2020年7月15日水曜日

2020.07.15 GoToキャンペーン

● 相方から,「一休」の会員になってくれと言われた。ホテルに泊まると1人2万円まで補助金が出るというのだ。だから,あなたの名前で予約できるように一休の会員になっておいて,と。
 が,ここに来てコロナの感染者が増えている。GoToキャンペーンも延期されるんだろうか

● 延期すべきか否か。正直,ぼくにはわからない。コロナについてよくわからないからだ。重症化する例はほとんどないのだから問題ないという意見と,いやそれは油断だという意見と。
 こういうのまで多数決になってはどうにもならないはずだが,どうも多数決で決まるような雲行きではないか。

● 以上は昨日までのこと。GoToキャンペーンについて,ぼくは誤解していた。代金の半額(ただし,1人あたり上限2万円)を割り引く。その2万円が個人の上限になるのだと思っていた。コロナ給付金は1人10万円だったが,このGoToキャンペーンは1人あたり2万円なのだ,と。
 そうじゃないのだね。複数回行けばその度に上限2万円が割り引かれるのだ。要するに,補助額は青天井だ。

● ということは,高級ホテルに連泊できるお金持ちほど,国から多くの補助を受けられるわけだ。あるいは,旅行に行ける暇がある人ほど,多くの実入りがあるわけだ。
 観光業者へのテコ入れ政策なのだから,それが合理的でもある。とにかくお金を落としてもらうための施策だからね。

● と,頭では納得できる。しかし。だったら,前年度の財務諸表を見て(税務署にあるはずだ)税引後利益の一律何%を支給すると決めて,業者に直接お金を渡した方が,話が早くないか。
 賑わいも取り戻したい? でも,もし無症状の陽性者が宿泊して従業員に感染者が出たら,地方の小規模業者は廃業するしかなくなるのでは。

● 政策として制度化する場合,直接,お金を振込むというのは,やりづらいところがあるんだろうか。対象業者の範囲をどうするか。どうしても境界線上の業者が出てしまう。救済の仕方があまりに露骨だと,他業種からどうしてうちは救済されないのかという声がでてしまう。
 旅行者を優遇する形にすれば,旅行者が実際にお金を落としたところを拾っていくことができるから,以上の問題を回避できる。前年度利益の何%というより,紛れが少なくなる。補助対象も明確になる。実績が相手になるのだから。

● 観光業者にしても,従業員に感染者がでたらなどと心配している余裕はないのかもしれない。目先のお金が問題だというところまで追い詰められていても不思議はない。
 何もしないでお金をもらうのは矜持に関わるのかもしれない。仕事をして,お客さんにサービスをした結果,お客さんからお金をもらう。何もしないで国からお金をもらう? 俺たちは乞食じゃない。そういう気分があるのなら,それは最も尊重されなければならない。

● ま,以上は部外者の戯言にすぎないだろうと,われながら思う。自分はこのGoToキャンペーンにどう対応するか。
 GoToキャンペーンがあってもなくても,ぼくは東京にしか行かないと思う。東京のホテルに泊まって,繁華街をふらつく。今までやってきたことをこれからもやる。少なくとも,当分の間は。
 で,GoToキャンペーンの対象になるのなら,ありがたく割引を受けるだろう。断る理由はない。

● 代金の半額(ただし,1人あたり上限2万円)が補助されるのなら,夫婦2人で室料が8万円の部屋に泊まれば,4万円が戻ってくる形になる(うち,14,000円はクーポン券で返ってくるのだろう)。
 だからといって,8万円もする部屋に泊まることはないと思う。そんな度胸はない。
 今まで泊まってきたホテルの部屋に泊まるだろう。半額の割引を受けて,安くすんでよかったなぁ,得したなぁ,と夫婦で話すことだろう。
 でもって,この得した分で何か食べて行こうかとなるだろう。それだけのことだ。といって,それだけのそのことがかなりありがたいわけですけどね。


(2020.07.19 追記)

 恥ずかしいことを書いてしまった。特に「業者に直接お金を渡した方が,話が早くないか」というのは,短慮以前の話で,いい大人がこんな発想をしていたとは,穴があったら入りたい。なければ掘ってでも入りたい。
 「もし無症状の陽性者が宿泊して従業員に感染者が出たら,地方の小規模業者は廃業するしかなくなるのでは」というのもそうで,感染者など出なくても廃業瀬戸際に追い込まれているのだ。実情を知らないで,何事かを語ってはいけなかった。
 以上を,ちきりんさんのブログから教えてもらった。

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