2021年9月28日火曜日

2021.09.28 栃木県内ならどこに行きたいか

● JR駅に置いてある地元栃木の観光パンフ。何せ地元なのだから,ここに載っていることはあらかた知っているつもりでいる。
 が,その “知っているつもり” を頭から追いだして,何も知らない状態になって,さて,ここに掲載されているところのどこに行きたいだろうかと考えてみる。
 しかぁし。率直に言うと,行きたいところがひとつもない。たぶん,“何も知らない状態” になれていないんだろうね。

● まず,日光エリア。今年の4月に今市に開業した日光ランドマーク。コロナでジッとうずくまっていたわけではないんだねぇ。ぼくはどうもこうした人口の娯楽施設に気を取られるね。屋上に観覧車もあるようなんだけど,写真で見る限りはまぁチャチイ観覧車のようだ。
 たまり漬けは今市が有名じゃなかったか。地元のぼくらは気づきにくいんだけど,他県から来た人が最も買っていく栃木土産がたまり漬けだと聞いたことがある。もうだいぶ前だけど。

● 次に那須エリア。ここで紹介されている中でオッと思ったのは,「前日光温泉 川霧の湯」。日帰り温泉だ。源泉かけ流しとのこと。場所は塩谷町船生。このあたりも前日光というのか。
 なぜオッと思ったかというと,知らなかったからだ。新しい施設なのだろう。やっぱり,何も知らない状態にはなれないねぇ。

● カフェモリコーネにも注目。黒磯の図書館の中にあるカフェ。図書館の本を読みながら,地元の牧場で作られたソフトクリームなんぞを味わえるらしい。
 栃木県でもそんな図書館ができたんですねぇ。いい感じだね。運営はなかなか厳しかろうと思うが。

● 県央エリア。烏山や馬頭,氏家,喜連川も含まれている。鹿沼や上三川も入る。ぼくもこのエリアの住人になるのだが,ピンと来ない区分けだよね。県南,県央,県北と分けると県北に入っていたからね。
 日帰り温泉にも長らく行ってないんだけど,やっぱ喜連川温泉でいいかねぇ。市営の露天風呂。まごうかたなき源泉かけ流し。あんな贅沢な温泉,そうそうないかもなぁ。

● 紅葉を愛でる趣味はないけれども,もしそれをやるんだったら,朝まだきの時間に家を出て,いろは坂を登って奥日光まで行かんでも,烏山の落石で充分かもなぁ。
 わりと自宅の近くで間に合うもんだなと思いましたよ。光を観るのは近場でもできるね,と。

● 県南エリア。この観光パンフで文句なしに惹かれたのは,佐野の蓬莱山。
 勝道上人の開山らしいのだが,そういうところは車じゃないと行けない。しかも狭い道を走らないといけないんじゃないか。それゆえにこそ,有難味もあるというものだろうけどね。
 ま,この場所に限らず,車は必須でしょうなぁ。公共機関と徒歩だけで何とかしたいとなると,行けるところはかなり限られてくるねぇ。ここが東京との大きな違いだ。

● 栃木市に「岩下の新生姜ミュージアム」があるんだそうだ。ぼくはぜんぜん知らなかったんだけど,「岩下の新生姜」って栃木と何か関係があったんですか。
 このエリアはいわゆる両毛地区が過半を占める。同じ栃木県とはいえ,県北の人間からすると謎めいたところだ。ので,旅行先の候補になる。

● JRでも両毛地域だけのパンフを作っている。電車で行くんだったら東武の周遊券を使うのが吉ですかね。群馬の館林と大田も一緒に巡れる。
 が,宇都宮から東武で行くとなると,いったん東武動物公園まで出なければいけなくなる。東武で栃木まで行って,栃木からJR両毛線で佐野に出て,東武の周遊券が使えれば一番いいんだけどね。
 それ以前に,宇都宮からではこの切符は買えない。JRで久喜まで出て,東武久喜駅で買うしかない。3日間有効でけっこう使えるっぽいんだけどねぇ。

● 県東エリア。芳賀郡に相当。他のエリアに比べるとだいぶコンパクト。
 このエリアでは益子の存在感がダントツ。栃木県で勢いを感じる町が2つあって,益子町と那須町だ。よそから流れてくる人が多い。よそ者が面白いことをやってくれる。傍から見る分には,淀まないですんでいるというふうに見える。
 そのことによって多くの問題を抱えることにもなっているんだろうけど,淀むよりはマシかなぁ。

● 茂木の “未成線「長倉線」ツァー” が紹介されているんだけども,長倉線って何? 下野中川駅という言葉もある。
 烏山と茂木を鉄道でつなげる計画があったのだが,それのことだろうか。だとすると,烏山-茂木間は国道294号に沿うのではなくて,那珂川に沿って敷かれる計画だったのか。
 烏茂線(?)とは別の路線のことですかねぇ。どっちにしても,今となっては夢幻の如くなり,だな。仮に敷設されていたとしても廃線になっていたでしょうなぁ。

● このパンフレットのモデルを務めているのは小池里奈さん。TBSドラマ「美少女戦士セーラームーン」のセーラールナ役でデビューしたとある。「美少女戦士」の主題歌はぼくのウォークマンに入っておりますよ。
 とっつきやすい美人という印象。美人に生まれたばっかりにイヤな思いをすることもあったんじゃないかな。とちぎ未来大使なんて雑用にも駆りだされるし。
 不美人が美人を羨ましがることはないと思いますよ。多数派に属していた方が楽に決まっているわけで。

2021.09.28 秋田内陸縦貫鉄道

● かつての国鉄阿仁合線(鷹巣ー比立内)と角館線(角館-松葉)を前身とし,1989年に比立内-松葉 間が開通し,縦貫が完成した。縦貫してから一度だけ乗りに行った。
 ただし,文字どおり乗っただけなので,沿線の諸々はすべて見逃している。 

● マタギの里としてアピールしたり,温泉や食事を整えたりと,努力はしているのだろうが,経営は厳しい。人がいないのだから当然だ。お金が落ちる道理がない。
 お金を落としてもらうためには,よそから人に来てもらうしかない。観光客の誘致。

● しかし。地元在住者の目線と観光客の目線は同じではないとしても,地元に魅力がないから若い人が都会に出ていくのだ。一方通行で戻ってこない。
 おそらくだが,地元に働く場所ができたとしても,それだけでは都会暮らしを知った彼らが戻ってくることはないと思う。

● 過疎地はすべてそうだと思うのだが,そういうところに魅力を感じてよそからやってくる人が多くいるとは,やはり思えない。
 人がいない=豊かな自然=玲瓏な空気と水=兎追いしかの山・小鮒釣りしかの川=日本の原風景。それでは人は来ない。静かな自然より人工的な雑踏に人はより惹かれるものだ。

● 田舎から都会に出てもすぐに慣れる。しかし,都会に慣れた人が田舎に順応するのは生半なことではない。
 それは住む場合の話だが,どこに旅行に行こうかと考えるときに,その視点が水面下で決定に影響を与えることはあるような気がする。
 田舎の人が田舎に旅行に行くことは考えにくいし,東京の人はといえば,京都とか大阪とか福岡とか札幌とか,ある程度の人口集積があって東京と違った空気を湛えているところに行くのではないか。“何もない” 田舎を志向することはあまりないのじゃないか。

● 宮脇俊三さんは,この沿線は秋田美人の産地だと紹介していたのを記憶している。主には角館のことだと思うのだが。
 では,秋田美人の里として売り出すのはどうか。うぅぅむ,美人も偏在から遍在に変わってきているからね(?)。日本のどこにも美人はいる。
 となれば,美人の数も人口に比例する。今,美人が最もたくさんいるところはどこかといえば,断言する,東京だ。美人に会いたいのだったら,東京に行って銀座線や半蔵門線に乗ってみるのが,最も確実な方法だ。

● というわけで,観光客誘致も難しいとなれば,いつまであるかわからない路線だ。廃止が決まってから騒ぐのではなくて,今のうちに乗りに行ったらどうか。
 ぼくももう一度行ってみようか。そのためには “時間はあるけどお金がない問題” を何とかしないとな。

2021.09.28 東武の株主優待乗車証の恩恵

● JR宇都宮駅前の金券ショップで東武の株主優待乗車証を6枚購入した。1枚700円。去年,初めて買ったときには25枚まとめて買ってしまった。800円だったので,ぴったり2万円になるように。
 有効期限が迫ってくるにつれて安くなるから,そういう買い方をしてはいけない。早く買っておかないとなくなってしまうなんてこともないから。

● 有効期限が6月30日のと12月31日のがあるので,年に2回,株主に送付されるようだ。今,出回っているのは,当然,12月31日が有効期限のもの。
 6月の中旬くらいになると12月31日有効期限のものが金券ショップに出てくる。その時点でだいたい800円。有効期限が近くなるにつれてだんだん下がってきて,600円くらいまで下がるかな。
 だから,上に述べたようにまとめて買ってはいけないのだね。それにまとめて買ってしまうと,なくす心配だってあるわけでね。使う都度買うのもメンドイから,数枚ずつ買って行くのがいいと思う。

● 都内はメトロ24時間券で動くことにすると,宇都宮からちょうど2,000円で都内を周遊して帰ってこれる。東武には「東武東京メトロパス」という,“お得な切符” もあるのだが,それだと東武宇都宮発は2,450円になる。
 東武宇都宮から浅草(北千住,押上も)までの乗車券は1,220円だから,たしかにかなり “お得” になるんだけど,株主優待乗車証を買った方がさらにお得ですよってことね。貧乏人にはまことにありがたい東武株主システムなのだよね。

● ただし,浅草に行こうとすれば2回の乗換えがある。南栗橋と曳舟で必ず乗換えなければならない。待ち時間はほとんどないんだけど,東武宇都宮から浅草までの所要時間と,JRで宇都宮から上野に行くのに要する時間を比較すれば,これはもう話にならない。同じ普通列車でもJRの方がずっと速い。
 けれども,宇都宮から上野までの運賃は片道1,980円。要するに,東武株主システムを使えば,JRの片道の運賃で往復できるうえに,都内も周遊できるんですよ。

● JRの場合,自治医大でいったん降りて「休日おでかけパス」を買うと,自治医大までが330円で「休日おでかけパス」が2,720円だから,東京周遊込みで3,380円で往復できる。
 こちらもだいぶお得になるのだけども,黙って乗ってれば上野まで行けるのに,自治医大でわざわざ降りる気になるかという問題がある(ぼくは降りるんだけど)。あと,都内を移動するなら,JRよりもメトロの方がきめ細かく動けるということね。
 「休日おでかけパス」は西は小田原,大月まで,東は成田空港までが周遊範囲になっているから,東京を越えてさらに先に行く場合は無類の強さを発揮するんだけど,都内にとどまるんだったら東武株主システムが絶対王者。
 ぼくなんか,毎日が日曜日で時間は売るほどあって,お金はあまりない。そういう人間にとっては,東武株主システムはウルトラスーパー絶対王者なんだよね。

● これね,これなんですよ。これがあって,株主の皆さんが優待乗車証を金券ショップに流してくれるから,宇都宮から東京まで700円で行くことができるんですよ。
 これからもどうぞよろしくお願い申しあげます。

2021年9月24日金曜日

2021.09.24 宇都宮のベルモール

● 宇都宮のベルモールに来た。駐車場に車を停めて,外に出るとドバっと暑い。真夏日ですかねぇ。気温が高いのに加えて,陽射しに力がありますわ。
 右の写真はベルモール入口からから宇大工学部方面を見たもの。秋分の日が過ぎて,昼より夜が長くなった。それってちょっとヤダなと思ってしまうんだけど,あと半年も過ぎれば,この一帯は桜で華やぐことになる。今から楽しみだ。

● ベルモールのフードコート。リンガーハットで長崎チャンポンの麺2倍。750円。
 「風神社中」がなくなってから,ベルモールで何か食べるとなると,リンガーハットしかなくなった感じ。もっと若ければ,しゃぶしゃぶの食べ放題とか,ステーキとか,何だったらマクドナルドでも,適当な店がいくつもあるんだけど,この年令になると何かと不自由なことになる。

● ベルモールに何しに来たのかといえば,TOHOシネマズで「マスカレード・ナイト」を見るためなのだが,映画のあとでイトーヨーカドーを覗くのも楽しみだ。
 スーパーを見るのって楽しいよね。それがあまり楽しくないと感じるのは気持ちが塞いでいるときだから,物事を決めるのは延期した方がよろしいね。

● そのイトーヨーカドーで生さんまが178円(+税)。この値段だとサンマを高級魚と見做していいんですか,そうでもないんですか。
 鮭の切り身一切れ分とほぼ同じくらいですか。だとすると,そんなに高いわけでもないんだろうか。よくわからない。

● 生チョコアイス。別の言語に変換すると,生千代子LOVEになる。だけど,千恵子も千津子も好きだ,と。売れるといいなぁ,生チョコアイス。
 セブンティーンアイスのガトーショコラとワッフルコーンショコラをこよなく偏愛するワタクシといたしましては,いくつか買って帰りたかったんだけども,ちょっと言い出せませんでしたよ。

● 高根沢町の全県区ブランドの朝日屋本店。その朝日屋本店の揚げ饅頭がイトーヨーカドーにあった。ベルモールにテナントで入っていると思うんだけどね。だから,ヨーカドーで扱うことはなかったんだけどねぇ。
 3つ買ってきた。饅頭で旨く,揚げて旨い。旨いの2乗。問題はたったひとつ,ぼくが糖尿病患者であることだ。病院には行っていないから患者ではないんだけどさ。

● 先日,ジャパンミートで切餅を買ったら,個人的に餅ブームに染まりまして。なくなってしまったので,ヨーカドーで買ってきました。セブンプレミアムの切餅。新潟市のサトウ食品の取扱い。製造は燕市の㈱うさぎもち。
 醤油につけて海苔で巻くのが第1。永谷園のお茶漬け海苔を使った簡単雑煮が第2。納豆餅が第3。

● 販売店のプライベートブランド商品は,大手スーパーやコンビニにはたいていある。
 イオンのTOPVALUには,安さのみを追求したもの(たとえば1リットルで157円の白だし)と,品質を落とさずに価格を下げる努力をしているもの(たとえば300mlで98円のウスターソース)があるように見える。TOPVALUのインスタントラーメンには2種類あるが,上記のそれぞれを体現したものかと思う。

● セブンイレブンのセブンプレミアムはすべてが後者に該当するかと思っていたのだけど,最近は前者かと思えるものもチラホラと出てきたような気もする。
 しかし,圧倒的に後者に軸足があるので,セブンプレミアムへのリスペクトはわが家においては絶大なものがある。ひと頃は,日用品はすべてセブンプレミアムにしてしまおうと考えたほどだ。

● リンスやシャンプー,乾電池から仏壇にあげる線香まで。カレール-からパスタ用のレトルトソース,乾麺の類まで全部。
 結局,そのような極端なことにはさすがになっていないのだけれども,しかしセブンプレミアム商品を手に取ることは多い。ヨーカドーやヨークベニマルではなく,セブンイレブンでセブンプレミアム商品を買うと,お得感も味わえるしね。

2021年9月22日水曜日

2021.09.22 JR駅にあった四国の観光パンフ

● JR駅に置いてあった四国の観光案内パンフ。パンフというにはかなり分厚い。タダなのに情報量が多い。っていうか,情報量はこれくらいでいいのだ。
 飲食店や土産物店の個々の店名まで教えてもらう必要はない。個々具体の店名ということになると,諸々のあまり知りたくない大人の事情が暗躍した結果だろうとは,誰でも思うことだから。つまり,個々具体の店名はあまり信用できないとしたものだ。

● 今,四国に行くんだったら,高松とその周辺で讃岐うどんを喰いまくりたい。これだけは香川県まで行かなきゃしょうがない。
 長崎チャンポンならリンガーハットでいいとしても,讃岐うどんが丸亀製麺でいいという話には全然ならない。

● 四国のトクトク切符の案内も載っている。昔のワイド周遊券的なものがあるんだね。が,東京発はない。飛行機を使う人が大半なのだろう。寝台特急でとか,岡山まで新幹線で行って,というのは時代遅れなんでしょ。
 もし四国へ行くことがあるとすれば,「青春18」が使える時期に普通列車を乗り継いでいくしかないなぁと思っている。つまり,飛行機を使ってまで讃岐うどんを食べに行きたいとは思っていないのだな。

● で,昨年の冬,時刻表をめくりながら,わが家から高松まで「青春18」で行けるものか確かめたことがある。問題なく行ける。1番列車に乗れば,途中で多少の道草を喰っても,21時には高松に着ける。
 高松から先,高知や松山まで行くことは無理なのだが,高松までなら「青春18」で行ける。高知や松山でも2日がかりで「青春18」を2回使って行く気力があるのなら行ける。まぁ,でも,そこまでして高知や松山に何しに行くんだってことだよねぇ。

● しかし,去年の冬も今年の夏も,「青春18」での高松行きは実行していない。高松まで行くには首都圏,関西圏と緊急事態宣言が出ているエリアを通過していかなければならない。
 しかし,コロナが原因ではない。要は踏ん切りがつかない。「高松に行きたい」の優先順位がそんなに高くはないということでもあるな。

● ところで。右は東京メトロの広報誌。ご当地グルメの紹介。
 その中に愛媛の「ふくめん」なるものがある。これって愛媛にあります? 千切りしたコンニャクを麺にたとえているようなんですけどね。完全なる創作料理じゃないんですかねぇ。
 と思ってググってみたところ,宇和島地方に伝わる郷土料理であるらしい。まぁ,家庭でこんなにきれいに作ることはないのだろうが,とにもかくにも最近の創作料理ではなかった。失礼しました。

2021年9月20日月曜日

2021.09.20 千葉県への心残り?

● 左の写真は,JR駅にある千葉県のガイドブックの表紙。るるぶよりコンパクトにまとまっていて,使いやすいかもしれない。
 個々の店の紹介がないのがいい。そういうのって広告連動だから,あんまり信を置くわけに行かないし。

● 千葉県は関東では唯一,JR線の乗り残しがある。館山〜安房鴨川間に乗っていないのが痛い。他にも,久留里線,東金線,成田線と,たくさん残っている。旧国鉄木原線のいすみ鉄道や小湊鉄道も乗っていない。
 それゆえか,千葉の地理はまるで頭に入っていない。いつか,まとめて乗りに行かなきゃと思ってる。

● 関東の中では最も縁遠かった。千葉県は隣接する茨城県,埼玉県,東京都のいずれとも陸続きではない。川に遮られている。それゆえ,千葉は島だという説(?)もある。それが縁遠いままで過ぎた理由ではないんだけどさ。
 つまりは,東京の先だからだよね。千葉に行くにはいったん東京に出て,そこから東に進路を取らなければならない。
 神奈川なら東京から東海道線という大動脈があるのに対して,千葉は総武線。東京の先に見える千葉の姿は,横浜や鎌倉に比べるとかなり小さい。

● このガイドブックでは千葉県を次の6つに分割しているのだが,それが普通の分け方なんだろうか。
 ベイエリア 市川・浦安~千葉
 東葛飾エリア 柏,野田など
 北総エリア 成田,香取,銚子など
 九十九里エリア 旭,東金など
 南房総エリア 勝浦,鴨川,館山など
 かずさ・臨海エリア 木更津,袖ヶ浦など

● ん? と思ったのは東葛飾。東京に葛飾区があるが,千葉にもあるのか。こういうときに,ウィキペディアはやっぱり役に立つ。
 元々は,下総国に存在した郡だったのだね。葛飾郡。それが,17世紀頃に下総国葛飾郡から西半分を分割して,武蔵国葛飾郡が発足した,と。もともと,千葉が本家じゃないか,と。
 葛飾というのは,千葉県,茨城県,埼玉県,東京都にまたがるエリアであるらしい。まだ少し腑に落ちないところがあるんだけれども,これ以上は追求しなことにする。ウィキペディアの知識でいいことにしよう。

● ともあれ。「青春18」が使える時期でしょうかねぇ。乗り鉄になって千葉県内の列車を乗りつぶそう。泊まれれば1泊2日で行けるだろう。

2021.09.20 小さな行楽

● 今日も出かけたくなる日和。2日連続の快晴は,9月になって初めてのことらしい。パカーっと晴れると気分も外向きになる。
 しかも,気温も上がっている。頭のてっぺんが溶けそうな真夏の暑さではないから,この気温もまた人を外に誘う。こういう日に家にずっといられる人は,大したものだと思うほどだ。

● で,西那須野にやってきた。塩原連峰の威容(?)が目に入る。
 塩原にはもう何年も行っていない。ひょっとすると10年は足を向けていないかもしれない。温泉に行かなくなっているんだよね。
 近くに帰り温泉施設があるので,あえて泊まりで温泉地に行かなくてもっていうのは,もうだいぶ前からの傾向。が,その日帰り温泉にもパタッと行かなくなって,5年が経つ。

● コロナがなくても,温泉だけでお客を呼べるわけではない。とっくにそうなっていると思うのだが,年を追うごとにその傾向が強まっているんじゃないですかね。
 食の充実が必須だと思う。その場合,地元ならではのものにあまりこだわらない方がいい。どこでも食べられるものを上手に作って,手頃な値段で出す。

● 話が逸れた。塩原は温泉だけではないのだが,西那須野あたりから塩原の山並みを眺めるだけでも,気持ちが晴れる。
 只今現在,大変な状況に置かれている人は,そんな程度では晴れないかもしれないが,気分を少し動かす程度の効果はあるだろう。それだけでもとりあえずはいいじゃないか。
 その塩原連峰,西那須野の市街地を外れたところから眺めるがよろしいね。

● で,さらに気分を動かすには昼からビールを飲んではいかがですか。飲食店が酒を出すのはダメでも,コンビニで缶ビールを買って,戸外の適当なベンチに座って飲むのはお咎めなし。かえって,安く飲めていいんですよ。
 ぼく一個は酒を飲む飲まないではなくて,口を開いてペラペラペラペラ喋るのを禁止してほしいと思ってるんだけどね。静かに飲んでるんだったら,どうぞ好きなだけ飲んでください。

● ところで,今日は行楽地の人出はすごかったらしいですな。これって,人々が待ち望んでいた姿でしょ。
 こういうことができるようになったのもワクチンを接種しているからだとすれば,ワクチン様々だ。ワクチンを開発した人には,ノーベル平和賞を授与するのが相当かと思う。

● ただし,小さいお子様がいらっしゃるご家庭ならともかく,われらロートルは人が集まるようなところは避けて,あまり人がやらないようなやり方で,ひとり静かに “行楽” を楽しむのがいいと思いますよ。
 目指す対象に近づきすぎないというのは,そのための方法論の1つでありましょうね。

2021年9月19日日曜日

2021.09.19 東武電車で東京へ

● 日本列島を文字どおりに横断していった台風14号がいなくなって,今日は雲ひとつない快晴になった。暑さも戻ってきた。といって,真夏の暑さではない。
 こういう天気のときは,まだ見ぬニューヨークまで散歩に行きたくなる。ま,ニューヨークってわけにも行かないので,素足にサンダルで東京に行って来ようと思う。

● わが家の最寄駅(JR)から宇都宮に出て,宇都宮からは東武に乗る。なぜなら,第1に安くつくからだ。金券ショップで株主優待乗車証を買えば,宇都宮から浅草(あるいは押上)まで片道700円ですむ。都内の移動にはメトロの24時間券(600円)を使う。JRよりもきめ細かく動ける。
 JR宇都宮駅から東武宇都宮駅の間は徒歩で移動すると,わが家から2,480円で往復できる。JRの「青春18」を使えない時期に東京に行くなら,この方法が最も安い。

● 東武に乗る理由の2番目は時間がかかるからだ。伊達や酔狂ではなく,本気で言っている。
 退職して毎日が日曜日になってみると,自由に使える時間がたくさんできた。あたりまえだ。が,プライベートでの生産性(?)は返って低下した。
 たとえば,本はほとんど読めなく(読まなく)なった。通勤電車や職場での昼休みに読んでいたのに,それがなくなったからだ。家で暇にしているんだから,いくらでも読めるじゃないかと自分も思っていたのだが,どうもそういうわけにはいかないのだ。
 音楽を聴くのもそうだ。ぼくはもっぱらウォークマンで聴いている。外を歩きながら聴くわけだが,家にいて外に出ない生活になると,音楽を聴く時間もなくなる。
 今や,電車に乗っているときが唯一の読書時間なので,長く乗っていられればたくさん読めることになる。JR駅から東武駅まで歩くのも,音楽を聴ける貴重な時間ができるからだ。

● ということで,まずはJR駅から東武駅まで歩く。
 宇都宮市オリオン通り。甲子園出場おめでとうのステッカーが貼られたまんまの店がある。
 宇都宮だなぁと思ったのだが,いや,待て。休業するとの貼紙もあった。夏からずっと休業してるんだろうか。どういう店かといえば,居酒屋だ。

● 東武線の藤岡駅付近。刈り入れを待つ田んぼが広がる。太陽光を反射して美しい。
 下の写真はそれを全く捉えていないが,こういう風景が見れるのも,この時期の今日のような天気の日に限られる。眼福と言える。

● 南栗橋に着。ほんと,秋の行楽日和ですわ。コロナ自粛なんてアホらしいことはやめて,どこぞに出かけてはいかがですか。
 今はたぶん,感染の勢いがボトムになっている時期ですよ。なのに緊急事態宣言延長というのは,羹に懲りて膾を吹く以上の愚行でしょうよ。お上の愚かな決定に縛られる必要はない。
 自粛しちゃってる人って,自分の頭で考えて自分の行動を決めることができない人じゃないですかねぇ。あるいは,危険負担という考え方ができない人。一切の危険を引き受けるのは嫌だという人。
 昨年の春から夏は仕方がなかった。コロナについての情報がなく世界が右往左往していたから。今はそうじゃない。

● 南栗橋からは急行中央林間行き。曳舟に着いた。このまま乗っていれば,押上から半蔵門線に入る。が,浅草行きに乗換えた。東京スカイツリー(旧名 業平橋)駅で降りて,押上まで歩いた。
 何でそんなことをするのかと言えば,暇だから。

● 押上駅でメトロの24時間券を買って,半蔵門線。大手町で丸の内線に乗換えて,池袋。東京芸術劇場に来た。音大フェスのセット券を買っておこうと思って。
 無事に購入できた。いい席はなくなっている。仕方がないでしょうな。発売日から2週間近く経ってるからね。これは毎年そうなので,
いい席は関係者に割り振られているのではないかと思っているんだけどね。

● 池袋に来たので,富士そば池袋西口店に。ラーメン430円+大盛券110円。久しぶりに富士そばのラーメン。
 うめー。これほどのラーメンを食べさせるラーメン屋って,そんなにないんじゃないですか。

● 同じ行程を逆に辿って,錦糸町。
 車中にこんな中吊り広告(→ 下の写真)があった。この中に,ぼくを雇ってくれるところはあるだろうか。ないでしょうな。仮にあったとしても,務まる気がしない。
錦糸町駅前

● 錦糸町でブラブラして,東武線で戻ってきた。
 20時の宇都宮市オリオン通り。今や,宇都宮一の飲み屋街になっておりますが,かなり暗いです。けど,営業している店もありますな。
 営業自粛の協力金をもらいながら営業しているのでなければ,大手を振って営業すればいいと思う。今,営業できないんじゃ,できるときなんかしばらくないよ。


2021年9月18日土曜日

2021.09.18 老大国,日本

● 今月12日にTwitterでこちらのTweetに接した。デンマークがすべての規制を撤廃して,コロナ以前の自由を取り戻したということだ。
 この見切りの良さがヨーロッパの凄いところだ。見切ったゆえの失敗もあったはずだが,減点主義に墜ちないんだなぁ。狩猟民族の面目だろうか。

● 対して,日本はどうか。お得意な横並び発想は封印中だ。そろそろ封印を解いて,欧米と横並びになることを考えてもいいのじゃないかと思うが。
 今って,“我慢は美徳” になってるもんね。太平洋戦争時の “欲しがりません,勝つまでは” と何が違うんだ? 欲しかったら,今,手に入れろよ。

● 状況を見て対応を変えるのが苦手というか,“変えないことがいいこと” なんだろうかな,日本人にとっては。
 リスクは引き受けてはいけないものだし,比較衡量して結論を出すのもダメ。思考停止そのものだ。
 結果,現状維持しか残らない。農耕民族のダサさか。しょうがないんだろうか。

● 今日はフランスの様子を伝えるTweetを読んだ。パリのランチの模様を伝えている。「こんなに混んでいて皆喋りまくりです。この状況でもう半年近くワクチンとワクチンパスポートで医療崩壊していません」と。
 日本でもワクチン接種がグングン進んで,そろそろフランスに並ぶのではないかという勢いだ。しかも,もともと感染者数はフランスよりはるかに少なかった。
 にもかかわらず,緊急事態宣言を延長し,国民の多くもそれを支持しているように見える。快楽欲というか享楽欲というか,人生は楽しむものという発想があまりないんだろうか,日本人は。

● もうひとつ。日本は老人大国になったのも動きが鈍い理由のひとつかもしれないね。変化にパッと対応する瞬発力を失っている。動かないで様子見を決め込んでしまう。または無関心。変化を変化と捉えることすらできない。
 それを慎重または堅実だと思っている。動けないでじっとしているのを熟慮しているのだと勘違いしてしまう。
 日本は老いてしまったのかもしれない。老いは治らない。これからどうなって行くんだろうか。

2021年9月15日水曜日

2021.09.15 バカにはバカの道を行かせよ

● Twitterで,ワクチン接種を推奨する人(まともな人)が反ワクチン主義の人(リテラシーの低い人)を難詰しているのを見かける。
 最近だと,参議院会館で彼らが集会をやったらしい。参議院会館をそういう目的のために貸出すのはどうなのか,というツイートがあった。

● 議員会館側がそれを理由に断ることなどできるわけがない。使用目的や主催者が誰かによって,許可したりしなかったりできるはずだとどうして思えるんだろうか。
 集会が集会にとどまると思われれば,他と区別しないで貸出すのは当然の話だ。

● それよりも,反ワクチン主義者たちの運動に反対の声をあげることは,彼らに力を与えることになると思う。
 一切とりあわないで,放っておくのが正解なのではないか。韓国に対して日本政府が採っている戦略的放置がよろしいと思う。
 何もしないで,好きなようにさせておけばいい。バカにはバカの道を行かせるしかないのだ。バカにつける薬はない。古今の真理だ。

● バカに説得を試みても,効果はない。声を荒げて力で変えさせようとしても,うまく行くはずがない。
 なぜなら,人は正しいものを信じるのではなく,信じたいものを信じるからだ。まず,信じたいものを選び取る。この過程は半ば以上は無意識に行っているだろう。しかる後に,それを正当化する理由を作りだす。
 理由がまずあるのではない。理由はあとから作るものだ。あとから作ったものを攻撃したところで,元からあるものは微動だにしない。
 人の神経細胞も,あのペンを取ろう→手を動かす,という順番で働くのではないらしい。ペンを取るために手を動かす準備を始める→脳がペンを取ろうと思う,ということのようだ。それと似たようなものかもしれない(似てないか)。

● 家族や仲間から感染者が出て死亡するのを見れば,彼らも改心するだろう。彼らを変えさせるものがあるとすれば,それしかない(じつは,もうひとつある。後述)。
 で,変わったときにはワクチン万能論者になっているだろう。バリバリの左翼が極右になることは,わりとあるのではないか。極端から極端に振れるのがバカの特徴だ。中庸の美というものがない。

● もちろん,彼らによって大きな問題が引き起こされている。「この層(ハイリスク層)の一定数が打たない自由を行使してると医療への過負荷で永遠にそれ以外の層の自由が奪われる」という問題だ。永江一石さんがかねて指摘している。
 しかし,バカがそれを理解して自分の行動を改めるなど,あり得ない。だからバカというのだ。
 ではどうするか。幸いにして彼らは少数派だ。残りの多数派が彼らが作る弊害を最小限度に留めるための制度を作っていくだろう。

● 具体的にそれがどんなものなのか。ぼくにはわからないのだが,たぶん色々と出てくるはずだ。あるいはもう出ているのかもしれない。
 建前(制度目的)と本音(運用実態)の乖離,なし崩し。そうしたやり方で,バカの害を中和する。バカをかわしていく。

● そうしている間に,ワクチンを打たないのはダサいという空気が支配的になる。そうなればバカもワクチンを打つようになるだろう(もちろん,100%ではない)。
 元々,バカは確たる理由よりも空気で態度を決めているからだ。あと,目立たがりと跳ねっ返り気質もあると思うんだが,それもダサいと思われたら速やかに消えていくしかない。

● のであるから,好きなようにさせておけ。騒ぎたいやつには騒がせておけ。彼らの言うことに反応することで,彼らにエネルギーを与えるな。
 彼らの相手をするのは自分の人生の一部を捨てるのと同じことだ。

2021年9月12日日曜日

2021.09.12 ワクチン接種会場までは歩きで

● 田舎に長く住んでいるとバカになるんじゃないかと思う。そう思う理由のひとつは,田舎の民は500メートルの移動にも車を使うところにある。
 歩くのを拒否するのだ。車が下駄代わりなのだ。しかし,車は車であって,下駄の代わりに使うのは不自然極まる。歩かないと脳細胞も動かないようになるのではないか。

● 都会の人は歩いているだろう。地下鉄の乗換えひとつでも,とんでもない距離を歩かされることもある。JRもしかりだ。
 京葉線や総武線を使って東京駅で乗換える人は,それだけでけっこうな散歩をしていることになる。武蔵小杉で湘南新宿ラインから南武線に乗換える人も同じだ。それだけで運動量は足りるだろうから,わざわざジムに通う必要はなさそうだ。
 それが毎日のことなのだから,都会人の方が田舎の民よりも運動量は圧倒的に多いはずだ。健康寿命(特の脳の健康寿命)の差はけっこうなものになっているのではないか。

● かく申すワタクシも移動はほとんど車だ。田舎の民を地で行っている。退職してからは少し歩くようにしているけれど,都会人が通勤で歩いている距離よりずっと短いだろう。
 というわけで,ワクチン接種会場まで歩いていくことにした。わが家から2キロ弱くらいの距離。チンタラ歩いて片道30分。4千歩くらいか。

● 車だと見過ごすシーンをいくつか切り取ることができますよね,歩いていると。
 稲刈りのシーズンだ。今の稲刈りは脱穀という工程が独立していない。稲を刈ると同時に籾になって貯蔵される。
 脱穀の前に稲を乾すという作業もしなくていい。ハッテを作って稲を乾していたのは,稲束を軽くして脱穀しやすくするためだったのかね。脱穀じたいがないんだから,稲束を軽くする必要もないわけだ。
 ともあれ,もうすぐ新米にありつける。ありがとうござんす,という気分になる。

● 山並みの向こうは八溝の国。烏山,茂木,さらにその奥に馬頭。さらには茨城の大子や美和に連なる。ありていに申せば,過疎の村々だ。過去には栄光の歴史を刻んだこともあったのだが。昔の光,今いずこ。
 そして,ここはタンボーランド。日本の田園は徹底的に人の手を入れないとできあがらない。しばらく放置すれば荒れ果ててしまう。精妙な人工物だ。これを自然だと思ってはいけない。日本の農村に自然はない。

● ワクチンを打った帰り,少しだけコースを変えてみた。車では走れないが,こういう近道があったのかという発見がいくつかあった。その近道を自分が使うことは百パーセントないのだが,何によらず “発見” するのは気分がいいものだ。
 ウォークマンのイヤホンを耳に突っこんで,音楽を聴きながらそぞろ歩く田舎道。運動不足も解消できて一石何鳥にもなる。2回目のときも歩いて行くことにしよう。
 車を避けた理由のひとつは,副反応で運転に支障を来すようなことがあってはまずいと考えたことにあるのだけど,それは全くの杞憂だった。

2021.09.12 コロナワクチンの1回目を接種

● 会場は地元の体育館。農業者トレーニングセンターという名称になっているので,農業者以外は使っちゃいけない施設かと思われかねない。
 その昔,農水省が国道並みの立派な道路や飛行場まで手掛けていた時期があったが,その頃に体育館まで農水省の予算で作っていたんだろうか。それでこんなバカげた名前になった?

● まぁいい。そこで11時の予約。20分前に着いた。ぼくのような爺から若いお嬢さんまで,いろんな人が接種に来ていた。
 高齢者優先で始まったはずだが,当初は予約が取れる状況ではなく(回線が即座にふさがってしまって,回線が回線の役をなさない),取れるようになった頃には非高齢者の予約も始まったということなのだろう。
 あるいは,人間ドッグを受診するときに,早く行って始めても,終わる頃には遅い時刻に始まった人との差はほとんどなくなっているのと同じようなものか。

● ワクチンは感染予防効果を期待してではなく,重症化を防ぐために打つものだと聞いている。で,どういう人が重症化するかといえば,高齢者,男性,デブ,喫煙者の4条件に該当する人らしい(永江一石さんのTwitterから得た情報)。
 ので,若い女性は感染しても重症化することはない。しかも,そういう人ほどワクチンの副反応がキツく出るという。ならば,ワクチンなど打っても副反応に苦しむだけだ。デメリットしかない。
 若い女性で重症化するのは度を越したデブくらいのものだろうから,スラリとしたお嬢さん方にはあまりワクチンの恩恵はないだろう。というより,ワクチンを必要としないのじゃないかね。

● ともかくコロナワクチン,1回目。あっという間だった。チクッとしたと思ったら,もう終わり。
 全然モノ足りない。もう1回やってくれよ。けっこうな量の液体を注入されるイメージでいたもんでさ。
 こんなので腕が痛くなったり,肩が重くなったり,そんなの,あるわけねーじゃん。
 ファイザー社のワクチンだから,ウィルスを希釈したものじゃないんでしょ。mRNAワクチンと言いましたか。詳しいことは知らないし,知る必要もないと思っているが,要するにすぐに終わる。

● 実際には,夜になってから少し疼痛を感じるようになり,腕が上がらなくなった(意識して上げようとすれば上がる)が,寝返りが打てないほど大仰なものではない(→ 翌朝には解消してた)。
 副反応は2回目がキツいようだが,ぼくは上の4条件のうち,3つに該当する。爺であり男性であり肥満である。
 自分では肥満とは認めたくはないのだが,れっきとした糖尿病患者でもあるので,基礎疾患の持ち主ということにもなる。
 これだけ揃っていれば,ノーワクチンで感染すればかなりの確率で重症化することを覚悟しなければならない。そういう人は副反応はほとんど出ないらしいので,副反応を怖れる気持ちは皆無だ。

● 接種前の問診について述べておく。事前に予診票に回答して持参する。それをもとに形式的な問診がある。
 ぼくは糖尿病と診断されて,とりあえず通院を始めたのだが,そのすぐあとにコロナが発生した。コロナに感染しやすい最も危険な場所は医療機関だろうと思って,躊躇なく通院をやめた。
 それゆえ,今は薬は処方されることがないので,薬は一切飲んでいない。肝硬変の疑いありという診断もあったが,そちらも同じだ。
 だから,問診では,何らかの病気で通院していることはないし,薬も飲んでいない,と回答した。嘘をついているわけではない。
 じゃあ問題ありませんねというわけで,すぐに接種に至った。それでいいでしょ。わざわざ話を長引かせることもない。

● 接種のときの唯一の不満は,腕を横にしろと言うから水平にあげたら,そうじゃなくて普通に下におろせと言われたことだ。それは横じゃなくて縦と言うんじゃないか,世間一般では。
 ともあれ,接種じたいは11時前に終了した。2回目は3週間後の10月3日だ。楽しみだよ。

● これも永江一石さんからの情報なのだが,第6波は今年の真冬,年末年始あたりがピークになる。
 バカのひとつ覚えの緊急事態宣言がまた出されるだろう。酒類提供禁止とか,営業は20時までとか,その業界に属する人は働きたくても働けなくなる。
 ホテル,旅館も閑古鳥が鳴くことになる。まぁ,緊急事態宣言に慣れてしまっているから,囀るくらいで鳴くところまではいかないかもしれないが,それにしたって顧客減少要因にはなる。

● ワクチン接種を9月まで待たなければならないのか,もっと早くならないのかな,と思うことがあったんだけども,無事に接種を迎えてみれば,これで良かったなと思うんだよね。
 なぜって,年末年始はワクチンがバリバリに効いている頃だから。

● 真冬には首都圏のホテルでヌクヌクと過ごそうと思っている。暖房が効いている部屋で,何度もお湯を入れ替えてお風呂に入ってさ。旨いもの喰って。
 ワクチンを接種してるんだから,ホテル側に申しわけなさを感じることもない。堂々と泊まれる。

● ま,この2年間,だいたいそうして来てはいるんだけどね。安く泊まれるんだもん。
 大勢が家に籠もっているときは,外に出た方がいいんですよ。初歩的なセオリーでしょうよ。

● ただし,三密を回避すること。手洗い(手指消毒)こまめにすること。口を開かないこと。口を開けているバカ集団に近づかないこと。
 これらを守っていれば,まず感染のおそれはないと思う。かつまた,そうしたバカ集団っていうのは,そんなにはいないものだ。

● ところで。1回目の接種のあとは感染しやすいのだと言われる。抗体値はさほどに上がらないのに,ワクチンに対応するために免疫力の一部が割かれるからだろうか。
 ともあれ,注意した方がいいらしい。具体的に何をどうすればいいのかは,ぼくの見当の及ぶところではないが。

2021年9月8日水曜日

2021.09.08 サンマは今年も高級魚か

● 近くのスーパーで,サンマの塩焼きが一尾248円(+税)。サンマが不良で高級魚になったと言われだしたのはいつでしたっけ。一昨年だっけ,その前の年だっけ。
 たしかにスーパーでこの値段だと,おいそれとは買えないかな。塩焼きになったものじゃなくて,鮮魚の状態ならもっと安いんじゃないかと思ったところで,それは売られてないようなんだよね。
 バケツ一杯買うとか,畑の肥料にするとかってのも,昔はあったんじゃなかったっけ。

● って,缶詰以外だと,ここ数年食べたことがないような気がするんだけど,記憶が脱落しているだけか。いや,食べてないと思うよ。
 さほどに珍重するほどのものでもないと思ってはいるんだけど,身をほぐして大根おろしにつけて,醤油をかけ回して,グジャグジャに混ぜて喰うが良し。いかにも大衆魚を食べるときの食べ方だね。

● 一尾248円では塩焼きを恭しくいただくことになりますかねぇ。鰻は漁獲が戻ってきてるんでしょ。サンマもそうなるといいですな。
 でも,まぁ,モノの値段というのはよくできているよね。高ければ消費を抑えればいい。たとえば,今は肉が安くなっているから,サンマの代わりに鶏肉や豚肉で何か作れば,とりあえず困ることは何もない。

● え? 安いものがなくなったらどうしたらいいんだよ,って?
 あのね,あなたが生きてるうちにそういう状況になることはないと思いますよ。杞憂はやめて,賢い消費者になってくださいよ。

2021年9月4日土曜日

2021.09.04 千葉都市モノレールに乗る

● 今日は千葉市に行く。普段は昼夜逆転に近い生活リズムを刻んでいるのだが,こういうときは早起きせざるを得ない。9時過ぎに家を出た。雨だった。
 宇都宮駅発10:21の平塚行き。すっかり馴染みになったプラチナシート。つまり,ガラガラだということ。

● 千葉に行くってねぇ,デルタ株,緊急事態宣言,ワクチン未接種と悪条件が揃ってるんですがねぇ。ちなみに,今月12日に1回目を接種予定です。2回目は来月3日。
 もっと早くならないのかなと思ってたんだけど,次のピークは12月下旬らしいから,かえって良かったかと思っておりますよ。それまで感染しないように。と言いながら,行動制限はかけておりません。

● 千葉に行くならついでにやっておきたいことがある。モノレールに乗ることだ。千葉県内はJRを含めて未乗路線が多い。いずれは乗りたいと思っているけれども,まずはモノレールに乗りたい。
 モノレールに乗るなら,京葉線で千葉みなと駅に出るのがいい。とすると,東京まで出ないで,南浦和から武蔵野線に乗った方がいいかとも考えたんだけど,武蔵野線,ここんとこ,けっこう乗ってるんで,今日は東京から。

● 東京駅に着いた。気を失いそうなほど長い長い道のりを歩いて(宇都宮線では最後尾の車両に乗っていたのでね),京葉線のホームへ。
 快速の蘇我行き。海浜幕張で沢山の人が降りた。検見川浜,稲毛海岸まで高層アパートが林立。そういうエリアなんですな。

● 千葉に行くのは,今日が3度目か4度目。モノレールについては,千葉市当局は「こんな赤字生成装置を何で作ったんだよ,昔の人はよ」ってなものかもしれないね。
 千葉みなと駅に着いた。千葉都市モノレールの駅に移動して,13:22発の県庁前行きに乗車。運賃は290円。1日乗車券の類いはないようだ(後で知ったのだが,「ホリデーフリーきっぷ」がある。630円。自動券売機で売っているんだろうか。気がつかなかった。今日は土曜日だから販売してないのか)。当然ながら,Suica使用可。

● さてさて,どんなものなのか,楽しみでござるよ。堂々たる(?)懸垂式。高いところを走るんだから,眺めがいい。座らないで立っているのが正解かも。他所から来た人はね。
 千葉みなと~千葉駅~県庁前 と乗って,第1ステージは終了。

モノレールの千葉駅
● 本千葉からJRにひと駅乗って,千葉駅。本千葉という以上は,千葉駅があるところは本当の千葉ではないのか。
 まぁいい。モノレールだ。先ほど乗った千葉みなと~県庁前の3.2kmが1号線。次は千葉〜千城台(ちしろだい)の12kmに乗る。これが2号線。懸垂式モノレールで営業キロが15.2kmは,世界最長らしい。千葉〜千城台の運賃は480円。

● 空席はたくさんあったが,座らないで,最前部の運転席の後ろ隣に陣どる。楽しい。
 道路の信号を無視して進む(あたりまえ)。踏切が遮断されていても,JRの線路を横切る(あたりまえ)。空間の有効利用。渋滞知らず。
 通勤時間帯にこのモノレールに乗って,下の道路を見下ろすと気分がいいかも。空間の有効利用は地下鉄も同じはずだが,こちらは目に見えるところが違う。

● このモノレールは全線複線。千城台に着く直前に左側のレールから右側に移った。地上に敷かれたレールならポイントを切り替えるだけでいい。単純な仕組みだから,なるほどこうやって移動するのかとすぐにわかる。
 が,上空を走るモノレールの場合はそうはいかない。下から見上げてみると,大がかりな構造物を付着させているのがわかる。何かとお金がかかる。

● 千城台に到着。せっかく来たのだし,朝から何も食べていないので,駅前のショッピングセンター(イコアス千城台店)のフードコートでラーメンを食べた。「麺屋ことぶき」という。
 650円の黒ラーメン。醤油ラーメンですな。麺大盛り,無料。

● 千城台を発車する列車の行き先は千葉みなと駅になっていた。千葉みなと駅が運転の起点になっているらしい。千葉みなと駅から県庁前に行くのと,千城台に行くのが出る。
 1号線と2号線の分岐点は千葉駅だし,乗降客が最も多いのも千葉駅なのだろうが,運転系統上は千葉みなと駅が起点。ゆえに,千葉みなと~千葉 は運転本数が多くなっているのだと思われる。
 車両は2両ユニットで運用されている。ホームの先端までは行かず,10メートル程度手前で停まる。事故防止のためであることは言うまでもない。

● 復りは途中の都賀駅で下車。運賃は290円だった。ここでJR総武線に接続するれっきとした田舎駅の趣を呈する。
 成田線経由銚子行きが走っている。総武線を素直に銚子まで走っていく方が少ないのかもしれない。成田空港ができてからそうなったんでしょうかね。
 ところで,この駅が先にあったから,東武線の旧都賀町の駅名は合戦場になったんだろうか(たぶん,違うと思うけど)。

● 千葉駅で横須賀線に入る電車に乗換えて,東京駅に着いた。東京は東京駅があるから東京なのだなと思った。この圧倒的な安心感は何ごとか。

2021年9月1日水曜日

2021.09.01 TOHOシネマズの「午前十時の映画祭」

● 左の写真は,TOHOシネマズがいったん終了した往年の名画の上映を4月から再開するよ,というチラシ。つまり,だいぶ前のもの。
 いったんやめたくらいだから,これを興行的に成り立たせるのはかなり難しいのだろう。というか,単体で黒字にすることは最初から諦めたうえで始めたことだろう。

● すでにあるフィルムだ。新たに撮影するわけではない。古いものは著作権も切れているだろう。どうなんだろう,座席の半分も埋まってくれれば御の字なんだろうか。
 どれくらいの集客があるんだろう。行ってみればわかることだけどさ。古いものは古いというだけで,お客は付かないってことはわかる。時代との間に少しだけ隙間ができる。

● それでもしつこく続けるのは上映者の良心というやつですかね。良心だけでは進めまいから,集客のノウハウもあるのかもしれないけれども,それでもこれは難しい。
 公立図書館などで無料の上映会を開催しているが,ほとんど老人クラブと化しているのが実情でもある。Amazonプライムで見られるものもかなりある。

● あるいは,自分たちの士気を高める狙いもあるのかもしれない。文化や芸術に寄与する仕事をしているのだ,と。遊びの種を提供しているだけじゃないんだぞ,と。だから,誇りを持って仕事に勤しもうじゃないか,俺たちは価値ある仕事をしているんだよ,と。
 つまり,この事業は社内向けだったりするのかもしれない。

● 文化や芸術がナンボのものだという見方(文化も芸術も遊びの1つに過ぎないという意見)はいつだってあると思う。ぼくの意見もそれに近い。
 この2つを声高に言う人に知性を感じることは,極めて稀だろう。声高に言う人の多くは,自身がその分野で仕事をしている人だが,自分の立ち位置から社会の事象を照らして,事象のあれやこれを批判するのはバカでもできる。

● しかし,社会の側から自分の立ち位置を逆照射して,自分の位置を相対化することは,バカではできない。文化や芸術と呼ばれる分野で身過ぎ世過ぎをしている人で,このバカに呑まれないですんでいる人がどれくらいいるのか。
 映画業界で仕事をしている人には,文化や芸術を意識するのではなく,娯楽を提供するのだと割り切って仕事をしてもらいたいと,ぼく一個は思っている。

● とはいえ,TOHOシネマズがこうした形で往年の名画を届けようとする試みを否定する理由はどこにもない。1mmもない。往年の名画はすべて良質な娯楽映画でもあるだろうからだ。
 ただ,無理をして体力を消耗しすぎないで欲しいとは思っている。