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宇都宮市立中央図書館 |
● 何をしに来たのかといえば,CDを返しに来た。借りているのは落語のCDで,この分野は,ぼくが知る限り,宇都宮市の中央図書館が最も充実している。県立図書館には落語のCDはなかったと思う。
どのくらい充実しているかといえば,古今亭志ん生(五代目)の全集が2種ある(2種とも全巻揃っているわけではない)。片っ端から借りて,リッピングしてウォークマンなりスマホに転送すれば,寄席を持ち歩くことができる。
● しかも,往年の名人がこちらの気まぐれなリクエストに応えてくれるのだ。おい,今度は「芝浜」を一席やってみてくれ,といえば,ヘィってなもんで,嫌な顔ひとつせずに演ってくれるのだ。
目下,その作業をやっているわけだ。一度に5枚までしか借りられないので,それなりに時間はかかるが,お金はかからない。1円もかけずにスマホの中に寄席を造ることができるのだ。夢のような時代だな。
今どきだから,たいていの演目は You Tube に上がっているんだろうけど。
● 問題は,なかなか聴くことができないってことだ。時間がないからなどとは言うまい。時間はあるのだ。隠居なんだから忙しいはずもない。
ではあるのだけれども,なかなか聴けないでいる。自分は本当に落語が好きなのだろうかと疑うほどだ。落語は無形文化財なのだから教養のひとつとして聴かなければならない,と思って聴こうとしているのではないか,と。
● 落語のほかにも聴きたいもの,観たいものはたくさんあるんだけどね。そのどれにものめり込めていないねぇ。
Amazonプライムビデオもばったりと見なくなってしまった。見なくなってからかれこれ2ヵ月近くになる。そろそろ態勢の立て直しを考えないとか。
● コロナが収まっていないから,図書館もまだ本調子(?)ではない。長居してないでできるだけ早く帰ってくれ,と館内放送を流している。1時間に1回くらいの割で流しているんだろうかな。
それでも以前に比べれば,空気は緩くなっている。これを油断と見るか,自然と見るか。見る人の価値観による。価値観というより,頭の癖によると言った方がいいか。
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