● スタバやタリーズ,モスなどのチェーン店が幅を利かせている。昔ながらの喫茶店はどんどんなくなっている。
が,宇都宮駅前に残っている店がある。経営者は変わっているのかもしれないけれども,昔からここにこの店はあった。
● 若い頃はよく行ったものだ。たまにはチェーンじゃないところに入ってみるかと思った。で,久しぶりに入ってみた。
コーヒーが750円もするのに驚いた(自分が何者かになり得ると思えていた20代のときでも,250円か300円はしてた。実質価格は変わっていないと思う)。あと少し早ければ(10:30まで)モーニングセットを注文できて,安くすませることができたのだけど。
● 昔の喫茶店の趣は残っている。ひとつは喫煙可であること。ひょっとすると禁煙席もあるのかもしれないけれど,ザッと見たところではどのテーブルにも灰皿が置いてある。
チェーン店には高校生も屯っている。多くは女子高生だ。なるほど,彼女たちはチェーン店にしか行かないはずだ。
● こういう店があっていいのだ。というか,あるべきなのだ。クリーン一辺倒は不自然だからだ。
にしても,だ。モスのチーズバーガーセットが660円なのは高いと感じることがあったのだけど,とんだ勘違いだった。モスは安いのだ。
● カフェや喫茶店の場合,コーヒーにお金を払うのじゃなくて,場所代なのだと昔から言われていた。喫茶店はコーヒーを飲むところじゃなくて,そこでお喋りしたり本を読んだり,場合によっては原稿を書くための場所代,時間代だ,と。
であれば,なおのこと,チェーンのカフェが優位だ。同じ場所と時間を安く提供しているんだから。
静かさ,快適さ,調度品の高級感。そういうものでの勝負になるんだろうか。チェーン店はやや詰めこみすぎと思うこともあるけれど,スタバも店舗によってはテーブルの配置がゆったりしているところもある。
● この話を職場でしてみた。ら。それ普通だよ,と言われた。その辺でも800円とかするよ。
そうか,それが普通なのか。ホテルのコーヒー1杯1,000円は高いと思うかもしれないけれども,それだけの価値があるものだと言う人がいる。今どきは街場の喫茶店でもそれくらいはするのか。
● いや,そうでなければやっていけないだろうとは思うんだよね。百円ショップがどこにもあって,セブンイレブンの100円コーヒーが普及したために,こちら側の価格を測る尺度がかなり厳しくなっているんだろうね。
となると,チェーン店の安さはどうやって実現されているのかが不思議になる。人ではなく機械がコーヒーを煎れているから,というのですべてを説明できるんだろうか。
● 機械が人間から仕事を奪うという,これはわかりやすい例なのか。喫茶店やカフェがコーヒーを味わうところでもあるのだとしても,さて,非チェーン店のこだわりの味がスタバを凌ぐかというと,それも疑問だもん。
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