東武は株主に年2回,この乗車証を配っているのだろうね。株主は金券ショップに持ち込んで換金し,それをぼくらが買うという循環だ。
● 850円で売られている。この乗車証で東武線の全線に乗ることができる。ただし,何度でも乗り降りできるわけではなく,一度降りたらそこで終わりなのだが,東武宇都宮から浅草まで乗れば,1,220円のところ850円ですむんだから,こちらを買ってしまうわけだ。
JRで宇都宮から東京まで行くと,片道で1,980円だ。株主優待乗車証を使って東武に乗れば,往復してもJRの片道運賃より安いのだ。
● 以前は800円だった。有効期限が近づくにつれて安くなった。最も安く買えたのは630円。ところが,もう5月になったのに,依然として850円なのだ。安くならない。
この値段だと,東武が正式に発行している「東武東京メトロパス」を使った方がいいかもしれない。東武宇都宮駅からだと2,450円。850円の優待乗車証を2枚使って往復し,都内はメトロ24時間券で移動すると,2,300円になる。
差額は150円だが,東武東京メトロパスは東武の浅草(押上)~北千住間が乗降り自由になる。曳舟や東向島で下車するのであれば,東武東京メトロパスを使った方がむしろ安くなる。
押上で降りないで,たとえば三越前まで行ってしまうと,押上から三越前までの運賃を現金(or Suica,PASMO)で払わなければならない。で,三越前駅でメトロ24時間券を買うことになるわけだ。わずか170円のことだが,24時間券でカバーできない区間を作ってしまっては面白くない。
● 東武東京メトロパスなら,押上で降りる必要はない。東武線とメトロを完全に1本の路線と見做せる。その1本のフリー区間(メトロは全線,東武線は北千住以南)では乗降自由となる。
東武は半蔵門線の他に日比谷線にも乗り入れているし,北千住で千代田線に乗り換えることもできる。そこでメトロと東武線を区別しなくていいのは,けっこう大きなメリットではないか。
● 一方で,優待乗車証とメトロ24時間券を組み合わせることのメリットもある。第1に行き先が東京でない場合。この場合は東武東京メトロパスは使えない。
第2に,往きは東武で復りはJRを使おうとする場合。第3に,東京で1泊する場合にも東武東京メトロパスは使えない。有効日は購入日の当日限りだからだ。
とはいっても,宇都宮から東武に乗って,行き先が東京じゃないことはほぼないだろうし(春日部から野田線で船橋に出るくらいのもので,相当なレアケースだ),東京は,基本,宇都宮からなら日帰り圏だ。
● 今はメトロ24時間券が10枚ある。うち4枚は今月中に使わなければならない(残り6枚は6月いっぱい)。
これを使い切るまでは850円でも株主優待乗車証を買うけれども,それを消化できたら東武東京メトロパスを買うことになりそうだ。
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