● 6月から週末の東京行きを再開。今の時期に特に東京のホテルに泊まることは,経済に血液を回す最も良い方法だと思って,東京に行っているわけではない。
それが快楽だから行っている。異様に安い状態で,自分たちにも泊まれる料金だから行っている。
● しかし,こう続くと少し飽きて来るところがある。客室でマッタリと過ごすのなら,わざわざ東京に出なくても,地元のホテルに泊まればいいではないか。
東武グランデに泊まって,東武百貨店の地階で惣菜を買って部屋で飲むというのでいいじゃないか。銀座のホテルに泊まって,三越の地階で惣菜を買って,部屋で飲むのと同じじゃないか。
● 東京でやるのと宇都宮でやるのと何が違うのか。自分の身体を東京まで運ばずともすむのだから,時間の有効利用にもなるじゃないか。
銀座の街並みを見下ろしながら,その光景を肴に飲むのもいいけれど,すっかり慣れている宇都宮の大通りを眺めながら酒を飲むのも,またオツなものではないか。
● が,奥さまにそのことを申しあげても,絶対にイエスとは言わないだろうな。地元ではダメなのだ。ココではないどこかに行くのが旅行だ。そのどこかでココにいるときと同じことをやるのはいいんだけれども,ココを出ないのはダメなのだ。
と思いながら,恐る恐るお訊ねしてみたところ,即座に拒否回答が返ってきた。銀座の何がいいといって,まずネオンだ。ネオンと三越がすぐそこにあることが,楽しみの礎らしい。宇都宮にはネオンも三越もないじゃないの。
東武グランデに泊まって東武百貨店,ホテル東日本宇都宮に泊まって福田屋。その組合せでもいいとはならないらしいのだ。やはり東京でなくちゃダメなのだ。
● 1泊しかしないときでも,スーツケースを引っぱっていく。着替えと化粧ポーチがあれば足りるだろうから,スーツケースの必要はあるまいと思うんだけど,どうもそういうわけにはいかないらしい。
その中に何が入っているかといえば,最大のものは洋服で,お洒落をしたい。お洒落をして東京の街を歩きたい。それが出かける動機の大きなもの。
おおむね部屋でマッタリと過ごしているんだけれども,街にも出る。そのときはお洒落をして出かけたい。なぜなら,地元にはお洒落願望を満たしてくれる背景はないから。
● それって宇都宮ではできないのか。できるんじゃないかなぁ。できるとしても,できなくはないのできると,自ずとしたくなるのできるのとでは,算数と数学くらいの違いがあるということか。
ちなみに,奥さまは,風呂は好きでいらっしゃるのだが,温泉地に行くのは好まない。鄙びた雰囲気というのが好きじゃない,と自分で仰っていた。
新しさにこだわるというかね。価値観が浅いような気もするんだけどね。本人には言えないけど。
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