くと,リフレッシュできすぎて疲れてしまうんだけどね。ちょうど程度のいい回遊性と賑わいがあると,ついつい引き寄せられてしまう。
 こういうのにも慣れがあって,だんだん宇都宮程度では物足りなくなるのかもしれないけどね。

● いつもその中に身を置いている人は,週末は田舎や自然の中で過ごしたくなるのだろう。行住坐臥を田舎で営んでいるぼくのような者は,その反対。

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