2014年4月18日金曜日

2014.04.18 お金を潤沢に持っているかいないかは,幸せかどうかとあまり関係ない

● あまりな貧困は良くないとして,まぁ普通にお金があれば。
 若い頃はね,使えるお金で月に100万円あればなぁとか夢想したこともあったんだけど。浅はかだったなぁ,と。

● ぼく,基本的に衣食住はどうでもいいと思っているところがあって,何でもいいから着てりゃいんだし,ご飯なんか腹がふくれりゃいんだし,住めればいいんだよ,と思ってたんですよ。まぁ,今も基本そう思ってんですけど。
 だから,昼はカップ麺でもパンでも喰っときゃいいんだ,と。食事というよりは餌を自分に与えてきたなぁと思うんですよね。

● 昼休みって1時間しかないじゃないですか。そのすべてを昼食にとられてしまうのはイヤじゃないですか。昼食なんかササッとすませて,居眠りしたり新聞読んだり散歩したりしたいじゃないですか。
 弁当を持ってくればいいんだけども,作ってくれる人もいないし,自分で作る暇なんてない。ちなみに,ぼくは朝食は食べない派。
 となると,すぐそこに食べもの屋があって混む前に行ければいいけれども,そうではない場合はコンビニで弁当かパンかカップ麺を買ってしまってたわけですよ。

● でも,今のところに転勤してから,普通に外で食べるようになったんですよ。理由はすぐそこに食べもの屋があったこと。
 うどんのお店なんですけどね。旨いんだな,これが。もちろん,自家製麺ですよ。業務用の麺を買ってるんじゃない。
 しかも安い。ざるうどんが280円ですから。天ぷらを付けて380円。量はたっぷり目。これなら朝を抜いても満腹になる。
 駅の立ち食いソバより安い。味は立ち食いソバなんか問題にもならない。
 近い,安い,旨い。というわけで,毎日通いつめている。小銭に使いでがあることを実感してる。

● さらに最近,中華料理の店が近くにできた。台湾料理の看板を出している。中で働いている人たちは(たぶん)台湾ではなく,中国本土から来ている人たちだと思う。
 そんなことはどうでもよくて,これまた安くて旨い。ニラと肉そぼろがどっさり入っている「台湾ラーメン」が旨い。中華丼も旨い。野菜タップリ。中国から輸入している野菜かもしれないから,まぁ細かいことを考えれば色々あるにしても,とりあえず体にいいということにしときましょう。
 でね,このふたつを一緒に頼んでも680円なんだよね。安っ。これまた,近い,安い,旨い。

● でね,やっぱり幸せなんですよ。餌ではなくて食事をしてるって感じがするんですよね。その幸せを得るのに要する金額は380円とか680円なわけですよ。
 たとえばですよ,ホテルオークラの「桃花林」で同じものとたべるとしたらいくらになるか。「桃花林」に台湾ラーメンや中華丼があるとも思えないので,近似での比較になるんですけど,だいたい3,500円くらいじゃないですか。
 「桃花林」の夜のコースだと15,000円くらいですか。これが台湾ラーメンの店なら,ふたりで5,000円。

● 料理の種類も食材も場所も雰囲気もまるで違うはずだから,この比較はかなり以上に無茶なんだけど,ぼくとしては台湾ラーメンの店で満足しているわけだね。
 だとすると「桃花林」で値段比例の満足を得ることはほぼ確実にできないだろうってことなんですよね。
 ぼくの680円と「桃花林」で食事をする人の3,500円は,もたらす幸福度においてそんなに差はないような気がするんだよね。

● でも,あれだね,こうして見ると,「桃花林」って安いかもしれないね。あの場所で,たぶん相当にいい食材を使って,一流の料理人が作っているはずだから,それでこの値段は安いように思う。

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