2021年8月25日水曜日

2021.08.25 宮沢賢治が気になっていて

● 今年のJRのディスティネーションキャンペーンは東北。東北といえば,大船渡線を一ノ関から気仙沼まで走るポケモントレインに乗ってみたいものだが,他にも東北には乗ってみたい電車がいくつかある。
 これ(右の写真)はその1つ。が,乗りたい度合いはだいぶ低い。宮沢賢治についてはとりあえず宮沢賢治記念館に行けばいいのだし,彼の作品を読めばいいからだ。
 ちなみに,もしこの列車に乗るなら,下りより上り。上りは2時間も遠野に停車するから。

● 花巻に行って宮沢賢治記念館とかイーハトーブ館とか童話村を見てくるか。こういうのって,行かなきゃ行かないで別に支障はないから,思い立ったときに行かないと行かないままで終わる。
 ついでに遠野にも行きたい。「青春18きっぷ」で往復する。2泊必要だろうなぁ。使える時間は正味で1日。

● でも,宮沢賢治って(「雨ニモマケズ」を別にすれば)「永訣の朝」しか知らないんだよね。これは高校の現代国語の教科書に載っていた(柳田國男「清光館哀史」も然り)。よくぞ,筑摩書房の教科書を採用してくれてたもんだ。
 もし花巻を訪ねるならば,その前に宮沢賢治の作品をある程度は事前に読んでおくべきだよねぇ。

● 宮沢賢治を読んでいくとして,まず浮かんでくるのはちくま文庫の全集(全10巻)なのだが,国文学専攻の学生が卒論を書くために読むなら全集でいいとして,楽しみ(or消費)のために読むんだから,できれば全集は避けたい。全集で読んでしまうと興趣に欠けるというか,勉強感が出てしまうというか。
 アラカルトで読みたいものだ。アラカルトといっても,誰かの編集の手は入っているわけだが。新潮文庫の5冊でいいか。何より網羅的に読む必要もないんでね。
 青空文庫で主要なものは読めると思うんだけど,紙をめくって読む方がいいんですよね。読んだ後にブツが残ってしまうのが厄介ではあるんだが。

● しかし。〇〇館などには行ったりしないで,自身の脳内妄想を育てることに専念した方が,かえって豊穣につながるかもね。
 宮沢賢治の研究者じゃないんだから,妄想にとどまっていても何の問題もないんだしね。自分で面白がれればそれでいいんで。

● とは言うものの,できれば「青春18」が使える9月10日までに行ってこれればと思っているんだけどねぇ。東北本線を北上するという単純な話になるので,スケジュールはすぐに作成できる。左の写真のとおり。
 最初の問題はどこに泊まればいいかということ。賢治観光だけを考えるなら新花巻駅の近くがいいんだけれども(駅の近くに安宿もある),どうせ行くんだから盛岡まで足を伸ばしたいとも思っていてね。
 まず1日目。仙台で途中下車して街歩きをする時間を作ってみたのだけれども,そんなことはしないで,さっさと盛岡に着いてしまうのが吉でしょうかなぁ。

● 賢治観光ができるのは2日目の1日のみだ。新花巻に賢治関連の施設は集中しているので,盛岡からまず新花巻に移動するわけだが,遠野まで行くのであれば,遠い遠野まで最初に行ってしまった方がいいと,とりあえずは誰でも思うだろう。
 しかし,それは不可。理由はひとえに列車の運転本数が少ないからで,それをやってしまうと賢治記念館などは観ることができなくなる。
 これが2つ目の問題だ。1日で新花巻と遠野の両方を見ることができるだろうか。
 となれば,1日目の出発をもっと早くして,仙台での途中下車もやめてしまって,ともかく新花巻まで行って,1日目のうちに1つでもいいから見ておいたらどうかという話。

● 3日目は帰途。最終に間に合えばいいから,盛岡を立つのは午後でいい。3日目にこれだけゆっくりできるんだったら,なおのこと,1日目はもう少し無理したらってことになりますかね。
 賢治記念館でどれほどの時間を消費することになるかは,自分との相性もあるので,つまるところ行ってみなければわからない。とりあえず,こんなスケジュールで「青春18」を使ってみるかと考えた。

● のだが,前提がザバッと崩れてしまった。賢治記念館が9月12日まで臨時休館になったからだ。他の施設も同様だろう。
 こういうことになってもまるで驚かないようになっているね。さもありなんという感じがする。ガッカリ感はあまりない。絶対行くぞ,とまで思っていたわけではないんで。
 次なる機会は今年の冬か。寒いところに行くのは寒いときがいいかもしれんな。

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