車に泊まるのもアリだろう。この時期なら問題ない。けど,この年になればさすがにそれはね。というわけで,何度かお世話になっているビジネスホテルを予約しておいた。
● 宴会が終わってホテルに向かう道すがら,“門前”を歩いてみた。真岡の“門前”といえば,その昔は殷賑を極めていたというイメージがある。実際にどうだったのかは知らないが,イメージとしてはそうだ。
真岡芸者という言葉が活きていた頃。女性がいる飲み屋もあったろうし,けっこうな歓楽を提供するエリアだったろう。一方で気安い飲み屋もあって,お金のある人はあるなりに,ない人はないなりに過ごせていたのだろう。
● 小津安二郎の映画を見ると,昔の男たちはしょっちゅう飲んでいたことがわかる。しかし,時代は移る。社用族は減った。外で飲むインセンティブもたぶん縮小している。女性がいる酒場などに行かなくても,職場に女子社員がいるのだ。その中の誰かと飲んだ方がよっぽど楽しい。
しかも,酒場も明るく清潔なのが好まれるようになった。トイレが汚いのなど論外だ。それに対応できなかったところは容赦なく見捨てられる。
● で,“門前”の佇まいはいかにも昭和。しかも,昭和30~40年代の雰囲気。考えようによっては,よくぞこれが残っているとも言える。ノスタルジックを満たしてくれる。
のだが,若い人はこういう場所には近寄らないだろうし,ぼくのようなロートルは外では飲まなくなっている。
● というわけで,“門前”。金曜日の夜だというのに,人通りはほぼ無し。まったくお客がいないというわけではない。スナックの前を通るとカラオケで歌っている人の声がもれてくる。やってくる常連さんがいるのだろう。
が,そういう状況では,1人だとさらに入りにくくなる。ムダ金を使わずにすんだ。
● 着替えもせずにベッドに倒れ込んで寝てしまった。けっこう飲んだようだな。
「ハイボールをダブルで」と注文したら,濃さではなく,量をダブルにしてくれた。大ジョッキに入っているハイボールを3杯も飲んでしまったのだ。弱くなったのかもしれないが,けっこう酔った。
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高級監獄で迎える朝 |
元に戻すのに時間がかかるのが年寄りというものだ。無理に上げることもあるまいが,こういうときには判断を要する場面は回避するが吉というもの。
● 朝食は注文しておくのを忘れた。予約時に注文しておけばいいのだが,朝食を食べるかとも訊かれなかった。
どうもホテルとしては,朝食を出すのをやめたいと考えているような気がする。
地方のビジネスホテルってそういうところが多いようだ。フラッと行ったのでは食べれない。
朝風呂に入って,ホテルロビーでタダのコーヒー(インスタント)を。さて,帰るか。
● ホテルから職場の駐車場に向かう途中に,こんな公園があった。何ということはない小公園。朝の誰もいない公園というのは,なかなかにいいものだ。
こういう公園で時間を過ごすことは絶えてないけれど。夏は蚊の巣窟になっているかもしれないし,幼児が遊んでいるのを見て癒やしを感じるという性癖もないし。
ともあれ。公園には誰もいないのがいい。
● 真岡市内って,コンビニが少ない印象。ここは市役所近くの貴重なセブンイレブン。で,そのセブンイレブンで350円の朝食。

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