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6月1日の朝日新聞 |
● しかし,年輩者とすればだね,谷川九段がもう一度タイトル戦に登場する姿を見たいんだよねぇ。
将棋連盟の会長になってから,勝率を含めて成績がガタンと落ちた。ついにはA級からも陥落してしまった。
会長の仕事にそれだけ力を注いでいるということだろうけど,できればその職は誰かに譲って,もう一度現役棋士の本分に力を注ぐってのは許されないことなんだろうか。
● ぼくが谷川九段を知ったのは,21歳で就位した名人を失って,次のタイトルの棋王位に就いた頃。その頃,NHK(教育テレビ)の将棋講座の講師を務めたんだよね。
その番組をずっと見てた。ほんとに若き獅子という印象だったんですよ。圧倒的に輝いていたよねぇ。
● その後,名人に復位し,永世名人の称号は得たものの,羽生さんが出てきてからは,彼の陰に隠れることが多くなった。
が,何と言うんだろうか,こすっからく勝ちに行くんじゃなくて,形を求めるというか,谷川流の美学に殉じるというか,素人目にはそんなふうに映っていた。
● 年齢も50歳を過ぎている。棋士としての全盛期はすでに過ぎているのかもしれないけれども,彼だけは特別だと思いたいんだよね。いわゆるファン心理というものだろうけどね。
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