● 伊藤浩一さんのこの記事を読んで,うたた感慨に浸った。「平成の30年間で100台近いモバイル機器を入手し」しかも「ほとんどの機器は手元に残ってい」るという。そのまんま平成博物館ではないか。
すごいな。この尖り方はただ事じゃないよね。
● ぼくはその頃あったモバイル雑誌は欠かさず読んでいたけれど,自分がモバイラーになったのはスマホ以後だ。要するにパンピーの1人だ。
パンピーっていうのはよくいえば中庸,ありていにいえば中身の薄い体験しかしていない人のこと。つまり,その他大勢がやっているのと同じことしかしてないわけだから。
● まぁ,経済的な理由もある。NECのモバイルギアとか富士通のインタートップは10数万円だったからね。おいそれとは買えなかったよ。
当時,やりたかったのはテキスト入力だけだったので,ネット関連にはあまり興味が行かなかったってのもある。
● 今ならポメラがあるけれど,当時だとやっぱりモバイルギアだったかな。乾電池駆動のモノクロのモデル。が,結局,買わないで終わった。
あとになって,中古を5千円くらいで買えるようになってから,併せて4台も買ってしまったけれど,結局,これでテキスト入力する機会は数えるほどしかなかったな。
最近も同じ失敗をしているよ。持ちだして使うつもりでChromebookを買ったんだけど,持ち出しやしないんだわ,実際は。自分の“やりたい欲”が本物なのかどうか,まずは疑ってみた方がいいかもしれないね。
● 伊藤さんはモバイルギアやインタートップといった大型の機器よりも,HP200LXとかW-zero3(シャープ)のような掌に乗るガジェットに興味があるっぽい。モバイルギアよりカシオペアに気持ちが疼くタイプのようだ。
iPhoneが出るはるか前。このときにスマートフォンという言葉はすでにあった。ネット環境が端末に追いついていなかったかなぁ。
● パンピーとしては,今ならスマホ一択だと思う。入力もフリックに習熟するか,BTキーボードをつなぐかすればいい。
他に何か持つ必要はない。スマホ1台でほぼカバーできるもんね。っていうか,スマホでできることの一部しか自分はしてないもんね。
● すごいことになったなと思いますよ。しかも,今のスマホが最終地点じゃないんでしょ。これからどう変わっていくんだろう。
先端にいる頭のいい人たちの間では,ポストスマホがいろいろと議論されてるんでしょうね。パンピーは製品になって差しだされてみないと,どうなるのか見当がつかない。
● 現時点では折りたたみ式のディスプレイくらいかなぁ。これはメインストリームにはならないのじゃないかと思っているんだけど。
そうじゃなくてもっと画期的な何かだよね。何が出てくるんだろうか。楽しみだ。
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