この状態が精神不安定の元になる人もいるやに聞くのだが,ぼくは生来の怠け者なのだろう,こんないい状態を手放してたまるかと思っている。
まず,早稲田に。戸山公園の箱根山登頂(?)に挑もうと思う。東京特別区内では最高峰らしいので。めでたく最高峰の登頂に成功した。
ただし,箱根山は人工的な築山であるらしい。自然の山では港区の愛宕山が最高峰。こちらは去年,登頂したんだけど,愛宕山の方が登り甲斐がある。麓の標高の違いでしょうな。
日本って基本的に高温多雨だもんね。放っておけば雑草がはびこり,さらに放っておけば灌木が生えてきて,そのままにしておけば雑木林になるんでしょ。豊かな土地といえる。その恩恵をぼくらは受けているのだが,こうした庭園や公園は手入れが大変だ。欧州の幾何学的な構成の公園を真似てみても,基本,どうもうまくいかない。汚くなってしまう。手入れが追いつかないからだが,直線を持ち込むのは,日本の場合はそもそもが無理なのではないか。
● 東西線でひと駅,神楽坂。ここに来るのは二度目。早稲田には学生街の空気が戻って来ているが,神楽坂は対照的に年寄りの聖地。
ということもなく,まぁ普通でした。どこに行っても年寄りが多いのは現代日本の特徴だから。
● 昼時で行列ができている店が1つあった。「龍朋」という中華屋。
ひとつ脇に入るとお屋敷街。が,お屋敷を見てもさほどに面白いものでもない。
神社内神社の螢雪天神もあって,こちらは自ら受験生に訴求している。食事や喫茶ができる施設もある。
先に見た「龍朋」は,どちらかといえばよそから来た人たちが並んでいるふうだったのに対して,とこの「小諸そば」はここで働いている勤め人が食べに来ている。勤め人が昼食に求めるものは,安くて早いことだ。味は不味いのは困るが,そこそこ旨けりゃいい。そうそう旨さの追求ばかりしているわけにはいかないのだ。
深川には何度も来ている。深川不動尊だったり,江戸資料館だったり,伊能忠敬だったり,松尾芭蕉だったりしたわけだが,小津安二郎も深川ゆかりでしたか。
でも,わかる気がする。新興文化は富裕層から才能が出るというのは,普通のことかな,と。
● なんでもないことは流行に従う
重大なことは道徳に従う
芸術のことは自分に従う
カッコ良すぎでしょうよ,こんなの。
小津は60歳で亡くなっている。ぼくなんかその年齢をいくつか越えてしまっているのに,この体たらくだからねぇ。ションボリしちゃいますね。そうでしょ,ご同輩。
探すのに苦労した記憶があってね。こんなわかりやすいところにあったのか,っていうね。
● 日本橋で銀座線に乗り換えた。で,銀座で下車。G-SIXの蔦屋書店で「暮らしに寄りそう仏たち」を開催中。国宝級の著名仏のミニチュアと,ハッキリ女性の仏の仏画。
神楽坂の小諸そばは昼食時で満席だったが,日がだいぶ西に傾く時刻だと入りやすくなる。やっぱ,ぼくにはこういうのが合ってるわい。
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