ので,今夜は銀座のビジネスホテルに泊。ホテルグレイスリー。1127号室。このホテルに泊まるのは,今回が三度目になる。
住むのはやや厳しいかもしれないけれども,1週間程度の連泊なら無問題だ。引退ジジイは家でも部屋の片隅に座って,下手すりゃ1日そこを動かないで過ごしているからね。
● しかも。宿泊料は税込みで3,700円。23時を過ぎないとチェックインできないプランなんだけどね。
宇都宮までは帰れたんですよ。けど,宇都宮に3,700円で泊まれるビジネスホテルなんてありませんよ。どうなってるんですかなぁ。道理に合わないことが起きとりますなぁ。
● 無理に道理を通そうとすれば,23時までチェックインできない理由を考えてみろと言われるんじゃないかと思うんだけど,たぶん理由なんてなかったんじゃないか。
もっと高い料金ですでに予約が入っている。さらに安くして予約を取るには,何らかの条件を付けるしかない。というわけで,23時チェックインというのを拵えたというだけなんじゃないか。
早い話,さっきまで誰かが使っていたという気配は微塵も感じなかった。掃除がすこぶる上手なのかもしれないけれど。
これでほんと充分だと思いますよ。休めるしくつろげるし。いや,実際ね,ピシッと洋服を決めて颯爽を銀座を歩いているようなお嬢さん(あるいはオバサン)も泊まってたりするのでね。
● こういうところに泊まって,ご飯は街で食べるというのが高級かつ知的な感じがする。ホテルのレストランで朝食を食べ,夜はワイン・・・・・・と,ホテルの中で完結させるのではなくて。
高級と豪華はイコールじゃないよね。近代化を経た後に生きてるぼくらは,高級を定義するときに「ほどの良さ」を加えないとシックリ来ないようになっている。
それから,全き自由と多様性。ベゾスのようにガードマンに守られないと移動できないのでは,すでにして高級ではない。富裕度も過ぎたるは及ばざるに劣る。
● 昔はビジネスホテルにしか泊まれなかった。スタッフが部屋まで案内してくれたり,◯◯様と名前を呼ばれたりするようなホテルは,自分には一生縁がないだろうと思っていた。
それが,そういうホテルにも泊まっている自分に気づいてエエッと思ったのは,そんなに昔じゃない。で,そういうホテルの快適さも知ることができた。
● その上でのことだけれども,ビジネスホテルにしか泊まれなかった若い頃の方が,今より賢かったと言えなくもない。
若いときは楽しめる能力が高い。20代で1万円を使って遊んで,そこから掠め取れる楽しみの質量と,還暦を過ぎた年寄りが10万円を使って楽しめる質量を比較すれば,20代の1万円が勝るかもしれない。
つまり,賢さだけの問題ではないのだが,年を取っても安いビジネスホテルに泊まってみることは決して悪いことじゃないと思う。
● ただし,このホテルも1ヶ月後には13,000円になってますけどね。コロナ禍の6月だからこその特殊条件。
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