● 相方が定年に6年を残して今日で退職。限界だったようだ。体を壊してまでやるに値する仕事などこの世に存在するはずがない。無理をすることはない,辞めたらいい,と単純に思う。
ぼくのヒモ暮らしも1年で終わってしまった。4月からは切り詰めた暮らしをせねば。何せ,ぼくの月10数万の年金でやっていくのだ。
蓄えも多少はある。付き合いだとか,夜遊びだとかをする年齢でもないので,つましくやれば何とかなると思っている。
● かつて話題になった,年金以外に2千万円の金融資産が必要というのは,標準世帯というのを基準にしている。標準世帯では奥さんが専業主婦なのだ。
今どきそれを標準にするのも時代がかっていると思う。標準世帯にピッタリはまる例はむしろ少ないのではないか。
医療については国の制度が手厚い。これでいいのかと思うほどに手厚い。ゆえに,保険会社が勧めてくる医療保険になど入る必要はない。保険会社を太らせるだけの話だ。老後のお金は有効に使わなければならない。
といっても,ぼくが企画したわけではなく,相方が自分で決めたことなのだが。
区切りの東京行きだ。安いホテルに1週間ほど泊まる。疲れを全部取ってもらおう。
コロナで苦境にあるのだろうけど,それなりに活気もある。ひと頃は,夜行バスの多くはLCCに取って代わられて全滅すると言われたこともあったが,LCCがひと足先にコロナで倒れてしまった。
業界の中でも明暗がある。いや,明はないのだろうが,暗の濃さが違う。
いや,オートキャンプ場で行われているキャンプなるものも,似たようなものかもしれない。あれ,たぶん,キャンプごっこなんだよね。家でやっていることをキャンプ場でやっているだけの。子どもを巻き添えにした,大人のままごと遊び。
なら,ホテルでキャンプの真似事をする方が,いっそ潔くて清々しい。
朝食付き,冷蔵庫の飲物フリーで9,455円。相方情報によると,3月31日はどのホテルでも安い宿泊プランが出るのだそうだ。コロナの有無に関係なく,この時期は閑散期になるわけだろう。加えて,緊急事態宣言の名残りもあるかもしれない。
● 冷蔵庫の中の飲物がタダなので,ビールをチビチビ飲みながら,潮見駅のホームを眺めている。竜宮城にいる浦島太郎の気分だね。
● ホテルのメインダイニング「アンサンブル」で夕食。この分は宿泊料には含まれていない。が,以前に泊まったときに,食事券をもらっていたのだ。そろそろ使用期限が近くなったので,使わせてもらった。つまり,この夕食はタダ。
● ワイングラスごしのピアノ演奏。「桜坂」とか「赤いスイートピー」とかじゃなくて,もっと弾きたい曲があるのかなと思ってみたりもするけれど,そこはプロだもの,場に合わせるだけですわ,だろうな。
お客さんがみな帰り,ぼくら2人が残った。この後,もう一回演奏があるらしい。ではというわけで,その演奏が終わるまでいることにした。最後の演奏は貸切で聴けたわけだ。だから何がどうということではないのだが。
寒い時期以外なら,この時間帯に外の空気を呼吸しながらボーッとするのは贅沢でありましょう。
いや,建設会社に限らず,普通に見られる光景ではあるなのだが,ここまで働いても日本人の生産性はイタリアに及ばないと聞いたことがある。
少し前までは,遅くまで忙しく働いている人が人生の勝ち組で,趣味に走っているのは引退したロートルか,悟りを開いてしまった人(つまり,負け組)と見られていたのではなかったかと思うのだが,どうなんだろうかなぁ。
君たちの娯楽は仕事なのかね。なら,いいんだが。でもさ,この時間に夜釣りを楽しんでる人もいるんだぜ。どっちの人生がいいかね?
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