2020年9月12日土曜日

2020.09.12 10月から東京もGoToトラベルの対象に

● というニュースをネットで見た。遅きに失したとしても朗報。これで都内の宿泊業者も赤字前提の料金でオファーを出さなくてすむ。GoTo補助分を上乗せできる。
 自分のことを言うと,4月と5月は外出を自粛した。そうせざるを得ない雰囲気があったからだ。
 正直のところ,コロナがどういうものなのか把握しかねていた。その情報を得るのに怠慢だったことは認めるけれども,専門家の間でもかなりの幅があって,実際はどうなのかが掴みかねた(これは,基本的に今も同じ)。

● ぼくはテレビを見ないので,コロナ騒ぎで脚光を浴びたにわか専門家の話は聞かないですんでいるのだが,それでもいろんな意見が錯綜していて,外出してもいいのかダメなのかの判断がつきかねた。という状態では,外出しない方に傾くことになる。
 ぼくなんかはそれだけですむ。が,宿泊業で食べている人たちにとっては,シリアスを極める話になる。意見が錯綜すれば,その錯綜した中で最も危険度が高いものを基準にせざるを得ない。
 イライラもしたろうし,ジリジリもしたろう。どっちなのかハッキリさせてくれと思うことも一再ならずあったろう。

● 6月になってから毎週,東京泊を重ねるようになった。東京でPCR検査の陽性者が増え始めた時期だ。
 しかし,重症者が増えたとは聞こえてこないし,死亡者のニュースも入ってこない。検査数が増えれば陽性者が増えるのはあたりまえだ。その多くは無症状者であるに違いない。
 症状がないのに入院させていたのでは,医療崩壊を自ら望んでいるようなものではないか,専門家が素人である知事や都職員をきちんとリードできていないのではないか,と思った。

● 陽性者が増えていようが減っていようが,コロナに感染するリスクはある。しかも,そのリスクは増加期だから大,減少期だから小,というわけではあるまい。
 感染リスクを下げるには三密を避ける,集団で盛りあがっているところに近づかない,といったことしか知らない。
 それさえ注意すれば大丈夫なら,苦戦しているホテルに今こそ泊まるべきではないかと思った。義を見てせざるは勇なきなり,というほどではないけれども,お金の使いでをマックスにできるチャンスではないか。
 いや,それ以上に,ホテルで過ごす快を求めただけのことではあるのだが。

 6月に泊まったのは潮見にあるホテルだった。地方から東京ディズニーリゾートに遊びに来た人を宿泊客として見込んでいるのかと思うのだが,そのディズニーリゾートが閉園を続けている。
 で,泊まってみて驚いた。2人で泊まっても1万円まで行かないのだから。1人だと5千円しない。ということは,カプセルホテルよりすこし高いだけじゃないか。
 これで採算に合うわけがない。合うわけがなくても,従業員に仕事を作らなければいけないし,空気を泊めているよりはマシだ。

● GoToの対象になれば,宿泊客の負担を増やさずに宿泊料を値上げできる。少なくとも,これじゃ赤字というラインから採算分岐点の上に頭を出してひと息つくことができる。
 いや,そこまではできないかもしれないが,最悪期を脱するための援軍を得たことにはなる。

● 東京もGoToの対象になるということは,10月以降の宿泊料金が数日中に大きくあがるということだ。GoTo対象になったからといって,ぼくらが支払う料金が安くなるわけではない。
 7月末に同じ現象が全国的に起きた。GoToを本当に実施するのかどうなのかバタバタしていた時期と,実施の細目が決まった後とでは,宿泊料金にけっこうな変動があった。

● そのためのGoToなのだから,それでいいのだ。けれども,ぼくらとしては今のうちに予約しまくっちゃった方がいいのじゃないかと思う。値上げ前の今の料金から割引されるからね。
 もっとも,都内の宿泊料金はすでに10月からグンと上がる設定になっているんですよね。予め,このことを折り込んでいたのか。でも,さらに上がるかもしれないからねぇ。

● ぼくらができることは,出かけることと泊まることだ。そこから先のことは神の見えざる手にお任せすればいいし,お任せするしかない。
 自分の快を追求すればいいのだ。“義を見てせざるは”の世界に生きる必要はない。当然のことだが。

● 10月からの宿泊料金が安くなるわけではないのだから(むしろ,少し高くなるのじゃなかろうか),10月を待つこともない。9月中も週末は東京で過ごす予定だ。
 面白いように貯金は減っていくが,それでいいのだ。お金は使いでがあるときに使っておくべし。それが今だ。
 みんなが安心して旅行に出かけるようになったら,わが家では出かけるのを絞るつもりだ。

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