2019年2月4日月曜日

2019.02.04 ロイヤルパーク礼賛

● 今月はあと2回,ロイヤルパークに泊まる予定。16日と23日に1泊ずつ。すべて相方が手配しているので,彼女からそう言われている。
 でも,ぼくも楽しみにしている。昨年までほとんど定宿にしていたシェラトン都と比較してしまうのだけども,ロビーの居心地はシェラトン都がずっといい。それあればこそ,シェラトン都は“別荘”になり得たのだと思っている
 が,その前,インターコンチネンタルやウェスティンに泊まっていた頃は,そもそもロビーに出ることがなかったような気がする。ロイヤルパークはそれらと同じなのだ。

● では,ロイヤルパークの魅力は何かというと3つある。
 ひとつは,ラウンジの使い勝手の良さ。これはさらに2つに分けることができる。第1は食の水準の高さだ。
 インターコンのラウンジが途中から質の低下を来した。結局,ラウンジには貧乏人が集まってしまうので(当然,自分たちも含まれる),そうならざるを得ないのかもしれない。
 シェラトン都はよくそれを免れているが,ロイヤルパークは品数を制限することによって質を維持しているように思える。でもって,その質の高さは群を抜く。もちろん,原価を抑える工夫もしているのだが(ジャガイモを多用する)。

● 第2に,子供がいないこと。未就学児は無料にするところがけっこうある(増えてきたように思う)。これをやると,それこそ子連れがラウンジを席巻することになる。
 だいぶ前だが,某ホテルで最も混む時間帯(カクテルタイム)に子供2人と両親の4人がラウンジでトランプ遊びをしているのを目撃したことがある。飲み食いするところで埃を立てる。長く席を占拠すると他のお客さんに迷惑をかける。そういう基本的なことに思いが及ばない。ホテルのラウンジと自宅の居間の区別もできないバカが現実に存在するのだ。
 ロイヤルパークは未就学児でもラウンジ利用料を取る。ゆえに,そうしたバカが近寄らない。目先の利用客を増やすのに,未就学児を無料にするのは即効性がある。飛びつきがちな方策だと思うが(シェラトン都もそうなった),結果はどうかというと,ラウンジがラウンジであることをやめて貧乏長屋になるだけだ。

● もっとも,かつてのビジネスセンターと同じで,ラウンジなるものを維持する必要があるのかどうかは考えどころだろう。宿泊料金にわずかなお金を加えるだけでラウンジが利用できるのだから,ホテル内のレストランやバーの利用は減る。経営的にもどうなのか。
 なので,ラウンジの廃止,あるいはコーヒーサーバーを置くだけにするとか,ラウンジの縮小に動いているホテルもある。
 ホテルスタッフには,ラウンジのお客さんっていうのは,子連れであるか否かを問わず,ひとしなみに育ちのあまり良ろしくない連中という映り方をしているかもしれない。そういうスペースをホテル内に抱えておく必要があるのかどうか。

● ふたつめは,宿泊費が安いことだ。っていうか,安い宿泊プランが出たときにしかぼくらは泊まらないってことなんだが。
 そうではあっても,2人で泊まって2万円台というのは,この立地を考えるとあり得ない気がする。上野のカプセルホテルでも(大晦日だったが)7千円だったのだ。

● みっつめが,その立地だ。日本橋蛎殻町にある。すぐそばを隅田川が流れている。その隅田川を渡れば深川であり門前仲町だ。逆の方向をたどれば,人形町から日本橋室町に至る。いろんな街の表情に接するのに,絶好な場所にある(蛎殻町じたいは下町の風情が濃い)。
 加えて,地下鉄駅に直結。その利便性はバカにできない。田舎者にありがちなJR中心主義をようやく脱しつつあるのも,乗換えアプリのおかげもあるけれども,このホテルにしばしば泊まるようになったからだ。
 さらに回数を重ねることで見えてくるものがあるかもしれない。今月のあと2回,楽しみだ。

● ホテルはツインなりダブルなりで,2人がユニットになっているから,どちらかが死んだあとは,自然に行かなくなるだろう。行けるうちに行っておく,でいいのだと思う。
 もしぼくが1人になったら(あまり考えたくもないが),泊まるにしてもビジネスホテルかカプセルホテルにしてしまうだろう。根っからのケチ根性を全開にするはずだ。
 それがわかりきっているだけに,ホテルを楽しむ,ホテルで過ごす,ができるのはそんなに長くはないかもしれない。やはり,行けるうちに行っておけ,となる。

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