が,その “知っているつもり” を頭から追いだして,何も知らない状態になって,さて,ここに掲載されているところのどこに行きたいだろうかと考えてみる。
しかぁし。率直に言うと,行きたいところがひとつもない。たぶん,“何も知らない状態” になれていないんだろうね。
● まず,日光エリア。今年の4月に今市に開業した日光ランドマーク。コロナでジッとうずくまっていたわけではないんだねぇ。ぼくはどうもこうした人口の娯楽施設に気を取られるね。屋上に観覧車もあるようなんだけど,写真で見る限りはまぁチャチイ観覧車のようだ。
たまり漬けは今市が有名じゃなかったか。地元のぼくらは気づきにくいんだけど,他県から来た人が最も買っていく栃木土産がたまり漬けだと聞いたことがある。もうだいぶ前だけど。
● 次に那須エリア。ここで紹介されている中でオッと思ったのは,「前日光温泉 川霧の湯」。日帰り温泉だ。源泉かけ流しとのこと。場所は塩谷町船生。このあたりも前日光というのか。
なぜオッと思ったかというと,知らなかったからだ。新しい施設なのだろう。やっぱり,何も知らない状態にはなれないねぇ。
● カフェモリコーネにも注目。黒磯の図書館の中にあるカフェ。図書館の本を読みながら,地元の牧場で作られたソフトクリームなんぞを味わえるらしい。
栃木県でもそんな図書館ができたんですねぇ。いい感じだね。運営はなかなか厳しかろうと思うが。
● 県央エリア。烏山や馬頭,氏家,喜連川も含まれている。鹿沼や上三川も入る。ぼくもこのエリアの住人になるのだが,ピンと来ない区分けだよね。県南,県央,県北と分けると県北に入っていたからね。
日帰り温泉にも長らく行ってないんだけど,やっぱ喜連川温泉でいいかねぇ。市営の露天風呂。まごうかたなき源泉かけ流し。あんな贅沢な温泉,そうそうないかもなぁ。
● 紅葉を愛でる趣味はないけれども,もしそれをやるんだったら,朝まだきの時間に家を出て,いろは坂を登って奥日光まで行かんでも,烏山の落石で充分かもなぁ。
わりと自宅の近くで間に合うもんだなと思いましたよ。光を観るのは近場でもできるね,と。
● 県南エリア。この観光パンフで文句なしに惹かれたのは,佐野の蓬莱山。
勝道上人の開山らしいのだが,そういうところは車じゃないと行けない。しかも狭い道を走らないといけないんじゃないか。それゆえにこそ,有難味もあるというものだろうけどね。
ま,この場所に限らず,車は必須でしょうなぁ。公共機関と徒歩だけで何とかしたいとなると,行けるところはかなり限られてくるねぇ。ここが東京との大きな違いだ。
● 栃木市に「岩下の新生姜ミュージアム」があるんだそうだ。ぼくはぜんぜん知らなかったんだけど,「岩下の新生姜」って栃木と何か関係があったんですか。
このエリアはいわゆる両毛地区が過半を占める。同じ栃木県とはいえ,県北の人間からすると謎めいたところだ。ので,旅行先の候補になる。
が,宇都宮から東武で行くとなると,いったん東武動物公園まで出なければいけなくなる。東武で栃木まで行って,栃木からJR両毛線で佐野に出て,東武の周遊券が使えれば一番いいんだけどね。
それ以前に,宇都宮からではこの切符は買えない。JRで久喜まで出て,東武久喜駅で買うしかない。3日間有効でけっこう使えるっぽいんだけどねぇ。
● 県東エリア。芳賀郡に相当。他のエリアに比べるとだいぶコンパクト。
このエリアでは益子の存在感がダントツ。栃木県で勢いを感じる町が2つあって,益子町と那須町だ。よそから流れてくる人が多い。よそ者が面白いことをやってくれる。傍から見る分には,淀まないですんでいるというふうに見える。
そのことによって多くの問題を抱えることにもなっているんだろうけど,淀むよりはマシかなぁ。
● 茂木の “未成線「長倉線」ツァー” が紹介されているんだけども,長倉線って何? 下野中川駅という言葉もある。
烏山と茂木を鉄道でつなげる計画があったのだが,それのことだろうか。だとすると,烏山-茂木間は国道294号に沿うのではなくて,那珂川に沿って敷かれる計画だったのか。
烏茂線(?)とは別の路線のことですかねぇ。どっちにしても,今となっては夢幻の如くなり,だな。仮に敷設されていたとしても廃線になっていたでしょうなぁ。
● このパンフレットのモデルを務めているのは小池里奈さん。TBSドラマ「美少女戦士セーラームーン」のセーラールナ役でデビューしたとある。「美少女戦士」の主題歌はぼくのウォークマンに入っておりますよ。
とっつきやすい美人という印象。美人に生まれたばっかりにイヤな思いをすることもあったんじゃないかな。とちぎ未来大使なんて雑用にも駆りだされるし。
不美人が美人を羨ましがることはないと思いますよ。多数派に属していた方が楽に決まっているわけで。