2021年6月23日水曜日

2021.06.23 無印良品 銀座-長く生きる。ウィンザーチェアの場合 展

● 椅子なんて座れればいいのだと考える人もいるだろう。生活用品ひいてはQOLについての訴求点が低い人。というか,感覚の解像度が粗い人。かく申すぼくもそうなのだが。
 そういうことでは,真善美に近づくことは難しいでしょうなぁ。

● ウィンザーチェアとは「厚い木製の座面を基盤として,椅子の脚,スピンドルなどが直接座面に接合された椅子である」と定義されているようだ。
 座面に傾斜を付けているのがあって,一度座ると立ちあがるのが億劫になる。そういうのがいい椅子なのか,すぐに立ちたくなるようなのがいい椅子なのか。どういう状況で何のために座るのか,によって違うという結論しかない。

● ある用途,たとえば休憩する,という場合に,どれだけ心地よく休憩させることができるか。作業のために座るのであれば,いかにその邪魔をしない座面や傾斜を作るか。そういう勝負をしているんでしょうね。
 ひとつの椅子ですべてを賄おうとするなってのが,一番大切なことでしょうかねぇ。

● 無印良品って現場はしっかりしている。こういった展示会の運営もそうだし,売場もそうだけれども,いい空気を作っていると思う。
 接客の仕方,商品棚の作り方,導線をどうするかなどなど,緻密に考えて細かい改良を重ねているのだろう。

● しかるに何ぞ。経営陣はウィグル綿の問題を解決する気はあるんだろうか。それ以前に,問題を問題と認識できているんだろうか。
 中国に投資した金額と手間に拘泥して,欧米の優良顧客を失ってもいいとでも思っているんだろうか。日本はG7の中では唯一,中国政府のウィグル人殺戮をジェノサイドと認定していない国だけれども。

● ジェノサイドに加担している企業の製品は輸入を停められるぞ。ドル決済もできなくなるぞ。
 そうなったら倒産だぞ。現場が積み上げてきたものが雲散霧消するぞ。顧客の無印良品に対するリスペクトも一瞬にして吹き飛ぶぞ。
 ひょっとして,そんなことになるわけがないとタカを括ってしまっているんだろうか。

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