● 日清どん兵衛とサントリーオールドの昔のCMをYouTubeで見て,ほっこりしている。昨夜は,AKB48や昔の懐メロを続けて聴いて,良い気分になった。
こういうものをまとめて見れるのも,ネットの恩恵。いや,便利な時代を生きている。
● ネットのおかげで,お金を使わないでできること,楽しめることが格段に増えた。YouTubeで無料で見られる映像は無限にあるわけだ。
その中には,たとえばベルリン・フィルハーモニーのライヴも含まれる。娯楽から文化教養まで,バラエティは豊富すぎるほどだ。
映画だって,年額4,900円を払ってAmazonのプライム会員になれば,最新の映画を除けばほぼ見放題だ。一生見続けても,見られるのはごく一部にとどまるだろう。飽きる前に寿命が尽きるだろう。
● デフレなんだからモノに対してお金の価値があがるはずなのだが,ネットがそこを帳消しにしている。お金がなくてもできることが増えるというのは,お金の価値を下げることでもある。
お金がないからというのが言い訳にならない時代になりつつある。ある意味,救いのない時代だ。能力,才能,器量の有無があからさまになって,自分に対する言い訳を拵えることも難しくなってきた。
● パソコンもインターネットも,エリートではなくて弱者のためという触れこみで普及していった。役所や大企業のコンピュータールームに鎮座まします権威の象徴のようなでっかいコンピュータじゃなくて,誰でも使える小っちゃいやつ。
実際には,パソコンもネットも能力格差を拡大する役割を果たした。能力のある人はネットとパソコンを使って,いっそう影響力を大きくするが,そうじゃない大多数の人は,Twitterやブログを与えられたところで,誰にも読まれないゴミの山を作るのがせいぜいだ。
● しかし,その大多数の人たちに対してでさえ,ネットはマネーセービング効果をもたらしたと思う。お金がないというのが言い訳にならないのと同時に,お金に振り回される度合いを小さくしたことはたしかではないか。
お金がなくても楽しく生きられる。それはあまりに小さくまとまった楽しさかもしれないけれども,人間にはそれが分相応なのだという言い方もできるだろう。
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