● 宇都宮駅構内の「いろり庵きらく」でミニ豚丼セット,650円。立食いそばか吉野家にしか入れない自分の,何というのか内気さというかシャイさというか,そういう性格が鬱陶しいのだけれども,今さら変わらないだろうからねぇ。
宇都宮駅の1階には「宇都宮フードホール」というのができてるんだけども,ぼくは一度も使ったことがない。そもそも使い方がよぅわからん。
● フロントのオバちゃん,流暢な日本語で客を捌いているのだけど,ネイティブ(日本土人)ではないようだ。一所懸命に身過ぎ世過ぎをしている様は,アッパレ,人の鑑の感がある。生きていくってこういうことだよね,と範を示してるっていうかさ。
仕事にやり甲斐だの自己実現だのを求めちゃいけないよね,っていう。生きていくためには金がいる。その金を稼ぐためにするのが仕事だよ。やり甲斐? なにバカなこと言ってんの,アンタ。いい歳こいてそんなこと言っててどうすんのさ。
● 母語が通じない世界で,その世界の流儀にここまで馴染めるのは,女性なればこそという気もする。環境への適応能力には明らかに男女差があるように見える。
たいていの男女差は個人差に吸収されるものだろうが,そうとばかりは言えないものもあって,この適応能力と逆境に置かれたときのしぶとさには,個人差を超える男女差がある。
● お客の中にも女性が一人いてね。もう14時近かったけど,昼休みに食事を摂ることができない職種なのだろうか。やっと昼の休憩になった。
どんな仕事をしていて,家族はどうで,収入はどうで,休日にはどう過ごしているのか。想像を逞しくさせる。そういう女性を “いい女” というのだ。“いい女” に共通するのは,だから,一生懸命さを秘めているところだ。
● 世の中の多数派でいられるなら,必ずしも一生懸命は必要とされない。流されるだけでもどうにかなってしまう。ぼくは基本,それでやってきた。が,それでは蓄積されるものが何もない。
多数派に属していればたしかに楽で,だからこそ,人は上場企業や役所勤めができればいいと思って,大学まで行くのだろうが,死の床でこれで良かったのだと思えるかどうかはわからない。
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