● 右の写真は宇都宮市内の書店とヨドバシの店内。テレワークの解説書がいくつも出ている。テレワークのための機材もひとつのコーナーを作っている。
パソコンかタブレットかスマホがあれば最低限はできるはずだが,より映りをよくするとか,音を伝えやすくするとか拾いやすくするとか,そうした改善を加えるには,こうした機材を使うんでしょう。
● 6月27日に丸善大手町本店に立ち寄った。1階の入口を入ったところに積んであったのがこれ(左下の写真)。東京は動きが速い。
感染者の数が地方とはまるで違ったし(北海道を除いて),三密を避けよと言われるが,東京は何もしなくても密の1つには該当しそうだから,速くならざるを得なかったのだろう。
● このままテレワークが定着するんだろうか。コロナ収束後もテレワークを勤務の主体とすると明言する富士通のような企業も出ている。
考えようによっては,コロナが働き方改革を否応なく前に進めたとも言えるか?
● それ以上に,いつまで経ってもコロナ以前の世界に完全に戻ることはできないのじゃないかという気分が支配的になっているようだ。
緊急事態宣言が解除されたとたんに感染者が増えだし,第2波が来ているようにも思われる。どんなに猛威を奮っても,いずれは集結するのが感染症というものだろうけれども,現状でトンネルに光は差していない。
● 遠隔で仕事をするとなると,盗んで覚えることはできなくなる。物理的に会社にいる時間が少なくなるのだから,愛社精神も社風に染まるといったことも変容するだろう。
一方で,社員からすれば満員電車での通勤を回避できる。通勤しないんだから,うつ病も減るだろう。会社からすれば社屋の維持費や手当を削減できるというメリットもある。
● 試行錯誤を重ねて,ともかくもテレワークの実績がどんどん積みあがっていくだろう。ノウハウも蓄積されていく。
そうなったところで,ワーク以外にも有効じゃないかとなって,たとえば高齢者が昔の友人とこの形で繋がりだそうとするかもしれない。あるいは,それが推奨されたり。老人の孤立化を防ぐとか言って。
ぼかぁ,絶対ヤだけどね,そんなの。
2020年7月28日火曜日
2020年7月25日土曜日
2020.07.25 思考の鋳型
● コロナ感染者が増加してGoToキャンペーンの対象から外された東京で,この4連休を過ごしているくらいだから,ぼく一個は新規感染者(ではなく,PCR検査で陽性と出た人)の数字自体は基本的にどうでもいいものだと見ている。
ネットでコロナへの対処法に関する意見を見ていくと,PCR検査信頼派=外出自粛派,っていう構図になってるように見える。この期に及んでPCR検査(の結果)を行動の前提に置くってのは,頭脳を持っていない人のように思えるけれども,ひょっとすると彼らが正しくて,ぼくが間違っているのかもしれない。
● しかし,自分が間違っていたとしても,それを認めるまでの過程において,ぼくは色々と抵抗するはずだ。PCR検査信頼派もまた同じだ。っていうか,彼らに何を言っても通じないだろう。
最初に接した情報でコロナとはこういうものというイメージを持ってしまうと,そこから抜け出すことはできないのが人間なのかもしれないね。だから問題は,最初にどんな情報に接するかという偶然。
その偶然の前では,理性は無力。議論や討論は無意味。そんなもので誰かの考えや行動が変わることはない。
● また,人には好みの鋳型があって,それにハマらないものはエビデンスの有無にかかわらず採用しないもののように見える。正誤ではなく,好き嫌いを優先する。好きなものしか見ない。都合の悪いものは見る前に遠ざける。
遠ざける以上,その前に見ているはずだというのは浅薄な見方であって,気配を感知してそこには近づかないのだと考えるほかはない。
したがって,議論というのはいよいよ空疎なものになる。テレビの討論番組でイヤというほど痛感している人が多いだろう。それなのに,正義は勝つとか正しさは通るとか思っているのは,かなりおめでたい人だと言われても仕方がないだろう。
● やんぬるかなと思うだろうか。しかし,それはチャンスでもある。エビデンスに照らして自分の意見を修正できる人は,その他大勢(大衆)を差し置いてグングンと伸びていける。上がりがガラッと変わる。
必要な努力はエビデンスを集めることと,集めた情報に目を通すことだけだ。こんな簡単なことでいいのだ。
● ちなみに,ぼくの辞書の「大衆」には次のような評釈が書かれている。わかっていながら自分自身が大衆を脱することができないのを,返すがえすも遺憾とする。
【大衆】 民主主義の名で,他人の富を簒奪することを自らの権利だと思いこんでいる人々のこと。しかし,多くの場合,搾取され続けて一生を終わる。勉強嫌いが特徴。全人口の99.7%を占める。
ネットでコロナへの対処法に関する意見を見ていくと,PCR検査信頼派=外出自粛派,っていう構図になってるように見える。この期に及んでPCR検査(の結果)を行動の前提に置くってのは,頭脳を持っていない人のように思えるけれども,ひょっとすると彼らが正しくて,ぼくが間違っているのかもしれない。
● しかし,自分が間違っていたとしても,それを認めるまでの過程において,ぼくは色々と抵抗するはずだ。PCR検査信頼派もまた同じだ。っていうか,彼らに何を言っても通じないだろう。
最初に接した情報でコロナとはこういうものというイメージを持ってしまうと,そこから抜け出すことはできないのが人間なのかもしれないね。だから問題は,最初にどんな情報に接するかという偶然。
その偶然の前では,理性は無力。議論や討論は無意味。そんなもので誰かの考えや行動が変わることはない。
● また,人には好みの鋳型があって,それにハマらないものはエビデンスの有無にかかわらず採用しないもののように見える。正誤ではなく,好き嫌いを優先する。好きなものしか見ない。都合の悪いものは見る前に遠ざける。
遠ざける以上,その前に見ているはずだというのは浅薄な見方であって,気配を感知してそこには近づかないのだと考えるほかはない。
したがって,議論というのはいよいよ空疎なものになる。テレビの討論番組でイヤというほど痛感している人が多いだろう。それなのに,正義は勝つとか正しさは通るとか思っているのは,かなりおめでたい人だと言われても仕方がないだろう。
● やんぬるかなと思うだろうか。しかし,それはチャンスでもある。エビデンスに照らして自分の意見を修正できる人は,その他大勢(大衆)を差し置いてグングンと伸びていける。上がりがガラッと変わる。
必要な努力はエビデンスを集めることと,集めた情報に目を通すことだけだ。こんな簡単なことでいいのだ。
● ちなみに,ぼくの辞書の「大衆」には次のような評釈が書かれている。わかっていながら自分自身が大衆を脱することができないのを,返すがえすも遺憾とする。
【大衆】 民主主義の名で,他人の富を簒奪することを自らの権利だと思いこんでいる人々のこと。しかし,多くの場合,搾取され続けて一生を終わる。勉強嫌いが特徴。全人口の99.7%を占める。
2020年7月22日水曜日
2020.07.22 4連休は東京で
● 巷では明日から4連休。わが家では東京に籠もる予定だ。コロナの新規感染者が200人を超えていようと300人に達しようと,GoToキャンペーンの対象からはずれようと,そういうこととは関係なく,東京で過ごすのだ。
ところが,6月からずっとお世話になっていた東京イーストサイドホテル櫂会に空きがない。ひょっとするとひょっとするのかもしれないが,豊洲のJALシティも同様に空きがないので,ひょっとはしないのかもしれない。
● 有明のホテルには空きがある。武蔵野大学の有明キャンパスが近い。このエリアは意外に大学が多い。ぶらぶらと歩いてみるのも悪くない。現在はたぶん休業中だろうが。
相方は“ゆりかもめ”の1日乗車券を買って,お台場を楽しむに違いない。ま,泊まればの話だけれど。
● つまり,東京は楽しみ方がいくらでもある。人が集中しているのだから当然だ。人が集中しているということは,何でも集中しているということだ。
大学や,百貨店や,飲食店や,演芸場や,ホストクラブや,美術館や,乾物屋や,コンサートホールや,書店や,ホテルや,寄席や,キャバクラや,漬物屋や,オーケストラや,名所旧跡や,性風俗店が,すべて東京に集積しているのだ。
学術や,芸術や,ファッションや,流行や,アミューズメントや,味覚や,好奇心や,スケベや,下心や,自慢や,“私を見て”や,カッコよさや,安らぎや,癒しや,発奮や,希望や,絶望まで,東京に集中しているのだ。
● 面白くないわけがないのだ。それらに生々しく触れなければならないとなると,こちらにもそれ相当の腹のくくりが要求されることになるが,遠くから感じる分には,こちらの快はそのまま存続できる。
観光とはそういうことではないか。関わりをまるで持たない第三者の気楽さを保持したまま,現地のアレやコレを見て歩いて,自分が抱えているアレやコレを忘れることを,観光するというのではないか。光を観るとはそういうことだ。
● で,そうした観光を楽しむのに東京ほど適した場所はない。以上の面白さは自然が作るのではなくて,人間が作るものだからだ。
ところが,6月からずっとお世話になっていた東京イーストサイドホテル櫂会に空きがない。ひょっとするとひょっとするのかもしれないが,豊洲のJALシティも同様に空きがないので,ひょっとはしないのかもしれない。
● 有明のホテルには空きがある。武蔵野大学の有明キャンパスが近い。このエリアは意外に大学が多い。ぶらぶらと歩いてみるのも悪くない。現在はたぶん休業中だろうが。
相方は“ゆりかもめ”の1日乗車券を買って,お台場を楽しむに違いない。ま,泊まればの話だけれど。
● つまり,東京は楽しみ方がいくらでもある。人が集中しているのだから当然だ。人が集中しているということは,何でも集中しているということだ。
大学や,百貨店や,飲食店や,演芸場や,ホストクラブや,美術館や,乾物屋や,コンサートホールや,書店や,ホテルや,寄席や,キャバクラや,漬物屋や,オーケストラや,名所旧跡や,性風俗店が,すべて東京に集積しているのだ。
学術や,芸術や,ファッションや,流行や,アミューズメントや,味覚や,好奇心や,スケベや,下心や,自慢や,“私を見て”や,カッコよさや,安らぎや,癒しや,発奮や,希望や,絶望まで,東京に集中しているのだ。
● 面白くないわけがないのだ。それらに生々しく触れなければならないとなると,こちらにもそれ相当の腹のくくりが要求されることになるが,遠くから感じる分には,こちらの快はそのまま存続できる。
観光とはそういうことではないか。関わりをまるで持たない第三者の気楽さを保持したまま,現地のアレやコレを見て歩いて,自分が抱えているアレやコレを忘れることを,観光するというのではないか。光を観るとはそういうことだ。
● で,そうした観光を楽しむのに東京ほど適した場所はない。以上の面白さは自然が作るのではなくて,人間が作るものだからだ。
2020年7月18日土曜日
2020.07.18 東武鉄道で北千住へ
● 今日は東京のホテルに1泊する予定だった。が,ここに来て都内のコロナ感染者数がどんどん増えていて,相方が怖気づいた。で,今回はやめておきましょうか,ということになった。
怖気づいたと言ってしまったけれども,自分が感染したら所属先に大きな迷惑をかけることになる。対応としては間違っていない。
● しかし,だ。この新規感染者の数を公表することにどれだけの意味があるのかと思う。何でも大ごとにしなければ気がすまず,危機感を煽るのが大好きなマスコミに,ほいよと餌を与えているようなものだ。
で,マスコミが笛を吹き鳴らし,太鼓を叩いて,騒ぎたてる。勉強嫌いの大衆がそれに酔って踊る。踊っている間にエクスタシーを感じたのか,もっと騒いでくれとマスコミを焚きつける輩まで出てくる始末だ。
小池知事の場合は,そうしたカラクリをわかった上で,自身の存在感を高めるために演技している節もないではない。圧倒的な多数を得て再選されたのだから,都民でもない者が文句をつける話ではないけれど。
● 陽性であっても無症状,軽症の人たちに対しては,放っておいてもいい(自宅待機でいい,という意味)のに余計なことをやって,したがって彼らに与えなくてもいいストレスを与えているのではないか。
ともあれ。ぼくらが気をつけなければいけないのは三密を避けることだ。早い話が,ホストクラブやキャバクラに行かないことだ。貧困女子を救済するなどという正義感にかられて性風俗の店に行かないことだ。元文科省次官のマネをしてはいけない。居酒屋での談論風発を楽しむのも避けた方がいいだろう(が,談論風発をしないで,ヒッソリと飲む分には何の問題もあるまいと思う)。
● 逆にいえば,そういうことをしなければ,三密に遭遇することはまずもって考えられない。大方の人はホストクラブやキャバクラや性風俗店には行かないだろう。
ならば,都内の新規感染者が1日に300人になろうが,500人になろうが,大方の人にとっては0人と同じことだ,とぼくは思う。
● ということなので,1人で東京に行って来ようと思う。東京に用事があるわけではない。典型的な不要不急の移動であるね。
「青春18きっぷ」を使えば,2,410円で避暑を買える。が,それよりも安価に避暑を買える方法があるのですよ。東武鉄道の株主優待回数券ね。金券ショップで1枚800円で売っている。25枚買ったんだけど,まだ21枚残っている。今年中に使わなくてはいけない。この回数券を使ってみる手がある。
● 「青春18」と違って乗り降り自由ではない。一度改札を出たら,そこで終わり。
が,避暑を買う,快適な読書室を買う,を徹底するなら,何も改札なんか出る必要はない。どこかへ行くために乗るのではない。乗るのが目的で,移動は手段だ。だから,どこに行ってもいいのだし,着いた先で何かをすることもない。
● JRなら路線が広大だけども,東武はそういうわけにいかない。どの路線に乗っても終着駅に着いてしまう。終着駅に着いたのに改札を出ないで,そのまま折返しの電車に乗って帰ってくるのは,事実上,できないだろう。それができるのは,唯一,浅草駅のみかと思われる。あ,あと押上でもできるか。
が,浅草や押上で降りて,改札を出ないで帰ってくることができるかといえば,それも難しい。せっかく浅草に来たからには,吾妻橋からアサヒビールのうんこビルを眺めてみたくなるではないか。
● ま,しかし。まずは1回やってみよう。どういう具合のものか試してみればわかるだろう。
というわけで,東武鉄道の南宇都宮駅。工事中で,切符の改札機はなし(タッチ&ゴーはOK)。ここからひと駅先の東武宇都宮に行くわけだが,まっすぐ向かうんじゃなくて,いったん北千住に行ってから折り返す。
● なぜ北千住なのかといえば,JRだと,上野とか品川にはEcuteがあって,改札を出なくてもたっぷりと暇を潰せるのだけど,東武では唯一,北千住だけがそれを可能にすると思われるからだ。本屋が2つあり,食堂やカフェもある。
東武線のほかに,JR常磐線,地下鉄の日比谷線と千代田線が乗り入れる。大勢の利用客・乗換客でごった返すから,改札口を出ようが出まいが,一切目立つことがない。
● 北千住駅は多くの路線が乗り入れているので,駅の導線も複雑だ。いや複雑ではないのだが,たくさんあるので全部を頭に入れるのに時間がかかる。
メインは1階だ。東武線の他にJR常磐線の線路が並んでいる。地下には当然,地下鉄の線路がある。さらに,東武線のホームは3階にもある。伊勢崎線しか走っていないのに,なんでそんなに番線がいるのか。特急,急行と各駅停車の発着ホームを分けているからだ。分けないとスムーズな運行ができないのだろう。
それらをぜんぶ歩いて確かめたので,次回から北千住での乗換に戸惑うことはないと思う。
● しかし,改札を出ない状態で,上野や品川ほどに時間を費やすことはできない。短時間で飽きてしまう。しかも,1回やればもういいや,となりそうだ。っていうか,なった。
今日は駅内探検(?)もしたので,それなりに時間を使うことができたけれども,次に来たときにはそんなことは1秒もやる気がしないだろう。さっさと改札を出て街を歩いてみたいと思うだろう。
● 800円で避暑を買うことはできるが,避暑を買えればそれでいいと単純に割り切るのは難しそうだ。
ではあっても,暑くて家にいるのは耐えられないというんだったら,800円で避暑地に行けるよってことね。北千住までの往復ではまだまだ暑さが残るというのであれば,栃木まで戻ったところで,もう一度,南栗橋まで行って帰ってくればいい。そうすればとっぷりと日も暮れて,暑い盛りは過ぎているだろう。そうしても800円だ。
● ちなみに,南宇都宮~東武宇都宮は150円。東武の全線に乗れる株主優待回数券ではなく,150円の切符で同じことをやってもいいんだろうか。
怖気づいたと言ってしまったけれども,自分が感染したら所属先に大きな迷惑をかけることになる。対応としては間違っていない。
● しかし,だ。この新規感染者の数を公表することにどれだけの意味があるのかと思う。何でも大ごとにしなければ気がすまず,危機感を煽るのが大好きなマスコミに,ほいよと餌を与えているようなものだ。
で,マスコミが笛を吹き鳴らし,太鼓を叩いて,騒ぎたてる。勉強嫌いの大衆がそれに酔って踊る。踊っている間にエクスタシーを感じたのか,もっと騒いでくれとマスコミを焚きつける輩まで出てくる始末だ。
小池知事の場合は,そうしたカラクリをわかった上で,自身の存在感を高めるために演技している節もないではない。圧倒的な多数を得て再選されたのだから,都民でもない者が文句をつける話ではないけれど。
● 陽性であっても無症状,軽症の人たちに対しては,放っておいてもいい(自宅待機でいい,という意味)のに余計なことをやって,したがって彼らに与えなくてもいいストレスを与えているのではないか。
ともあれ。ぼくらが気をつけなければいけないのは三密を避けることだ。早い話が,ホストクラブやキャバクラに行かないことだ。貧困女子を救済するなどという正義感にかられて性風俗の店に行かないことだ。元文科省次官のマネをしてはいけない。居酒屋での談論風発を楽しむのも避けた方がいいだろう(が,談論風発をしないで,ヒッソリと飲む分には何の問題もあるまいと思う)。
● 逆にいえば,そういうことをしなければ,三密に遭遇することはまずもって考えられない。大方の人はホストクラブやキャバクラや性風俗店には行かないだろう。
ならば,都内の新規感染者が1日に300人になろうが,500人になろうが,大方の人にとっては0人と同じことだ,とぼくは思う。
● ということなので,1人で東京に行って来ようと思う。東京に用事があるわけではない。典型的な不要不急の移動であるね。
「青春18きっぷ」を使えば,2,410円で避暑を買える。が,それよりも安価に避暑を買える方法があるのですよ。東武鉄道の株主優待回数券ね。金券ショップで1枚800円で売っている。25枚買ったんだけど,まだ21枚残っている。今年中に使わなくてはいけない。この回数券を使ってみる手がある。
● 「青春18」と違って乗り降り自由ではない。一度改札を出たら,そこで終わり。
が,避暑を買う,快適な読書室を買う,を徹底するなら,何も改札なんか出る必要はない。どこかへ行くために乗るのではない。乗るのが目的で,移動は手段だ。だから,どこに行ってもいいのだし,着いた先で何かをすることもない。
● JRなら路線が広大だけども,東武はそういうわけにいかない。どの路線に乗っても終着駅に着いてしまう。終着駅に着いたのに改札を出ないで,そのまま折返しの電車に乗って帰ってくるのは,事実上,できないだろう。それができるのは,唯一,浅草駅のみかと思われる。あ,あと押上でもできるか。
が,浅草や押上で降りて,改札を出ないで帰ってくることができるかといえば,それも難しい。せっかく浅草に来たからには,吾妻橋からアサヒビールのうんこビルを眺めてみたくなるではないか。
● ま,しかし。まずは1回やってみよう。どういう具合のものか試してみればわかるだろう。
というわけで,東武鉄道の南宇都宮駅。工事中で,切符の改札機はなし(タッチ&ゴーはOK)。ここからひと駅先の東武宇都宮に行くわけだが,まっすぐ向かうんじゃなくて,いったん北千住に行ってから折り返す。
● なぜ北千住なのかといえば,JRだと,上野とか品川にはEcuteがあって,改札を出なくてもたっぷりと暇を潰せるのだけど,東武では唯一,北千住だけがそれを可能にすると思われるからだ。本屋が2つあり,食堂やカフェもある。
東武線のほかに,JR常磐線,地下鉄の日比谷線と千代田線が乗り入れる。大勢の利用客・乗換客でごった返すから,改札口を出ようが出まいが,一切目立つことがない。
● 北千住駅は多くの路線が乗り入れているので,駅の導線も複雑だ。いや複雑ではないのだが,たくさんあるので全部を頭に入れるのに時間がかかる。
メインは1階だ。東武線の他にJR常磐線の線路が並んでいる。地下には当然,地下鉄の線路がある。さらに,東武線のホームは3階にもある。伊勢崎線しか走っていないのに,なんでそんなに番線がいるのか。特急,急行と各駅停車の発着ホームを分けているからだ。分けないとスムーズな運行ができないのだろう。
それらをぜんぶ歩いて確かめたので,次回から北千住での乗換に戸惑うことはないと思う。
● しかし,改札を出ない状態で,上野や品川ほどに時間を費やすことはできない。短時間で飽きてしまう。しかも,1回やればもういいや,となりそうだ。っていうか,なった。
今日は駅内探検(?)もしたので,それなりに時間を使うことができたけれども,次に来たときにはそんなことは1秒もやる気がしないだろう。さっさと改札を出て街を歩いてみたいと思うだろう。
● 800円で避暑を買うことはできるが,避暑を買えればそれでいいと単純に割り切るのは難しそうだ。
ではあっても,暑くて家にいるのは耐えられないというんだったら,800円で避暑地に行けるよってことね。北千住までの往復ではまだまだ暑さが残るというのであれば,栃木まで戻ったところで,もう一度,南栗橋まで行って帰ってくればいい。そうすればとっぷりと日も暮れて,暑い盛りは過ぎているだろう。そうしても800円だ。
● ちなみに,南宇都宮~東武宇都宮は150円。東武の全線に乗れる株主優待回数券ではなく,150円の切符で同じことをやってもいいんだろうか。
つまり,南宇都宮から乗って,北千住まで行き,改札を出ないで東武宇都宮まで取って返す。いいんだとすれば,150円で1日の避暑が買えることになる。
北千住で改札を出ない以上は,詐欺罪の構成要件を充たすことはないと思うのだが,軽犯罪法あたりに何かあるかもね。やらない方がよろしいでしょう。
北千住で改札を出ない以上は,詐欺罪の構成要件を充たすことはないと思うのだが,軽犯罪法あたりに何かあるかもね。やらない方がよろしいでしょう。
2020年7月17日金曜日
2020.07.17 JRの「青春18きっぷ」は例年どおり
● JRの「週末パス」や「東日本・函館パス」は例年どおりに販売されている。「青春18きっぷ」もこの夏もまたつつがなく販売される。っていうか,されている。使えるのは20日から。
どれくらい売れるんだろうか。ってか,春の「青春18」はどの程度売れたんだろうか。けっこう知りたい。
コロナが昇竜の勢いだった時期だから,ほとんど壊滅状態だったろうと思うのだが,そういう時期でも「青春18」で不要不急の列車旅を決めこんだ名伯楽がいたに違いない。
● 春はまだサラリーマンをしていたのと,コロナに気圧されてしまったのとで,「青春18」でどこかに行くってことはしなかった。のだが,今度は買いますよ。
隠居の身には自分のための切符だと思えるもんね。平日に出かけられるんだから。おまえのどこが青春でどこが18なんだと言われてもさ,JRが年齢制限を設けていないんだからさ。
というわけで,「青春18」は買いますよ。ひょっとすると2冊買う。頑張れ,JR。
● 今は毎日雨模様で気温もさほど上がらないけれども,梅雨が終われば一気に暑くなるだろう。もはや,猛暑は普通のことだ。となると,ロートルが1日中家にいるのは辛くなる。涼しいところへ逃げたくなる。
家にエアコンはないのかって。一応はある。あなたのところと同じだ。が,エアコンをつけて家にいるより,外に“避暑”を求めたい。
● 図書館は避暑を得るのに恰好の施設だ(タダだしね)。が,コロナの禍中にあって,長くいられる雰囲気ではない。サッと本を借りて,サッと出なければいけない。だいたい,地元の図書館では椅子やソファは撤去してあって,座れないようになっている。
となれば,鉄道しかない。冷房の効いた車内にいれば涼しい。列車内でクラスタが発生したという話は聞かない。ぼくらの感覚がどう判断しようが,事実が示すところを見れば,鉄道は安全なのだ。
● 「青春18きっぷ」は1枚あたり2,410円。2,410円で1日の避暑を買う。が,買うのは避暑だけではない。動く列車の中はこれ以上はない読書室になる(座れればだが)。それも含めて2,410円で買えるのだから,安いものだ。
日帰りという前提で,わが家からだとどこまで行けるか。北に向かうとすると,仙台までは楽勝だ。昔は郡山から水郡線で水戸に出て,常磐線,水戸線を乗り継いで帰宅するコースが気に入っていた。が,現在,水郡線には一部運行不能区間が出ているようだ。
● 西に向かったらどこまで行けるか。その日のうちに家に戻らなくていいのなら,たぶん姫路までは行ける。大阪なら余裕だ。しかし,日帰りとなると静岡あたりになりますか。
両毛線で高崎に出て,上越線,信越線と乗り換えて新潟,新潟から磐越西線で郡山を経由して,その日のうちに帰宅できるか。たぶん厳しいかと思うが,これは調べてみないとわからない。
で,こういうのを調べるには紙の時刻表がいいね。ネットでは調べる気にならない。
どれくらい売れるんだろうか。ってか,春の「青春18」はどの程度売れたんだろうか。けっこう知りたい。
コロナが昇竜の勢いだった時期だから,ほとんど壊滅状態だったろうと思うのだが,そういう時期でも「青春18」で不要不急の列車旅を決めこんだ名伯楽がいたに違いない。
● 春はまだサラリーマンをしていたのと,コロナに気圧されてしまったのとで,「青春18」でどこかに行くってことはしなかった。のだが,今度は買いますよ。
隠居の身には自分のための切符だと思えるもんね。平日に出かけられるんだから。おまえのどこが青春でどこが18なんだと言われてもさ,JRが年齢制限を設けていないんだからさ。
というわけで,「青春18」は買いますよ。ひょっとすると2冊買う。頑張れ,JR。
● 今は毎日雨模様で気温もさほど上がらないけれども,梅雨が終われば一気に暑くなるだろう。もはや,猛暑は普通のことだ。となると,ロートルが1日中家にいるのは辛くなる。涼しいところへ逃げたくなる。
家にエアコンはないのかって。一応はある。あなたのところと同じだ。が,エアコンをつけて家にいるより,外に“避暑”を求めたい。
● 図書館は避暑を得るのに恰好の施設だ(タダだしね)。が,コロナの禍中にあって,長くいられる雰囲気ではない。サッと本を借りて,サッと出なければいけない。だいたい,地元の図書館では椅子やソファは撤去してあって,座れないようになっている。
となれば,鉄道しかない。冷房の効いた車内にいれば涼しい。列車内でクラスタが発生したという話は聞かない。ぼくらの感覚がどう判断しようが,事実が示すところを見れば,鉄道は安全なのだ。
● 「青春18きっぷ」は1枚あたり2,410円。2,410円で1日の避暑を買う。が,買うのは避暑だけではない。動く列車の中はこれ以上はない読書室になる(座れればだが)。それも含めて2,410円で買えるのだから,安いものだ。
日帰りという前提で,わが家からだとどこまで行けるか。北に向かうとすると,仙台までは楽勝だ。昔は郡山から水郡線で水戸に出て,常磐線,水戸線を乗り継いで帰宅するコースが気に入っていた。が,現在,水郡線には一部運行不能区間が出ているようだ。
● 西に向かったらどこまで行けるか。その日のうちに家に戻らなくていいのなら,たぶん姫路までは行ける。大阪なら余裕だ。しかし,日帰りとなると静岡あたりになりますか。
両毛線で高崎に出て,上越線,信越線と乗り換えて新潟,新潟から磐越西線で郡山を経由して,その日のうちに帰宅できるか。たぶん厳しいかと思うが,これは調べてみないとわからない。
で,こういうのを調べるには紙の時刻表がいいね。ネットでは調べる気にならない。
2020年7月16日木曜日
2020.07.16 GoToキャンペーン 2
● 東京都を対象から外して,それ以外は予定どおり実施することになったらしい。国の施策だからといって,全国一律にやらなければならないと決まったものではない。対象エリアを限定した法律を作ることもできるのだし,東京を外すことに法的な問題はない。
問題は,そういう形式的なことではなくて,東京を外すことの是非だ。
● GoTo事業は何のためにやるのか。観光事業者を救済するためにカンフルを打つためだろう。
日本で最大の観光地はどこかといえば,京都でも沖縄でもなく,圧倒的に東京ではないか。国内最大の観光地を救済から外すのは単純に解せない。
感染者増大が著しいから,は理由にならない。逆だ。そういうことなら要救済度が高いということだ。感染者増大が著しい地域で観光業に従事しているのだから,お客の減少は他地域より著しくなると考えるのが道理というものだ。
● 国が税金を投入してやる以上,東京は裕福だからという理由で外していいとはなるまい。唯一,国が東京除外を決めたことを正当化できるのは,都知事が都民に都外に出るのは控えるよう要請しているからそれを尊重したまでだ,というものだ。
が,だとすると,GoTo事業の実施延期を求めていた知事は多いわけだから,なぜそれは尊重しなかったのかということになる。
● 国と自治体が対立したときに,自治体の方が正しかったということは,ぼくが知る範囲では一度もない。自治体の言うとおりにしていたら,全体最適から遠ざかるばかりだ。国は国の最適を考えて手を打てばいいので,極論すれば自治体の要望など無視すればいい。
そんなことは百も承知,二百も合点だろうから,都知事が何を言っているかには関係なく,国としてどうすればいいのかを考えて,その結果がこうなったということなのだろう。東京を除外したのは都知事の意向とは無関係に,そうするのがいいからそうしたのですよ,と。
● 国の人口の1割を占める東京都からの来訪者には“GoTo”を適用しない。東京都で観光業を営む事業者には“GoTo”の恩恵を与えない。
これでコロナ禍に苦しむ事業者を救済できるのか。いや,そもそも“GoTo”で救えるとは限らないとしても,その効果が大きく減殺されてしまうのではないか。
東京を外すくらいなら,外せるくらいなら,全国的に実施を先送りすべきだったろう。
● 結局,コロナ観とでも呼ぶべきものが態度を決めさせる。正しく怖れよと言われるけれども,今は正しく怖れているのだろうかという問題だ。
その前提としてコロナとはこういうもので,こういう対策を取っていれば防げる(あるいは,防げない)というのが,国民,市民の共通了解事項になっていなければならないのだが,現状ではどうもそうなっていない。
専門家,非専門家がいろんなことを言っている。いい放題に近い状況かと思う。ぼくはテレビは見ないのだけれども,コロナを飯の種にしている人がいて,テレビ局も彼や彼女を都合よく使っているようだ。マスメディアのお祭り大好き(何事も大事にせずんばやまず)体質も,事態を見えにくくしているだろう。
● 検査はした方がいいのか,しても仕方がないのか。それすら論はまとまっていない。
三密と言われるけれども,3つのうちの2つまでなら感染はしないのか,1つでもあればまずいのか。
ウィルスにマスクは効果があるのかないのか。三密のうち2つまでならあってもかまわないなら,基本的にマスクは必要とされないはずだろう。
● そうしたことが皆目ハッキリしないから,いたずらに怖れているのがひょっとすると今の状況かもしれない。正しい情報が行き渡れば,給付金だのGoToキャンペーンだのと,膨大な税金を使わなくてもすんだかもしれない。
すまなかったかもしれないが,その場合であってもカッチリと情報を掴めていれば,こちらの腹の座り方が違ってくる。
● しかし,まぁ,こういう重大な局面ほど水と油が一緒になって情報経路を埋めることになるものなのだろう。東日本大震災のときのネット状況も同じだったのではないか。
心ある専門家は黙っているわけではない。一生懸命に情報を出している。が,ノイズの裡に埋もれてしまう。そういうものなのだろうと考えるほかはない。
問題は,そういう形式的なことではなくて,東京を外すことの是非だ。
● GoTo事業は何のためにやるのか。観光事業者を救済するためにカンフルを打つためだろう。
日本で最大の観光地はどこかといえば,京都でも沖縄でもなく,圧倒的に東京ではないか。国内最大の観光地を救済から外すのは単純に解せない。
感染者増大が著しいから,は理由にならない。逆だ。そういうことなら要救済度が高いということだ。感染者増大が著しい地域で観光業に従事しているのだから,お客の減少は他地域より著しくなると考えるのが道理というものだ。
● 国が税金を投入してやる以上,東京は裕福だからという理由で外していいとはなるまい。唯一,国が東京除外を決めたことを正当化できるのは,都知事が都民に都外に出るのは控えるよう要請しているからそれを尊重したまでだ,というものだ。
が,だとすると,GoTo事業の実施延期を求めていた知事は多いわけだから,なぜそれは尊重しなかったのかということになる。
● 国と自治体が対立したときに,自治体の方が正しかったということは,ぼくが知る範囲では一度もない。自治体の言うとおりにしていたら,全体最適から遠ざかるばかりだ。国は国の最適を考えて手を打てばいいので,極論すれば自治体の要望など無視すればいい。
そんなことは百も承知,二百も合点だろうから,都知事が何を言っているかには関係なく,国としてどうすればいいのかを考えて,その結果がこうなったということなのだろう。東京を除外したのは都知事の意向とは無関係に,そうするのがいいからそうしたのですよ,と。
● 国の人口の1割を占める東京都からの来訪者には“GoTo”を適用しない。東京都で観光業を営む事業者には“GoTo”の恩恵を与えない。
これでコロナ禍に苦しむ事業者を救済できるのか。いや,そもそも“GoTo”で救えるとは限らないとしても,その効果が大きく減殺されてしまうのではないか。
東京を外すくらいなら,外せるくらいなら,全国的に実施を先送りすべきだったろう。
● 結局,コロナ観とでも呼ぶべきものが態度を決めさせる。正しく怖れよと言われるけれども,今は正しく怖れているのだろうかという問題だ。
その前提としてコロナとはこういうもので,こういう対策を取っていれば防げる(あるいは,防げない)というのが,国民,市民の共通了解事項になっていなければならないのだが,現状ではどうもそうなっていない。
専門家,非専門家がいろんなことを言っている。いい放題に近い状況かと思う。ぼくはテレビは見ないのだけれども,コロナを飯の種にしている人がいて,テレビ局も彼や彼女を都合よく使っているようだ。マスメディアのお祭り大好き(何事も大事にせずんばやまず)体質も,事態を見えにくくしているだろう。
● 検査はした方がいいのか,しても仕方がないのか。それすら論はまとまっていない。
三密と言われるけれども,3つのうちの2つまでなら感染はしないのか,1つでもあればまずいのか。
ウィルスにマスクは効果があるのかないのか。三密のうち2つまでならあってもかまわないなら,基本的にマスクは必要とされないはずだろう。
● そうしたことが皆目ハッキリしないから,いたずらに怖れているのがひょっとすると今の状況かもしれない。正しい情報が行き渡れば,給付金だのGoToキャンペーンだのと,膨大な税金を使わなくてもすんだかもしれない。
すまなかったかもしれないが,その場合であってもカッチリと情報を掴めていれば,こちらの腹の座り方が違ってくる。
● しかし,まぁ,こういう重大な局面ほど水と油が一緒になって情報経路を埋めることになるものなのだろう。東日本大震災のときのネット状況も同じだったのではないか。
心ある専門家は黙っているわけではない。一生懸命に情報を出している。が,ノイズの裡に埋もれてしまう。そういうものなのだろうと考えるほかはない。
2020年7月15日水曜日
2020.07.15 GoToキャンペーン
● 相方から,「一休」の会員になってくれと言われた。ホテルに泊まると1人2万円まで補助金が出るというのだ。だから,あなたの名前で予約できるように一休の会員になっておいて,と。
が,ここに来てコロナの感染者が増えている。GoToキャンペーンも延期されるんだろうか。
● 延期すべきか否か。正直,ぼくにはわからない。コロナについてよくわからないからだ。重症化する例はほとんどないのだから問題ないという意見と,いやそれは油断だという意見と。
こういうのまで多数決になってはどうにもならないはずだが,どうも多数決で決まるような雲行きではないか。
● 以上は昨日までのこと。GoToキャンペーンについて,ぼくは誤解していた。代金の半額(ただし,1人あたり上限2万円)を割り引く。その2万円が個人の上限になるのだと思っていた。コロナ給付金は1人10万円だったが,このGoToキャンペーンは1人あたり2万円なのだ,と。
そうじゃないのだね。複数回行けばその度に上限2万円が割り引かれるのだ。要するに,補助額は青天井だ。
● ということは,高級ホテルに連泊できるお金持ちほど,国から多くの補助を受けられるわけだ。あるいは,旅行に行ける暇がある人ほど,多くの実入りがあるわけだ。
観光業者へのテコ入れ政策なのだから,それが合理的でもある。とにかくお金を落としてもらうための施策だからね。
● と,頭では納得できる。しかし。だったら,前年度の財務諸表を見て(税務署にあるはずだ)税引後利益の一律何%を支給すると決めて,業者に直接お金を渡した方が,話が早くないか。
賑わいも取り戻したい? でも,もし無症状の陽性者が宿泊して従業員に感染者が出たら,地方の小規模業者は廃業するしかなくなるのでは。
● 政策として制度化する場合,直接,お金を振込むというのは,やりづらいところがあるんだろうか。対象業者の範囲をどうするか。どうしても境界線上の業者が出てしまう。救済の仕方があまりに露骨だと,他業種からどうしてうちは救済されないのかという声がでてしまう。
旅行者を優遇する形にすれば,旅行者が実際にお金を落としたところを拾っていくことができるから,以上の問題を回避できる。前年度利益の何%というより,紛れが少なくなる。補助対象も明確になる。実績が相手になるのだから。
● 観光業者にしても,従業員に感染者がでたらなどと心配している余裕はないのかもしれない。目先のお金が問題だというところまで追い詰められていても不思議はない。
何もしないでお金をもらうのは矜持に関わるのかもしれない。仕事をして,お客さんにサービスをした結果,お客さんからお金をもらう。何もしないで国からお金をもらう? 俺たちは乞食じゃない。そういう気分があるのなら,それは最も尊重されなければならない。
● ま,以上は部外者の戯言にすぎないだろうと,われながら思う。自分はこのGoToキャンペーンにどう対応するか。
GoToキャンペーンがあってもなくても,ぼくは東京にしか行かないと思う。東京のホテルに泊まって,繁華街をふらつく。今までやってきたことをこれからもやる。少なくとも,当分の間は。
で,GoToキャンペーンの対象になるのなら,ありがたく割引を受けるだろう。断る理由はない。
● 代金の半額(ただし,1人あたり上限2万円)が補助されるのなら,夫婦2人で室料が8万円の部屋に泊まれば,4万円が戻ってくる形になる(うち,14,000円はクーポン券で返ってくるのだろう)。
だからといって,8万円もする部屋に泊まることはないと思う。そんな度胸はない。
今まで泊まってきたホテルの部屋に泊まるだろう。半額の割引を受けて,安くすんでよかったなぁ,得したなぁ,と夫婦で話すことだろう。
でもって,この得した分で何か食べて行こうかとなるだろう。それだけのことだ。といって,それだけのそのことがかなりありがたいわけですけどね。
(2020.07.19 追記)
恥ずかしいことを書いてしまった。特に「業者に直接お金を渡した方が,話が早くないか」というのは,短慮以前の話で,いい大人がこんな発想をしていたとは,穴があったら入りたい。なければ掘ってでも入りたい。
「もし無症状の陽性者が宿泊して従業員に感染者が出たら,地方の小規模業者は廃業するしかなくなるのでは」というのもそうで,感染者など出なくても廃業瀬戸際に追い込まれているのだ。実情を知らないで,何事かを語ってはいけなかった。
以上を,ちきりんさんのブログから教えてもらった。
が,ここに来てコロナの感染者が増えている。GoToキャンペーンも延期されるんだろうか。
● 延期すべきか否か。正直,ぼくにはわからない。コロナについてよくわからないからだ。重症化する例はほとんどないのだから問題ないという意見と,いやそれは油断だという意見と。
こういうのまで多数決になってはどうにもならないはずだが,どうも多数決で決まるような雲行きではないか。
● 以上は昨日までのこと。GoToキャンペーンについて,ぼくは誤解していた。代金の半額(ただし,1人あたり上限2万円)を割り引く。その2万円が個人の上限になるのだと思っていた。コロナ給付金は1人10万円だったが,このGoToキャンペーンは1人あたり2万円なのだ,と。
そうじゃないのだね。複数回行けばその度に上限2万円が割り引かれるのだ。要するに,補助額は青天井だ。
● ということは,高級ホテルに連泊できるお金持ちほど,国から多くの補助を受けられるわけだ。あるいは,旅行に行ける暇がある人ほど,多くの実入りがあるわけだ。
観光業者へのテコ入れ政策なのだから,それが合理的でもある。とにかくお金を落としてもらうための施策だからね。
● と,頭では納得できる。しかし。だったら,前年度の財務諸表を見て(税務署にあるはずだ)税引後利益の一律何%を支給すると決めて,業者に直接お金を渡した方が,話が早くないか。
賑わいも取り戻したい? でも,もし無症状の陽性者が宿泊して従業員に感染者が出たら,地方の小規模業者は廃業するしかなくなるのでは。
● 政策として制度化する場合,直接,お金を振込むというのは,やりづらいところがあるんだろうか。対象業者の範囲をどうするか。どうしても境界線上の業者が出てしまう。救済の仕方があまりに露骨だと,他業種からどうしてうちは救済されないのかという声がでてしまう。
旅行者を優遇する形にすれば,旅行者が実際にお金を落としたところを拾っていくことができるから,以上の問題を回避できる。前年度利益の何%というより,紛れが少なくなる。補助対象も明確になる。実績が相手になるのだから。
● 観光業者にしても,従業員に感染者がでたらなどと心配している余裕はないのかもしれない。目先のお金が問題だというところまで追い詰められていても不思議はない。
何もしないでお金をもらうのは矜持に関わるのかもしれない。仕事をして,お客さんにサービスをした結果,お客さんからお金をもらう。何もしないで国からお金をもらう? 俺たちは乞食じゃない。そういう気分があるのなら,それは最も尊重されなければならない。
● ま,以上は部外者の戯言にすぎないだろうと,われながら思う。自分はこのGoToキャンペーンにどう対応するか。
GoToキャンペーンがあってもなくても,ぼくは東京にしか行かないと思う。東京のホテルに泊まって,繁華街をふらつく。今までやってきたことをこれからもやる。少なくとも,当分の間は。
で,GoToキャンペーンの対象になるのなら,ありがたく割引を受けるだろう。断る理由はない。
● 代金の半額(ただし,1人あたり上限2万円)が補助されるのなら,夫婦2人で室料が8万円の部屋に泊まれば,4万円が戻ってくる形になる(うち,14,000円はクーポン券で返ってくるのだろう)。
だからといって,8万円もする部屋に泊まることはないと思う。そんな度胸はない。
今まで泊まってきたホテルの部屋に泊まるだろう。半額の割引を受けて,安くすんでよかったなぁ,得したなぁ,と夫婦で話すことだろう。
でもって,この得した分で何か食べて行こうかとなるだろう。それだけのことだ。といって,それだけのそのことがかなりありがたいわけですけどね。
(2020.07.19 追記)
恥ずかしいことを書いてしまった。特に「業者に直接お金を渡した方が,話が早くないか」というのは,短慮以前の話で,いい大人がこんな発想をしていたとは,穴があったら入りたい。なければ掘ってでも入りたい。
「もし無症状の陽性者が宿泊して従業員に感染者が出たら,地方の小規模業者は廃業するしかなくなるのでは」というのもそうで,感染者など出なくても廃業瀬戸際に追い込まれているのだ。実情を知らないで,何事かを語ってはいけなかった。
以上を,ちきりんさんのブログから教えてもらった。
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