2021年6月10日木曜日

2021.06.10 メルカリは色々と面白い

● ヤフオクもそうなんだけど,メルカリって,値段の高い順に表示してみると面白いよね。
 これなんかも,誰かが間違って買ってくれればメッケモノって感じなのかね。入手困難っていったって,同じメルカリで700円で出てたりするからさ。

● こんなものもありましたよ。今でもダイソーで300円で買えるものをメルカリで800円で買う人って,いるんですかねぇ。いないよねぇ。
 離島とかにはいるんですか。ダイソーがないようなところ。でも,そういうところは送料が余計にかかっちゃうんでしょ。送料込みで800円ではすまなくなるんでしょ。
 けれども,ちゃんと【DAISO】と謳っている。公明正大。まこと,メルカリは面白い。

● ダイソー絡みでいえば,こういうのもある。600円は1冊あたりのお値段っていうんだけどねぇ。
 100円で買ったものを600円で売るっていうのは,ちょっとねぇ,どうなのよ。B6サイズのダイスキンはダイソーの店頭から消えて久しいんだけどさ。あれば欲しいという人はいるかもしれないんだけどねぇ。
 不思議なのは,これに「いいね」が3つ付いていることだ。コメントも1つある。どんなコメントなのかは見なかったけど。

● 少なくともさ,こういうのをセドリとは言わないと思うんだよなぁ。セドリっていうのは,1万円の価値があるものが2千円で売られているのを見つけて,それを自分が買って1万円で売るというやつだ。
 1万円の価値があるというのが前提としてなければならない。2千円の価値しかないのを2千円で買って,あわよくば1万円で売ってやろうというのは,もはやセドリではない。詐欺に近い(近いだけであって,詐欺ではないのだが)。
 バカがもっとバカを引っかけようとしている図にしか見えないっていうかね。さらに言っちゃうと,貧乏人がもっと貧乏な人から儲けてやろうとしている図っていうかさ。
 ひょっとすると,中学生や高校生が小遣い稼ぎにやってたりするんだろうか。

● 堀江貴文さんがこんなことを言っている。
 メルカリが爆発的に流行った背景には,「インスタ映え」の影響が大きい。(中略)インスタに写真を上げれば,もっと手軽にもっと効率良く,承認欲求が満たされる。だから,お金がある人はZOZOTOWNで洋服を買って,インスタに写真を上げたあと,メルカリに流すという行動に出る。お金がない人は,メルカリに流れた洋服を買って,やっぱりインスタに上げて,再びメルカリに流す。それは,結果的にシェア経済ということだ。(『これからを稼ごう』 2018年 p184)
 ヤフオクが画期的だったのはここのところなんだよね。シェア経済に向けて確かな推進装置を作った。代金の振込手数料の問題は,“かんたん決済” を無料化することで解決した。そこにメルカリが加わって,さらにシェア経済化が進むことになった。

● シェア経済化が進むということは,商品の寿命が延びることだ。リサイクルだのリユースだのではなくて,リのつかない商品本来の使われ方が長くなる。
 3年で捨てられていたものが,さらにあと3年使われることになれば,モノが倍に増えたのと同じだ。
 断捨離に代表されるような,モノは少なく持とうというムーブメントもあり,何と言ってもモノ自体の品質が良くなって,長く使えるようになった。IT機器もスペック的に2年で陳腐化するものではなくなった。パソコンなんか5年前の機種でも問題なく使える。
 シェア経済化が進展するには,そうしたことが前提にある。

● それは消耗品であっても同じだ。けれども,ノートのような商品は洋服と違って,繰り返して使うことはできない。一度使ってしまえばそれで終わり。
 したがって,シェア経済の範疇には入って来ないはずのものなのだけども,ヤフオクやメルカリでは多く出品されている。

● 買ったけれども使わない。もらったけれども要らないもの。そういうことがたくさんあるってことだよね。
 需要以上に生産されている。文具にはそれが多そうだ。死蔵される,使わないで捨てられる,紛失される。それがあることを前提に生産されている。
 その一部がヤフオクやメルカリに回ってくる。ありがたい。文具店で買えば2千円のモレスキンノートがノベルティ商品とはいえ5百円で買えたりするんだから。

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