路面電車は全線に乗りたい。で,今日,ともかく実行することにした。
最初に乗ったのは,1号系統の崇福寺行き。1両での運行なのだが,けっこう混んでいた。時刻は10時になっていた。平日の昼間なのだが。
大波止で乗客が少し減り,新地中華街でドッと減った。思案橋を過ぎると,乗客はぼくだけになった。
このあたりは寺町のはずなのだが,電停のあるあたりは寺町からは少し距離があって,寺町感はない。下町になるんだろうか。
● 崇福寺は丸山遊廓に隣接する。このパターンは都市ではよくあることだが,長崎も例外ではない。
俗も極めれば聖に至るということではなく,その方が都合が良い何かがあったからに違いないのだが,それ以上はぼくの頭で考えるには荷が重い。とっくに誰がが考えて,結論が出ているのだろう。
● じつは,ここから4号系統で蛍茶屋に行くつもりだったのだが,4号系統は朝と夕方しか運行していないらしい。
仕方がない。1号系統の赤迫行きに乗車。長崎駅前からさらに赤迫まで行く。長崎電気軌道の幹線と言っていいのだろう。大学病院,原爆資料館,長崎大学などを通る。
長崎駅前で乗客が入れ替わるのかと思っていたのだが,そんなこともなかった。赤迫まで乗ったのはぼくだけということもなし。
● 長崎駅前からは,蛍茶屋〜赤迫 の3号系統の電車がすぐ後ろから追走しているのだが,皆,こちらの電車に乗ってくる。
すぐ後から来る電車に乗れば,ずっと空いていて快適だろうに(前を走る電車がお客を全部払ってくれるのだから),そうはしないのだ。
長崎駅前までは1号系統と重複。長崎駅前から1号と分かれて,市役所の方に向かう。
インバウンド,多いねぇ。ワンマン運転だから,運転士は英語で何やら答えたり指示したりする。外人は日本に来ても臆することがないから,大変かと思うけれども,彼らが言うことはだいたい類型化されてるようで,特に込み入った問題はないようでもある。
次は蛍茶屋から石橋までの5号系統に乗る。大浦天主堂に行くなら5号系統を使うことになる。ぼくは行かないけど。
長崎電気軌道は均一料金。大人は150円。1日乗車券で大きく元を取るのは難しい? 元を取りたいのであれば,こまめに乗ることですな。
(追記 2025.06.04)
ネットでざっくり16〜18時に運行されているとあって,それを信じてしまったんだけど,17〜19時が実態だった。
● ので,来るのは赤迫行きばかり。誰もが赤迫行きに乗り込む中で,乗らないで一人立ち尽くすのを繰り返した。だんだん恥ずかしくなってきましたよ。
自意識過剰というんだろうけど,何やってるの,この人,と思われてるようでね。蛍茶屋方面に行くんなら,浜町アーケードまで移動した方がいいですよ,すぐそこですから,と言われるんじゃないかとかさ。
その浜町アーケードまで乗りたいんですよ,と説明するのも面倒くさい。理解してもらえそうにない。
● しかし,やってきました。17:12発の蛍茶屋行き。ホッとしながら乗り込みましたよ。発車するとすぐに十字路の信号がある。赤迫行きは左に曲がるのに対して,4号系統は右に曲がる。曲がるとすぐに浜町アーケード電停に到着。
この百メートルかそこらしかない区間に乗るために1時間くらい待ったかなぁ。暇だからできる。
なかなかに風情のある石橋だった。中国語系の言語を話す外国人が屯してた。観光資源になっている橋としては日光の神橋と双璧ですか。いやいや,東京の二重橋があったな。
(追記 2025.06.05)
● 2号系統は存在しない。昔はあったのだろうが,廃止されたのだろうと単純に思っていたのだが,ネットで確認すると,「長崎電気軌道2号系統は,かつて存在していた路面電車の運行系統で,現在では1日1本のみ運行され,路線図には掲載されていない「幻の電車」として知られています。北端の赤迫電停から,新地中華街など,繁華街を経由して東端の蛍茶屋電停に至るルートを走ります。この系統は,同じ区間を結ぶ3号系統よりも遠回りし,同社で最長の路線となっています。かつては朝夕にも運転されていましたが,利用客の減少に伴い最終1本のみとなりました」とあるではないか。
脱線事故の影響もあったらしいのだが。
● あらら。これに乗るためにもう一度長崎に行かなくちゃいかんのかと思ったのだが,ネット情報を確認した限りでは2号系統だけの軌道区間は存在しないらしい。
ただし,西浜町電停から進行方向が変わるんだろうか。それを確認するためだけにもう一度長崎に行くか。行かねーよ。
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