2019年6月23日日曜日

2019.06.23 ロイヤルパークホテルに投宿

● 週末をロイヤルパークホテルで過ごすことに。もちろん,安いプランが出ていたから。
 コストパフォーマンスがすこぶる良くて,それに惹かれているわけだけども,もうひとつは立地の問題。徒歩圏内に人形町と隅田川があること。これも大きいな。
 今回は1747号室。ビューはスカイツリー

● ところで,こういうささやかな贅沢ができるのも,来年3月までの予定。なぜなら,ぼくは無職になるので。仕事は完全引退するつもり。
 ぼくより10歳ほど若い相方も一緒に辞める。となると,とりあえず月に10万円台前半と思われる年金が唯一の収入になる。それで夫婦ふたり,暮らしていく。もちろん,多少の蓄えはあるので,それを取り崩しながらやっていくことになるのだが。
 年金の仕組みが現在と変わらないと仮定して,相方の年金が出るのは10数年先になる。ぼくは75歳になっている。それまではぼくの年金のみ。

● 貧乏暮らしとストレスフリーを秤にかけて,後者を選択することにした。ストレスフリーなんだから週末をホテルで過ごす必要もなくなると思うし,ぼくに関して言えば,酒は要らなくなるんじゃないかと思っている。
 ともあれ。ささやかな贅沢ができるのは来年3月まで。ので,やれるときにやっておけというわけで,来週もこのホテルを予約してある。

● ま,不安がないわけではないやね。ぼく一個は生活保護水準でやっていける自信があるけれど(貧乏暮らしはストレスにならない),相方はそんな自信はないと言っている。
 いざとなると,女は強いから,まぁ何とかなるとは思ってるんですけどね。

● ラウンジでハイボールを3杯。今夜は居酒屋感が強い。ホテルのラウンジという取りすました感が皆無。ぼくらを含めてそういうお客さんだということ。この感じ,嫌いじゃないけどね。
 このカクテルタイムは食前酒という位置づけなんだけども,お客の大半は夕食タイムだと思っている。ぼくらもそうだ。

● まだ明るいのでひとりで隅田川に。滔々と流れる川を眺めているうちに,中森明菜の「セカンドラブ」を無性に聴きたくなった。なぜ?
 いったんホテルに戻って,相方と人形町「兎屋」にまたやって来た。ぼくらの前に5人
並んでいる。今日はつけ麺じゃなくて,大盛りラーメン(980円)を。麺はストレート棒麺。相方が言うには,あなたの好きな味よね,和風で。
 たしかに。煮干しダシで飽きない。汁は濃厚めなので,棒麺で無問題。

● 再び,夜の隅田川。ずっとこの光景を見ていたい。このまんま息絶えられたらと思わぬでもない。
 川にはそう思わせる魔力があるんですかねぇ。此岸と彼岸。この世とあの世。といって,ぼくは右岸側にいるんだけど,左岸もキラキラした都会の風景で,彼岸という趣は皆無だよ。
 上流から下流への流れが,誕生から死を連想させるんだろうか。海に流れこむと個は解体されて全体に溶けこむみたいな。
 インドのガンジス川の有名な光景は見たことがないんだけども,一度見ておく価値があるかなぁ。

● 翌朝。相方を起こさないように,ロビーに降りてみた。七夕飾りがあって,願い事が書かれたカードがたくさん吊されている。
 ひとつひとつ見ていくと,安穏な人生などないことがわかる。シリアスさはそれぞれだけど,誰もがなにがしかの悩みなり気がかりなりを抱えている。
 ロビー階のレストランで朝食を提供している。それを見ていると,幸せそうな人た
ちばかりに見える。そんなはずがあるわけもないのだが,一見,そう見える。

● ぼくはラウンジで朝食。蒲鉾と漬物,人形町を食べているという気分。人形町ではラーメンしか食べたことがないわけで,この朝食はぼく的には貴重。
 こんなことを言うと叱られるんだろうけど,漬物を食べるために京都に行く必要はないんじゃないかと思う。人形町でいいじ
ゃん。

● そうしてささやかな贅沢は終わった。こういう時間はすぐに過ぎる。
 ラウンジでチェックアウト。このあと,相方は三越本店経由銀座。ぼくは住吉に向かう予定だ。






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