● 昨日は荻窪に用事があった。荻窪から地下鉄丸の内線。大手町で半門線に乗り換えて,水天宮前。
そのままロイヤルパークに投宿。1618号室。
● シェラトン都から軸足がこちらに移動した。「マスカレードホテル」の影響ではない。それ以前からだから。
ひとつには,白金台より人形町の方が,歩くには面白いこと。人形町にあることが,ロイヤルパークの強みのひとつだろう。もっとハイソなエリアは港区や千代田区にいくつもある。が,人形町や日本橋の風情というのは独特であって,他では代替できないように思える。
● もうひとつ,北関東からのアクセスがいいこと。ホテルに直行するなら,栗橋か久喜で東武線に乗り換えれば,ホテルに直行できる。
東武線,半蔵門線,東急田園都市線の3つの区間を1本の電車が串刺しにして走ってくれるのは本当に便利だ。ターミナル駅での乗換えを減らし,駅の混雑を緩和する効果もあるのだろうけど,乗換えがないというのは,とりわけ田舎者にはありがたいのだ。
加えて,このホテルは地下鉄駅に直結。地上に雨が降っていようが風が吹いていようが,一切無関係でホテルに入れる。
● さらに,これが最も大きいのだが,財布に優しい。コスパが高い。コスパを気にしているようではダメだという意見もあるに違いないが,コスパを気にしないで消費できる階層に属する人はそうそういないものだろう。
いや,富裕層はコスパに敏感なはずだ。パッと使っちまえというのは,貧乏人がタマにやることだ。そんなことをしているから,いつまでも貧乏のままなのだ。おまえが言うなという話だけれど。
● 相方はすでに着いていたので,ラウンジで落ち合う。で,そのまま飲み始める,と。
つまみはずっと変わらない。カナッペ2種,チーズ各種,ナッツ,チョコレート,野菜スティック,オニオンフライ,フライドポテト,ポテトチップス。
原価を抑えているのだろうが,ウィスキーのハイボールを飲むには,これで充分すぎる。
ちなみに,日本酒(純米大吟醸)も置いてあるんだけど,日本酒の肴になりそうなものを探すのは困難だ。
● Amazonプライムビデオで邦画を見ていると,登場頻度が最も高いのが,東京の隅田川河畔の風景。頷ける話だ。ウォーターフロントはよほどのことがない限り絵になるものだ。
その隅田川も,ここロイヤルパークからは目と鼻の先。隅田川を渡れば,深川,門前仲町。酔いざましを兼ねて,そっち方面を歩いてみることにした。
● ホテルの隣に箱崎エアシティターミナルがある。自分には用のないところだから,今までは素通りしていたのだけど,今回,始めて中に入ってみた。相方と一緒でなければ,択ることのなかった行動だ。
百円ショップ(Can★Do)が入っている。セブンイレブンもあり,マックもある。要するに,大衆性が溢れている。旅行者のメインは大衆であることがわかる。海外に行くのは一部のお金持ちだけという時代は30年前までに完全に終わっている。
LCCの登場でこの傾向に拍車がかかる。レガシーキャリアも殿様商売はできなくなった。
● コンビニに関していうと,このエリアはファミマが多い。そのひとつで,あんまんを買って食べた。これまた相方が一緒でなければなかったはずの購買行動だ。
あんまんのごま餡はなかなかいいと思っているんだけど,食後,激しく胸やけがした。飲んだあとに,こういうものを食べてはいけない。
● 門前仲町を目指していたんだけど,途中で引き返す。人通りもあまりなかった。が,ぼくの地元とは別次元の風景なのは言うまでもない。隅田川沿いの夜景には心惹かれるものがあった。
が.二度三度と見に行くかというと,それはそういうものでもない。
● ロイヤルパークの近くに別のホテルがある。ビジネスホテルっぽい。が,泊まることはないだろう。宿泊料金はラウンジが使えるロイヤルパークとさほどに違わないと思えるからだ。
ビジネスホテルでもこの場所で5千円台ということはあり得ない。7~8千円だろう。だったら,ロイヤルパークに泊まるのが圧倒的に正解(だと思う)。
● カーテンを閉めないで寝てしまった。都会の夜景が田舎暮らしの自分には貴重なものだからで,夜景を見ながら眠りましょ,と。
で,だいぶ日が昇ってから目が覚めた。前夜もやや寝不足のはずなのだけど,どうもうまく眠れない。カーテンを開けっ放しにしたからではないと思う。寝るのだけは自宅がいい。
● ロイヤルパークのラウンジでの朝食。柚子蕪の旨さに圧倒されるがいい。ホテルメイドだとは考えにくい。どこかで仕入れてくるのだろう。訊けば教えてくれそうな気がする。
が,同じものを買って帰って家で食べても,ここまで旨いかどうかはわからない。どこで食べるかも味を決める要因の1つだからだ。
でも,和食が出るのは土日のみらしい。メインは洋食の方で,スペース的にも和食のコーナーは隅っこの方にひっそりとある。
● ノートとペンを持ってロビーへ。ソファに座ってノートを広げてみたが,長くは書いていられない。ひとつにはテーブルの高さの問題。コーヒーを置くのに適した高さであって,ノートを使うには低すぎる。
が,それ以上に長居しづらい雰囲気があるからだ。誰に文句を言われるわけでもないのだけれども,何となく居づらいのだ。
ロビー階にホテルで最も大きいレストランとバー・カフェがあるせいか,そこに行く人たちのためのオープンスペースといった趣を勝手に感じているだけなのかもしれないのだが。
● 昼風呂にゆっくり浸かってから,ラウンジでチェックアウト。休養を補給し,補給する必要のないアルコールまで補給した。
百パーセント寛げないのは,処理しないまま放ってある,処理すべきものがいくつかあるからだが,生きている以上,これをゼロにすることはできまい。百パーセント寛ぎたいなら,死ぬより他はない。
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