2022年5月26日木曜日

2022.05.26 東京散歩:銀座~北千住~南千住~人形町~中目黒

● 今日も東京詣。銀座中央通り。人が戻ってきていると思うのだけど,暇人がこんなにいるという言い方も可。忙しければ,平日の昼間に銀座を歩いているはずがない。
 と,暇人筆頭のぼくが申しております。つーか,暇っていいものだよ。

● 今日もこれを見てきた。これを見るためだけに蔦屋書店に。
 胴体は扁平に,かつ角々とさせて,肉感を殺している。対して,千手の,特に何も持っていない指の,艶めかしさ。グイグイ迫ってきますよ。変態なのかな,俺。

● さて,昨日は東西線でフラフラした。今日は日比谷線でフラフラしようと思う。
 銀座から日比谷線に乗って,まずは北千住。東口を出れば,そこは東京電機大学のキャンパス。巷との境がないゆえに,コロナ禍の対応には苦慮したろう。
 が,学問の府は巷にあるべきだというのは間違っていないと思う。巷のためにではなく,学問の府のために。栄華の巷を低く見ながら学問ができるような牧歌的な時代は,とっくに終わっているだろうから。

● 北千住駅の日比谷線ホームは高いところにあって,都会的な風情。
 ハングル表記が今となっては寒々しい。日本人の対韓感情が極限まで悪化して久しいからさ。お前ら来なくてもいいよ,というのが大方の日本人の感覚でしょ。ぼくもそう。隣国だから仲良くしなくちゃいけないなどと思うのが間違いだ。
 とはいうものの,欧米諸国では外国人旅行者を無条件で受入れている。日本もそろそろインバウンドを再開しなきゃしようがない。よその国と足並みを揃えるというよりも,このままでは日本経済がドミノが倒れるように倒れてしまいかねない。
 中国人は中国の事情で来ることができないけれども,それ以外の国からはどんどん来てもらわないと。その中には韓国も含まれる。

● ひと駅乗って,南千住。山谷の最寄駅。雰囲気がちょっと独特。が,この空気,嫌いじゃないんですよ。
 もし東京に住むなら,このあたりは有力候補。家賃も安そうだし。日比谷線のほかにJR常磐線,つくばエクスプレスの駅もある。
 問題は,歩道橋を昇降しないと,明治通り側に出れないこと。駅のホームから直接,歩道橋に出してくれれば,移動が少なくてすむんだが,そうは問屋が卸してくれない。

● 泪橋交差点。左に行けば白鬚橋から玉ノ井,真っ直ぐ進めば浅草,吉原は右に曲がるとやや近道。ここから引返せば千住宿(日光街道)。
 風情がまとまって存在する。正確には,それぞれの風情の結節点に山谷はある。
 日比谷線が走っているんだから都心にはスッと出ることができるし,JR常磐線とつくばエクスプレスも通っている。交通の便はかなりいいのだ。

● コロナ以前は外国人の旅行者が大勢いた。日本の安宿はカプセルホテルだが,女性が泊まれるカプセルホテルは少ない。カップルで来ている外国人バックパッカーが目を付けたのが山谷で,彼ら彼女らに目を付けたのが山谷だった。
 かつての木賃宿を改造して彼らに提供した。1泊2千円で泊まれる。彼らはレンタサイクルを漕いで,朝から晩まで東京を満喫するのだから,宿は寝れれば充分。山谷の安宿とはいえ,清潔さはジャパン・クォリティーなのだし。

● 駅前には芭蕉像。ここで隅田川を上がって,日光道中を歩き出したわけだ。
 路程を正確に書き留めることになど囚われずに,簡素で解釈の余地が大いにある,日本人好みの紀行文学の傑作が生まれたわけですよ。

● 人形町。すっかり馴染んだ気になっているが,ぼくの片思いでしょ。
 短い期間だけれども,ここに吉原があった。何か具体的なものが残っているわけではないが,元吉原の気配を無理にでも感じようとする楽しみがある。

● 日比谷線はここまでが下町エリア。この先はセレブエリアに乗入れて行く。したがって,この先に降りたい駅はないので,中目黒まで来てしまった。
 中目黒も多面性を持った街だ。駅前通りは下町っぽい。立食いそば屋やラーメン屋が並んでいる。が,目黒川を渡ると,表情が一変する。

メトロ24時間券
● 目黒川を渡ると東京音大がある。東京音大って,音大の中でもお嬢さん度,お坊ちゃん度が一番高いイメージなんですよね。近寄りがたいほどだ。
 ちなみに,最も庶民的なのが武蔵野音大。あくまでもイメージですけどね。

● その目黒川も不思議な川で,三面張の典型的な都市型河川なのに,風情があるんですよねぇ。樹木のトンネルを作ってて。この辺だけなんですかねぇ。
 品川に行くと,目黒川が北品川と南品川を分ける境界になっている。

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