● ぼくは栃木の片田舎に居を構える者だけれども,週に一度は宇都宮に出かけている。用があって行くことはあまりない。行かなくてもいいんだけど,行っている。これ,何でなんだろうと思う。
何でなんだろうって,リフレッシュなんでしょうね。田舎の人がたまに都市にでかけてリフレッシュするという,昔からあったことをぼくもやっているんだろう。
● もっと近くに,本屋やカフェがまとまって存在しているエリアがある。文具も扱っている本屋で,品揃えは宇都宮の本屋や文具店に劣るわけではない。
購入だけが目的なら,そこですむ。ゆっくりとコーヒーを飲むことだってできる。ではそこで半日を過ごしてリフレッシュできるかといえば,どうもちょっと難しそうだ。
● けれども,宇都宮のベルモール(ショッピングモール)でなら,半日過ごせると思う。すべての店を片っ端から見ていくなんてするわけがない。ぼくが覗くお店は,ごく限られたものだ。それでも,何だかんだと半日はいられる。
● その違いを作る要因って何なのだろうね。ひとつは,回遊性なんでしょうね。経巡ることができること。
本屋から文具店へ,文具店から洋服屋へ,洋服屋からケータイショップへ,ケータイショップから雑貨屋へ,と回遊できること。その合間に食事をしたり,お茶を飲むことができること。
だから,ある程度の商業施設の集積があることは必須でしょうね。
● いくら品揃えのいい店であっても,その店しかないというのでは,なかなか厳しい。充分に用は足せますよとなっても,それだけではエンタテインメントが生まれない。
回遊するついでに,買いものもするのであって,単純純粋にそのモノが欲しくて買いに行くって,そんなにないように思う。
● ま,ベルモールで半日過ごすってのは,実際にはあまりなくて,JR駅周辺(駅ビルとララスクエア)がぼくの出没エリアなんだけど,滞在時間はせいぜい3時間程度のものだと思うんですよ。
その程度だったら近場で代用できないか。おそらくね,ダメなんですよね。リフレッシュできる度合いが違うんでしょう。
● その度合いを決めるものが,いわゆる賑わいってやつなんでしょうね。ある程度の人出があること。人の流れがあること。回遊性と賑わい。
これが東京まで出て行くと,リフレッシュできすぎて疲れてしまうんだけどね。ちょうど程度のいい回遊性と賑わいがあると,ついつい引き寄せられてしまう。
こういうのにも慣れがあって,だんだん宇都宮程度では物足りなくなるのかもしれないけどね。
● いつもその中に身を置いている人は,週末は田舎や自然の中で過ごしたくなるのだろう。行住坐臥を田舎で営んでいるぼくのような者は,その反対。
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