● ここ,約10年は,元日はホテルで迎えるのが習いになっている。大晦日は東京に泊まって,したがって元日の朝も東京。
ただし,去年までは大晦日に都内のホテルに泊まるのは容易じゃなかった。ビジネスホテルだとまず空きがない。あったとしても,法外な値段になっている(需給関係からは妥当な価格なのだと思うが)。
なので,たいていはカプセルホテルに泊まっていた。カプセルにはカプセルの良さがあるが,ある種の気忙しさとうらぶれ感を味わうことになるのは避けられない。それがカプセルの味なのではあるけれど。
● しかし,その事情もコロナで一変した。GoToが停止されたあとでも,去年まではあり得なかった価格で普通のホテルに泊まることができる。通常価格のままであるのに加えて,その通常価格も例年より安い。
需給関係が大きく変化した(需要が激減した)結果であるのはわかりきっている。今夜も泊まって,明日,自宅に戻る予定にしているが,こんな美味しい思いはそうそうできないだろう。
● 穏やかに晴れた。関東の元日は決まってこうだ。荒天の元日なんて記憶にない。
日本海側では雪で大変なことになっているようだ。夏の日本列島はひとしなみに酷暑列島と化すのだが,冬の日本列島は世界でも珍しいほどの多様な気候分布を示す。
右の写真が元日の朝の朝食になった。年越したそば。どん兵衛にえび天を載せた豪華版? 昨夜,相方がラゾーナの食品売場で買っておいたもの。
ぼくらもいただいたんだけども,お代わりするのは憚られた。正直,華やぎはあまりない。基本,宿泊客が少ないためだ。
ので,基本,駅の西側は通常の賑わい。ミューザ1階のカフェの窓際もいつもどおり。パソコンを広げて暇つぶしをしている若者とノートを広げて元日から勉強している女子高生。それぞれが思い思いにそれぞれの元日を過ごしている。
● が,ホテルスタッフによると,昨年より人の数はだいぶ少ない由。そうか。これでも例年よりは少ないのか。GoToを停めないで全国に分散させた方が良かったのじゃないかと思ったのだが,そこまで単純に割り切ってはいけないようだ。
それでも,夕方になるとラゾーナに人が増えた。今日はラゾーナしか開いていないんだから,人々はここに集まる。
1階のグラン・フードは三越の地階を経巡っているような面白さがあって,かなり混んでいる。あと,4階のレストラン街。
● ミューザ1階で営業中の飲食店は,リンガーハット,スシロー,サイゼリヤ。ホールそのものはサントリーホールよりミューザの方がいいんだが,こういうところがミューザなんだな。やむを得ない。川崎と赤坂の違いというより,至近に個人の住宅があるかないかの違いだ。
サントリーホールがあるあたりって生活臭がないんだよね。徹底してよそ行きの街でいられる。業界人にとってはサントリーホールは依然として聖地であり続けていると思うんだけども,それは場の力によるところが大きい。
川崎って駅の近くに高層住宅が何本も生えてるもんね。これではとり澄ましているだけじゃすまない。安い,実質本位,そういったものが一帯を支配しますよ。当然でしょ。
ところで。これらの高層住宅,完全に埋まっているわけでもなさげに見える。利便性は完璧のはずだが。ちょっとお高い?
● 元日の昼食は「銀だこ」のたこ焼き。焼くのもレジもアルバイトの若者。若さを浪費中。
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