2021年4月3日土曜日

2021.04.03 隅田川の上流端から

● 潮見からJRで東京駅に出た。東京から丸の内線で四ッ谷。といって,四ッ谷に用事があるわけではない。南北線で終点の赤羽岩淵に行こうと思う。王子から北が未乗。赤羽岩渕まで乗れば南北線も完乗。
 ということで,赤羽岩淵駅に着いた。さいたまスタジアム線にも乗っておくかと思ったが,片道480円もするのでやめた。

● ところで。東京とは何かといえばすなわち隅田川のことである,というのはどうでしょうか。蛎殻町のホテルによく泊まるようになってから,隅田川が親しいものになった。
赤羽岩淵駅
 2019年の9月に白鬚橋から隅田川大橋まで隅田川テラスを歩いてみた。2020年の11月には勝鬨橋から隅田川大橋まで歩いている。ので,白鬚橋から勝鬨橋までは歩いている。
 残りを歩いておこうと思って,赤羽岩淵にやってきたのだ。なぜなら,ここから隅田川の上流端が近いからだ。

● 北本通りを北に少し歩くと,埼玉県との県境。境になっているのが新河岸川。そのすぐ先に荒川がある。少し下流で新河岸川と荒川が合流すればわかりやすいのだが,合流しない。
 合流しないどころか,荒川から新河岸川に分水する流れがあって,その流れを受けて,そこから先,新河岸川が隅田川と名前を変える。そして,東京湾に注ぐわけだ。

新河岸川
● 地形的には荒川と隅田川の2つが流れている必要はないはずだ。どうして1つにまとまらないのだろう。不自然だと思っていたのだが,元々は1つだったものを,わざわざ2つに分けたのだね。なぜそんなことをしたのかといえば,流域の洪水を防ぐためだ。
 岩淵水門から荒川と分岐して隅田川が始まるのだけど,放水路の方が荒川本流になった。大変な工事だったわけだ。
 とすると,元々の荒川は今の隅田川のこと? 大川は荒川だったわけか?

● その荒川の放流門。右側が下流。手前が放水路。と言いたくなるのだが,手前が元々あった本流で,奥の大きな流れの方が放水路であるわけだ。そちらが今の荒川。
 明治時代の工事らしいのだが,よくできたものだなぁ。重機もないのに,どうやって掘削したのだろうか。

● 荒川堤防でマラソン大会催行中。サイクリングロードにもなっている。ランナーとサイクリストでなかなかの混みようだ。
 てか,おまえら,どんだけ暇なんだよ。ま,もっと暇な男がここにいるんだけどね。

● 新河岸川の右岸を行こうと思って数百メートル歩くも,防潮堤に阻まれて,川が見えない。これでは新河岸川と荒川放流路が合わさって隅田川になるところが見えない。
 引き返して,荒川本流の右岸に出るしかない。最初から蹉跌を踏んだというかね。
 詳しい地図なんか持っていないし,見てもいない。歩きながらスマホでGoogleマップを見ればいい。それはそうなのだが,どういうわけかそれをする気にならない。

● 新岩渕水門の上を通って,荒川右岸(=隅田川左岸)に出る。はるか先にスカイツリーが見える。
 左が新河岸川,右が荒川放水路。いや,放水路は荒川本流の方なのだが,ややこしいので,こちらを放水路ということにしておく。
 で,これより隅田川。もちろん,手前が下流だ。
 ここでも厳密に言うと,荒川の水門を出たところから隅田川で,新河岸川は隅田川に合流するんだけれども,見た感じでは新河岸川が荒川から水の供給を受けて隅田川になると考えた方が自然なんだよね。

● 最上流ですでに隅田川の風格がある。それはそうだ。名前が違うだけで,さらにその上流が長いわけだから。
最初の隅田川の標識






● 防潮堤に遮られて川面は見えない。反対側には工場。何とはなしに腑に落ちる光景だと感じるのは,そういうイメージをこちらが持っているからだけどね。
 堤内地の標高があがってきて,川が見えてきた。何がなし,ホッとする。

● 新神谷橋を渡って右岸側に。やっと,隅田川テラスに降りられた。このまま進めればと思うのだが,そうは問屋が卸してくれないことは,予め折込済み。
 新田橋を過ぎて,テラスは行き止ま
り。一般道に出る。
北区豊島というところを歩いたのだが,
豊島というのは昔はもっと広域に用いられた地名ではなかったか。豊島郡王子とか。








● 再び,テラスを歩いていく。春のうららの隅田川,そのもの。
 以前の防潮堤の一部をメモリアルに残してある。いいことだと思う。

● 豊島橋を過ぎる。テラスはまた行き止まり。ので,防潮堤の外側を歩いていく。途中,工事でこんなになってるところあったが,かまわず進んで行く。
 が,こちらもその先で行き止まり。だったら,その旨,表示しといてよぉ。立入禁止の通せんぼのはるか手前で “抜けられません” の標識が欲しい。
 引返す以外の選択肢はない。ちょっと気が滅入ってきたぞ。

● 豊島橋を渡って左岸に移ることにした。1㎞は無駄を踏んだ。
 隅田川が区境になっている。右岸は北区。左岸は足立区。
 左岸にも防潮堤はある。あたりまえだが。





● 左岸はずっと足立区なんだけど,右岸には荒川遊園が見える。北区から荒川区に入ったらしい。
 しかも,どうやら,ぼくが引返したところのすぐ先からテラスが始まっていたっぽい。何だかなぁ。
あと1週間早く歩いていればと思わせる光景








● 小台橋を渡ってまた右岸に出てみる。しばらく歩くと尾久橋が見えてくる。上を走っているのは舎人ライナー?


これはススキ? 何ですか?

● 尾竹橋を渡って,左岸に。後から振り返れば,これが痛恨の失敗だったかもしれない。このまま右岸を行くべきだったか。
● 帝京科学大学の千住キャンパスを過ぎてしばらく行くと,また行き止まり。実際には行けるんだけど,転落防止の柵がない。子供が落ちて溺れたなんてことがあると,河川管理者の責任が問われる?
 一般道に出て迂回。こんなところを歩いた。

京成の鉄道橋





● さらに行くと,橋が建て混んでいる。人や車が通るのじゃない橋のようだ。


● 千住大橋。芭蕉は深川の芭蕉庵から船でここまで来て,ここから陸路に出たんですか。







● 鉄道橋。3本。JRとつくばエクスプレスと東武?






● 今日は白鬚橋まで行ければと思う。白鬚橋から勝鬨橋まではすでに歩いているから,あとは勝鬨橋から東京湾までの僅かな距離を歩けば,隅田川を走破したことになる。
 が,またしても行き止まり。引き返して一般道に出たが,ここで隅田川を見失ってしまった。隅田川は右に蛇行するのに,こちらは左に逸れたので,距離が開いてしまったのだ。

● 北千住の駅に出た。ここから白鬚橋はけっこう近いはずだが,深追いしないで,ここまでにしておこう。
 北千住から日比谷線で八丁堀。JR京葉線に乗換えて,潮見のホテルに帰還。認めたくないけど,ちょっと足にきてたねぇ。
 その前に駅前の富士そばで,遅めの昼食または早めの夕食。紅生姜天そば,430円。

● 隅田川縦断なんてことをする人のためにテラスを付けているわけではないから,また合流してくる支川もあるので,短く寸断されている。
 それで右往左往することになるんだけど,基本的には右岸にポジションを取った方が歩きやすいと思う。

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