誰が何を考えてこんな益体もないことを始めたのかは知らない。
● 検査をしてもらおうと来ている人はあまりいないようだ。そりゃそうだ。
第一にオミクロンは脅威ではない。年寄りに関してはこの限りではないが,年寄りは3回目のワクチンを打っとけという話だ。
オミクロンは感染力だけは強いから,ワクチンを打ったからといって感染しないという話ではないが,感染しないことが重要なのではなく,感染しても重(中)症化しなければいいのだ。
若い人はそもそも感染したってどうということもないのだから,何もしなくたっていい。コロナ以前のように自由にやりたいことをやればいい。
● 第二に,にもかかわらず,もし陽性になれば家族や会社の同僚にどえらい迷惑をかけてしまう。現在でも濃厚接触者とか感染経路の確認とか,そういうのは生きているのだろう。
パンデミックのあとに感染経路の確認をしているなんてどれだけ馬鹿なんだとは,素人でもわかる話だと思うのだが,専門家や厚生官僚の考えることは素人の理解を超える。
● 今回のコロナ禍もマイナスばかりではなく,プラス面がある。リモートワークが一挙に進展したのはそのひとつだ。
コロナが収束したあとも,リモートワークは残るだろう。雇用者にとっても被雇用者にとってもメリットがある。
もし,コロナが収束したのだからリモートワークは全廃する,コロナ以前のように会社に集まって仕事せよ,という企業があれば,優秀な社員から辞めていくことになる。
リモートワークでもきっちり仕事ができる人は,それだけでかなり優秀な人のはずだ。そういう人ほどリモートワークのメリットを痛感している。
● プラス面のもうひとつは,医療専門家の馬脚が馬脚だと露わになったことだろう。専門家の言うことを聞いているとロクなことにならない,と多くの人が思うようになった。
SNSで頓珍漢を撒き散らしながら,まともなことを言う人に対して,専門領域で論文を書いて査読に耐えて雑誌に掲載されるという経験をしてから反論しろ,としか言えないのだから。幼稚園児なのかおまえは,ということだ。その査読もどこまで合理性のあるメソッドになっているものやら。
人文系の専門家はバカの代名詞になって久しいのだが,医学においても専門家とはこの程度のものだとわかったことは,収穫と言っていいだろう。
● さらにもうひとつ。自治体(とりわけ都道府県)の無知無能が白日の下に晒される結果になったことだ。
今までは中央集権は悪で地方分権が善だと無邪気に思っていたけれども,これで地方分権が進んでしまっては大変なことになる,と考えるに至った人も多いのではないか。
それに関しては東京都知事の貢献が大だが,それをはるかに凌ぐ無能知事が存在することも明らかになった。
都道府県格差があることも多くの人が知るところとなった。その格差はおおむね知事が作っているということもだ。ちなみに,ぼくは宮城県が羨ましい。
● ともあれ。何を考えてこんなことを始めてしまったのか。何もしないのが最善手という局面で,何もしないでいることに耐えられなかったのか。
ウィルス検査をするのに1件あたりどれほどのコストがかかるのか知らないが,税金をドブに捨てているようなものではないのか。
動員されている職員も,せっかくの黄金週間なのに何の意味もない仕事をさせられて気の毒なことだ。家族と過ごさせてやればいいのに,と思う。
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