2020年11月15日日曜日

2020.11.15 隅田川散歩

● ホテルをチェックアウトして,まずはトリトンスクエアに向かう。潮見から豊洲まで歩いて,有楽町線にひと駅乗って,月島。
 月島から清澄通りをズンズン歩いて,晴海通りに入る。
 このあたりの風景も独特の都市景観でしょうね。タワーマンションとオフィスビルがにょき
月島

にょきと生えている。臨海エリアゆえか,新宿の高層ビル街とはまるで趣を異にする。窮屈な感じは受けない。閉塞感はない。


● 問題はここから先だ。単純に晴海通りを銀座まで歩いて,銀座から地下鉄に乗ろうと思っていた。何度か歩いているので,決して損をしないルートであることはわかっている。
トリトンスクエア
 隅田川を渡り,築地場外市場の賑わいを横目に見て,築地本願寺。歌舞伎座の前を通り,目障りな出光のペンシルビルを見やって,昭和通りを横切って銀座に入る。


● もう一度歩いてみようかと思った。のだけど,勝鬨橋から隅田川を見て,考えが変わった。隅田川に降りて,川沿いを隅田川大橋まで歩くことにしよう。
勝鬨橋

 去年の9月に白鬚橋から隅田川大橋まで歩いている。今回歩けば,白鬚橋から勝鬨橋まで歩いたことになる。勝鬨橋から先(下流)は築地大橋があるだけで,その先は東京湾だ。
 逆に,白鬚橋から上流に向かえば,赤羽岩淵で荒川との分岐点に達する。隅田川の全線を徒歩で踏破したことになるぞ。いずれやることになるだろう。何の自慢にもならぬが。


● とりあえず,隅田川テラス(親水公園になっている)に降りてみる。次の橋は佃大橋になるが,その先に見える斜張橋が中央大橋。隅田川に架かる橋の中で最も華やかな橋がこの中央大橋でしょう。
 ともあれ,歩きだそう。左岸側を歩いている。車も自転車も走っていない。走っているのはジョギング中の人間だけ。したがって,まったくストレスなしに歩くことができる。
 静かなのもいい。ウォークマンで音楽を聴きながら歩くにも恰好のコースになるでしょ。


● しばらく行くと赤い鳥居がある。隅田川から離れて鳥居をくぐると,佃の住吉神社。このあたり,佃1丁目になるようだ。
 「佃は隅田川河口の2つの中州,佃島と石川島から発展した街である」(Wikipedia)のだが,「現在の佃1丁目・佃2丁目北部は,佃島と石川島の場所に該当する」らしいので,このあたりに佃島があったのだろう。


● 佃島といえばドラマ「てんつくてん」の舞台になったところというイメージがぼくにはある。っていうか,そのイメージしかない。1973年から74年にかけて日本テレビで放送された。
 三波伸介が主演で,デビューしてまもない桜田淳子と森昌子が,役名も淳子と昌子で出演していた。要は人情ドラマだった(と記憶している)。完全に下町の趣だったのだ。
 後にぼくが見た佃は高層マンションが林立する街になっていて,ドラマの設定はフィクションだったのだなと思った。が,住吉神社のあたりには,「てんつくてん」のイメージどおりの空気が存在していた。これ,ちょっとした発見だった。


佃公園
● 発見といえば,佃は隅田川の左岸にあっても中央区なんですね。当然,月島もそうだろうし,先ほどまでいた晴海も同じだ。
 単純に,隅田川の右岸が中央区,左岸は江東区というわけではなかった。元々はそうだったのかもしれないが,埋立によって隅田川の位置が動いているんでしょうね。区境は以前の隅田川の位置をモノサシにして決まっているのだろう。


中央大橋
● 中央大橋が近くなった。左岸側には佃公園が整備されている。石川島灯台が復元され,公園のランドマークになっているが,公衆トイレも兼ねている。
 さらに行くと,晴海運河が分岐してい
右へ晴海運河が分岐する
る。先に進むことができない。ので,中央大橋を渡って,右岸側に出る。


● 歩道が広くて,半分は公園のようでもある。塔から橋桁まで張られたケーブルも
メッセンジャー
迫力がある。こんな橋,見たことない。
 中央の橋脚部に彫像が置かれている。隅田川はセーヌ川と友好河川を提携していて,当時のパリ市長,ジャック・シラクから贈られたものらしい。作者はオシップ・ザッキン。「メッセンジャー」と名づけられている。橋からは正面が見えない。正面をキッチリ見たいという人は,水上バスに乗るしかないでしょう。


中央大橋から見る永代橋
● で,ここから先はじつは既知。永代橋を過ぎて隅田川大橋に至る。そこから半蔵門線の水天宮前駅はすぐ。押上で東武線に乗り換えて,帰ってきた。

隅田川大橋。2階部分は首都高


0 件のコメント:

コメントを投稿