2023年3月7日火曜日

2023.03.07 シェルターガーデン日光 4-2

● シェルターガーデン2夜目の夕食。アミューズはホタテ。前菜は日光人参のムースにホワイトアスパラガス&あん肝。
 この時点で日本酒が欲しくなる。鳳凰美田と外池酒造の「望」を持ってきてもらった。あん肝をチビチビ食べながら日本酒をやる。ホテルレストランを居酒屋に変えてしまえ,俺。

● 白いんげん豆の野菜スープ。白いのは素麺。酸味で食べさせる。

● 魚は真イワシの香草パン粉焼き。イワシってひと頃,漁獲高が減って高級魚になるんじゃないかと騒がれたことがあったが,最近は豊漁のようで。
 鮪も食べられなくなると言われたことがあったが,だいぶ経った今でも食べられている。鰻もそうだな。騒いだヤツが狼少年だったわけではなくて,関係者が獅子奮迅の努力をした結果なのかね。
 ろくな根拠もないのに騒ぐことが好きなヤツがいて,ギャーギャー騒いだだけなんじゃないかと思っているが。

● 肉は国産牛のハラミのソテー。デザートはイチゴのデセール。
 デセールとはデザートという意味のフランス語だから,セレナード(小夜曲)をアイネクライネナハトムジークと言うが如しで,わかったようなわからんような。

● これで食事は終わり。その後に漬物が出る。昨日は食べないで部屋に戻ったんだけど,今日はいただきましたよ。
 再度,鳳凰美田と望を注文して,漬物で飲んだ。外池酒造の燦爛をサービスで出してくれたのでね。お返しをしないわけにはいかないでしょ。
 つーことで,けっこう飲んだ。が,悪酔いはしない。

● 翌朝(つまり今朝)は快晴。女峰山頂に至る尾根が部屋からキレイに見える。
 朝食。汁は鯛の潮汁。シモツカレもあった。クセを取り除いて食べやすくしている。栃木県民でもシモツカレを食べることは早々ないから,そうした方が受けがいいのかもしれんね。
 漬物でご飯を食べる悦楽も知った。若い頃は悦楽とは思わなかったから,経年変化によるものですかな。

● 昨夜もお一人様のお客さんがいた。しかも,女性。まったく違和感がない。ひとりが様になっているというかね。
 女性が一人で旅館に泊まっていると,自殺を警戒されたのはそれほど昔のことではない。シンガポールのホーカーズに地元の女性が一人で食べに来ているのを見て,これは日本にはない風景だなぁとぼくが思ったのも,それほど昔のことではない。
 それが,日本もここまで来ていたのだな,と思った。

● 女性は30代が一番面白い。悩み多き20代を抜け出して吹っ切れるんだろうか。結婚していようといまいと,その吹っ切れた感が横溢していて,清々しい。
 昨夜の彼女,朝食には姿を見せなかった。のではなくて,とっくに食べて出かけたのだろう。当然,車で来ているはずだ。活動的な人のようだ。病院に勤務しているらしい。

● 駅まで送ってもらって,10時過ぎにJR日光駅に。宇都宮発の電車から降りてくる人がかなり多い。その過半は外国人。こんなに外国人が増えているのか。昨年10月まではこれがゼロだったわけだ。
 日本の観光業は外国人なしでは成り立たなくなっているのだろうな。インバウンドが増加する過程で,彼らの存在を前提にした供給体制を作ってきているんだろうから。

● 彼ら外国人の中には本格的な登山の格好をしている人も多い。が,そこは外国人で,ガチガチに固めてはいない。どこかラフなところがある。
 そこが外国人の好ましいところとして,ぼくの目には映る。

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