2022年6月9日木曜日

2022.06.09 東京散歩:日本橋~中野~大手町~本郷~王子~銀座

東京メトロ24時間券
● 川崎に泊まっているんだけれども,今日も東京をフラフラしてみることにした。東海道線で二駅,新橋で下車。杉並区よりは川崎の方が都心に近いのじゃないか。
 新橋から銀座線に乗って,とりあえず三越前。

● 三越前から神田まで中央通りを歩いてみた。神田にこれといって用事があるわけでもないのだが(そもそも用事があって東京に来たわけじゃないんだけどさ)。
 神田って上野東京ラインができる前から名前は馴染んでいた。中央線の乗換駅だったし。
 けれども,神田駅の改札を出ることは一度もなかった。で,去年だったか,わざわざ降りてフラッと歩いてみたことがある。

● 神保町にしても須田町にしても頭に神田と付く。日本橋もそうだが(兜町は日本橋兜町だし,人形町は日本橋人形町だ),元々,神田の方が人口の集積地だった。江戸っ子だってねぇ,神田の生まれよ,というやつだ。
 一見さんにはわからないディープさが神田にはあるはずだと思うのだが,フラッと歩いたくらいでわかるわけもない。といって,ディープさの中に本格的に分け入って行こうとすれば,お金も体力も必要だろう。

● 日銀通りを歩いて日本橋に戻った。COREDO室町テラスの脇にあるミニ広場。対面にマンダリンオリエンタルが入っている三井タワーを臨む大都会のオアシス。こういうのはいい空間になるものですな。
 しかし,コロナで最も大きな打撃を受けているのは,この一帯なんじゃないか。超高層オフィスビルが建ち並ぶ。空きフロア率がどれくらいになっているか。
 イーロン・マスクがリモートワークは認めない,出社しろ,と発言して物議をかもしたらしいのだけれども,コロナが収束しても働き方が以前の状態に戻ることはあるまい。三井不動産にとっては逆境かと思うのだが,株価は堅調だ。ららぽーとやミッドタウン日比谷が好調なんだろうね。

● 誠品生活日本橋。台湾の雑貨,食品,文具がかなりの品揃え。いや,文具はほとんどが日本製だ。台湾でも日本製が普通に使われているのだろう。台湾の所得水準はすでに日本を超えているだろうが,日本製文具の水準は大したものだからね。
 喫茶や食事もできる。円はルーブル並みに安くなっているから,海外旅行もままなるまい。想像力を駆使して,日本橋で台湾に来たつもりになれるよう努めるのが賢いかもねぇ。

● 台湾の誠品書店が日本に進出してきたわけだから,書籍がメインだ。台湾関連の書籍も多いのだが,日本で刊行されている台湾関連の書籍であって,台湾で観光されたものを日本に持ってきて売っているというわけではないようだ。
 書籍に関していえば,普通の日本の書店と変わらない(有隣堂が運営を請け負っているらしい)。特徴をいえば,雑誌やムックが豊富で探しやすい。

● 自分の頭をアップデートするには,書店を覗くのが一番だ。その程度で時代について行けるなら苦労はないわけだけれど,キッカケが欲しければ書店に行くのがいいと思う。
 美術書が増えているような気がする。文字からビジュアルへの流れもあるんだろうか。
 日本は相対的に貧困化しているが,同時に文化化が進んでいるのかもしれないね。経済のあとは文化。

● 同じフロアで「DETECTIVE CONAN THE MOVIE展」のグッズ販売を実施している。コナン映画は,Amazon Prime で過去作を見て,最新作「ハロウィンの花嫁」も見ましたよ。で,どんなグッズがあるのか見てみたんだけど。
 ここのお客さんは若い女性が多かった。コナンファンに女性が多いのはわかる気がする。工藤新一と蘭,服部平次と和葉。制作する側も,そこは意識しているはずだ。蘭が主役格のときもある。

● あまたあるグッズの1つがボールペン。SARASARA GRAND なんだが,1,650円だから高いわけじゃない。が,これ全部,ダークグレー。他の色はない。
 ハードカバーノートもあるんだけど,A6派には判型が大きすぎた。

● 次は中野。駅南口を出たところにあった立食いそば屋が消えていた。中野でぼくが入れるほとんど唯一の店だったのたが。
 北口から中野通りを行くと,中野サンプラザ。名前は聞くけど,入ったことはない。ホテルも入っているらしいが,おそらくこれからも縁ができることはないんじゃないかと思う。

● 圧巻は名にし負う中野ブロードウェイ。1日で全てを把握するなんて神様でも無理だ。
 1階と地階を歩いてみただけなんだが,このカオスは何なんだ? 妙に懐かしくもある。日本もアジアだったのだと実感できる。聞こえてくる言語も日本語じゃないのがいくつもある。
 占い師がいて,中古PC屋があって,不二家があって,高級時計店があって,韓国弁当を売る店があって,鮮魚店に人だかりができていて,スーパーもある。

● この活気とカオスを生活の場にしている人たちとは,田舎民は戦えない。戦っちゃいけない。
 帰りはサンモールを歩いて駅へ。この後もいくつか回ってみたのだが,一番面白かったのは中野ブロードウェイだった。美術館・博物館・資料館といった教育施設や,名所旧跡・神社仏閣よりも,人が暮らしのために集まるところが面白いよね。

● 大手町。丸善で笹倉鉄平展をやっていた。わかりやすい具象画。いくつかは売約済み。でも,これなら写真ではダメなのかなと思ったり。
 どっちにしても,わが家に絵を飾るというのは具体的に想像できない。お金のこともあるし,どうもこれって絵が好きだからというより,昭和40年,50年代の百科事典のようなものじゃないか
と思うんですよ。応接間に置いておく百科事典。実用品じゃなくて見栄張り品だったわけだよね。
 絵を飾るってのはわりとそれに近いのかな,と。もちろん,そうじゃない人も大勢いるんだろうけどさ。

● 池袋に出るつもりで丸ノ内線に乗ったんだけど,途中で気が変わった。池袋駅の雑踏を思いだしたら,気が萎えてしまった。中野ブロードウェイは面白くても,池袋駅は勘弁。
 で,王子に変更。本郷三丁目で降りた。南北線の東大前までは近いのだろうと踏んだのだが,けっこう歩かされた。東大の本郷キャンパスの端から端まで +α。

● まったく東大というのは東京の真ん中にあるくせに地方の国立大学の10倍は広い。国立大学全体の予算の1割を東大が使っているのは,今も変わっていないのだろう。
 広くバラ撒くより集中投下した方がいいから,東大の優越的地位を是正する必要はないと思うけどね。

● 本郷郵便局にある像。「郵便は世界を結ぶ」といっても,裏側には色々と政治臭いこともある。今はGoogleが瞬時に結んでくれちゃうけど。
 本郷三丁目ではなく,後楽園まで乗れば,南北線に接続するのを思いだしたのは,東大前駅まで歩いたあとだった。

● 王子に来た。飛鳥山や王子神社には何度も来ているが,名主の滝というのがあるらしくて,それを見ておこうと思ってね。

 区が管理する施設。写真は男滝。女滝には水がなかった。水は循環させているのかね。まさか,それはないんですかね。
 真夏に涼しさを提供してくれるだろう。日陰を作り,水辺だから見た目を涼しくさせる。しかし,まぁ,1回来て気がすんだ。

● 銀座伊東屋。Kの地階でそめやまゆみ銅版画展をやっている。もちろん,販売もする。
 平民にも買えない額ではないのだが,絵を自宅に飾ることを肯定するか,絵を飾るに相応しい空間が自宅にあるか,絵に惹かれるだけの感性が自分にあるか,を総合勘案すると,手が伸びない。

2022年6月8日水曜日

2022.06.08 川崎宿を歩く

● 1年前に「東海道かわさき宿交流館」を覗いてみた。川崎では旧東海道が第一京浜に吸収されておらず,旧東海道として残っていることを知った。川崎宿は端から端まですぐに歩ける。その日のうちに歩いてみた。
 その先も飛々に歩いて,結局,日本橋から神奈川宿の外れまでは歩くことになった(品川宿はそれより先に歩いていたのだが)。

● その「かわさき宿交流館」に二度目の訪問。佐藤惣之助の事績が展示されていたので。
 佐藤惣之助なる御仁は,川崎宿で本陣を任されていた名家の出。詩人であり作詞家。
 阪神タイガースの歌(六甲おろし)の作詞も彼の仕事。山本彩が歌っているのを You Tube で聴ける。

● しかし,まぁ,そういう人が川崎から出ましたよ,というだけのことではある。展示もさほどに興味を惹くものではなかったというのが正直なところ。
 川崎出身の有名人といえばこの人(左の写真)だが,もちろん他にもいる。成海璃子も生まれは横浜だけれども,育ちは川崎。生まれよりも育ちが大事でしょ。

● ついでに,もう一度,川崎の旧東海度を歩いてみることにした。
 まずは六郷川(多摩川)。東海道の「六郷の渡し」があったところ。越すに越されぬ六郷川,とは言われなかったのかね。
 海はすぐそこ。流れは目視では確認できない。太公望が何人か釣糸を垂れていた。

● 江戸から京に向かう場合は,川崎宿はここから始まる。六郷川を渡って川崎宿に着くと,万年屋という旅籠があった。「米に栗,大豆,小豆,アワなどを入れ,お茶で炊いた炊き込みご飯」を供した。奈良茶飯と称される。
 宿泊中のホテルの朝食でも供されるのだが,現代の奈良茶飯はもち米を使ったおこわになっている。栗も甘露煮になっているので,江戸時代の奈良茶飯とは別物なのだが,当時の奈良茶飯も旅人にはご馳走であったろう。

● 旧東海道からこういう風景も臨める。すぐそこが風俗街だ。堀之内と呼ばれるソープ街がここなのだろう。規模は東京の吉原に次いで関東で2位。
 川崎はコンパクトで高密度だから,表と勝手口の距離が短い。いや,この短さは川崎に限らない。都市とはそういうものだ。いい悪いの問題ではなく,そういうものだ。
 川崎のこの辺の空気感は東京都台東区日本堤のそれに近い。多摩川に至ってしまえばスコンと抜けるのだが,このあたりを歩いていると,モヤモヤっとした感じがする。

● 親切にこういう地図が道路に出ている。問題は,方向が逆であること。こっち側じゃくて向こう側に掲げるものだ。市役所か観光協会かは知らないけれど

 あ,これじゃ方向が逆ですな。
 まぁ,いいんじゃないですか。何もないよりいいでしょ
 そうですなぁ

 いやいや,これならない方がいいと思うぞ。
 待てよ。元々は向こう側にあったのを,やむを得ない事情でこちら側に移設したのかもしれないね。いや,きっとそうだよ。そうに違いない。







2022年6月7日火曜日

2022.06.07 銀座をフラフラと

● 昨日から川崎のホテルに宿泊している。駅の近くのホテルで,何度か宿泊を重ねているので,駅の近辺についてはどこに何があるかは頭に入っている。
 しかし,そこから逸れたエリアについては,生田緑地にある岡本太郎美術館や藤子不二雄ミュージアムに行ったことがある程度だ。あと新百合と溝の口には行ったことがある。

● 生田緑地も新百合も溝の口も東京から入っている。新宿や渋谷からアクセスするのは簡単なのだ。が,川崎駅から行こうとすると,何気に億劫だ。
 川崎市は東西に短く南北に長い。というと,方角は不正確になるのだが,要するに細長い地形だ。細いところはほんとに細い。ハサミでちょちょっと切れそうだ。

● その南端に川崎駅があり,JRと京急が東西に走る。真ん中あたりを東急がやはり東西に走る。北の方は小田急が走っている。それぞれ,東京に出るにはすこぶる便利だ。品川,渋谷,新宿は指呼の間と言っていいだろう。
 ところが,川崎市を南北に移動しようと思ったらJR南武線しかない。この南武線というのがまた,できれば乗りたくない路線の筆頭と言われる。

● というわけなので,東京に出てみることにした。天気もあまり良くない。いつ降ってきてもおかしくない。傘を持つつもりはないので,降ってくればすぐに引き返すつもりだ。
 東海道線で新橋に。銀座を経巡ってみるかということ。

● G-SIXの蔦屋書店。仏像展は終わっていて,青木野枝+山口藍 二人展「山と空」 に変わっていた。ぼくにはたぶん何も見えてないと思うんだだけど(山口さんの少女は「鬼滅の刃」の禰豆子を連想させる,といった程度の感想しか持てなかったからね),量を見ていけば見えてくるようになるんだろうか。
 もしそうなら,浴びるようにいろんなものを見ていけばいいわけだ。それをするのに東京は最適だ。美術館に収まるような大家ではない,現代作家の作品を見ようと思ったら,たとえば蔦屋書店に来ればいい。画廊というのは敷居が高すぎるからね。

● 銀座無印の6F。MUJIホテルのフロント階にラウンジもあるようで,その様子が通路からちょっと見える。
 背筋がスッと伸びてるお客さんがチラホラと。“スッと” というのが肝だ。力は入っていないし,人目を意識して演じているのでもない。
 無印良品の商品を好む人っていうのは,“スッと” 背筋が伸びている人が多いんだろうか。いやいや,偶々だろうな。偶々でしょう。

● 久しぶりにミッドタウン日比谷を横切ってみた。ぼくが来ても仕方がないところではある。
 唯一,入るかもしれないのは,TOHOシネマくらいかな。出演俳優が大ヒット御礼の舞台挨拶をするのは,たいていここですよね。

● ミッドタウン日比谷から先,新橋までのガード下に小洒落た飲食店街ができてた。平日の昼下がりとて,お客はあまりいなかったけど。
 昼飲みというスタイルはすっかり認知された。これじゃ日本がG7から脱落しそうなのも宜なるかな,というのはあたらない。GDPって国民が総参加して作るものじゃないよね。あれは働き好き,仕事というゲームにのめり込める人たちが作るものであって,国民のすべてが結集してやっているものじゃない。
 そっちへ行きたい人は行けばいい。昼飲みできる方が魅力的,脱力系で行きましょうよ,という人がいてもいい。アメリカも欧州もそんなもんでしょ。

● 新橋のサラリーマンの皆さんに紛れて,SL広場の小諸そば。2枚盛りイカ天付き。最近,これが続いてます。ちょうど500円だし。
 今日は以上。川崎に戻ることにする。

2022.06.07 外国人旅行者を受入れ?

● 遅れに遅れたが,日本国政府も外国人旅行者を受け入れることにしたらしい。そのニュースを見た。

● しかし,よくわからないことがある。ツァーで来る外国人しか受け入れないってこと?
 欧米人がツァーで来るなんてあるんだろうか。彼らはツァーなどに頼らないだろう。
 そういう独立独歩の人には門戸を開かないのだろうか。ツァーでしか来れないお馬鹿さんだけ来てちょうだいね,ってことなのか。

● マスク着用が「日本ルール」だなんて誰が決めた? 少なくとも,厚労大臣は必要ないとアナウンスしたのではなかったか? どうも今の日本は考え得る最悪の状況に堕ちている。つまり,ルールを持てていない。
 そもそも,コロナに対して日本ルールなんてものがあること自体がおかしいのだが,じつはルールですらなく,何の根拠もなくバラバラに行われてきた自主規制にすぎない。それを国として外国人に求めるのは無理だろう。

● 来たければ,しょうがない,入れてやる,というトーンだ。日本としては,円安打開と経済のテコ入れのために,どうぞ日本に来てくださいと,外国人にお願いする立ち位置だろう。
 今の日本はマスクしてまで行きたい国ではない。つまり,これでは誰も来ない。

● コロナはほとんど脅威がないものになったのだが,あくまでも “ほとんど” であって,完全に消えたわけではない。そういうときは脅威はあるものとして対応すべし,という声がどうしても優位になってしまう。
 過度に慎重という言い方しかできない。そういう慎重さを知的だと思っているかのようだ。知的とは正反対のものだろうに。
 ここでも過ぎたるは及ばざるに劣るのだ。リスク(というほどのものではないのだが)を取ることができないのが日本(人)の特徴なのかと悲観したくなる。

● 医師(の一部)が,自分の専門としている分野は国民生活に大きな影響を及ぼす重要なものであるはずだという,専門家・専門職が陥りがちな陥穽に落ちてしまっている。
 自分の専門分野での部分最適を求めるあまり(命に関わることなのですぞ),全体最適を考慮できなくなっている。部分最適が全体最適でもあると信じて疑わないかのようだ。
 コロナに対する警鐘を鳴らすこと自体を自分のミッションとしてしまっている。念仏を唱えるがごとく,マスクをはずすなと言うだけになっている。
 だものだから,一般人はいよいよ踏ん切りがつかない。

2022年6月4日土曜日

2022.06.04 税金で旅行費用を補填してもらって

● 先週,今週と,“かながわ旅割” というやつで,川崎のホテルに連泊した。かながわ旅割というのは,関東広域連合(東京都を除く関東各県)でやってる地域版GoToのようなものだ。
 旅行費用が1人あたり1万円を超える場合は5千円の割引に加えて,2千円分のクーポンが付く。ので,2人で宿泊費が2万円のホテルに泊まれば,宿泊費が1万円になったうえに,4千円のクーポンが付くわけだ。そのクーポンはホテルで食事をするのに現金代わりに使えるし,土産を買うのにも使える。
 関東広域連合でやっているんだから,“とちぎ旅割” や “さいたま旅割” もあるわけだろう。4月から始まって5月までだったのが(ただし,黄金週間中は適用除外),1か月延長されて,6月までになった。

● ホテルの現場では面倒な書類作成や作業が増えて,ブッチャケあんまり歓迎できないってところじゃないか。
 実際のところ,“かながわ旅割” を受け入れているレストランや土産物屋はさほどに多くない。たぶん,業者側にすればかなり面倒くさいか,話が急で対応しきれなかったのだろうと推測する。

● “かながわ旅割” を利用するには,3回目のワクチンを接種しているか,陰性証明が必要になる。欧米諸国では外国人観光客の入国も無条件であることと比較すると,日本はとても世界で戦える国ではなくなったのだなと思わざるを得ないわけだ。
 知的水準があまり高くない層からの批判を忖度して,予めそれに対するエクスキューズを用意したのか。利用者があまり増えても困るから,とりあえず制約条件を設けてみたのか。とも想像するのだが,意味のない条件ではある。

● とはいえ,旅行者側にすればお得感はハンパない。費用を半分にしてもらって,さらに小遣いまでもらえるようなものだから。
 空いているシーズンでもある。忙しく働いている人たちや学校に通っている子どもたちは,行きたくても行けないから,空いているわけだ。
 いくら安くなっても,彼らは行けない。お金がないから行けないんじゃなくて,時間がないから行けないのだから。
 なら,毎日が日曜日のロートル組がそれを埋めればいい。ありがたく行かせていただこう。

● 一方で,東京のホテル業界には気の毒だ。東京は少し遅れて,都民割りを実施しているようだが,関東広域連合に比べれば,業界にとっても都民にとっても,魅力は落ちるだろう。
 関東各県から東京に来る人はだいぶ少なくなる。ぼくらも東京を素通りして神奈川に行ってしまうわけだから。
 川崎は三鷹や町田よりは都心に近い。“川崎に泊まって東京観光” は充分以上に成立する。

● GoToも復活するんだそうだ。タイミングとしては明らかに遅すぎる。
 緊急事態宣言が終結したらすぐにやらなければ意味がない。もう遅いのだ。

● が,やるのだろう。おそらく夏休みに合わせるんだろうか。
 であれば,現役組と子供たちのために,ぼくらロートル組は遠慮すべきだろう。ロートルはいつだって行けるんだから。
 その時期にしか行けない人たちが優先されるべきだ。ので,GoToはたぶん使わないと思う。

● この夏はGoToを使って旅行しようと考えている方々へ。
 GoToについては色々と批判がある。旅行費用を補助するくらいなら,もっと困っている人に現金給付しろ,とかね。
 意見は色々だが(バカにも意見を持つ自由はあるから),あなたは国策に協力するのだ。堂々と楽しんできて下さい。

● その場合,もう予約を入れた方がいいですよ。GoTo実施が正式に決まるのを待っていてはダメです。それでは旨味がかなり減ります。今すぐ予約を。慌てる乞食の方が貰いは大きいとしたものです。
 どういうことか。今はホテルが自己負担でGoToをやっているようなものなのです。国が負担することになれば,本来の値付けに戻します。それが正当だからです。
 そこからGoToで割り引かれた額は,現在の提示額とさほど違わないものになるはずです。今のうちに予約しておけば,現在額からGoTo分が引かれます。

● 昨年のGoToのときはそうだったんですよ。今は当時と比べれば通常価格に近づいているので,正式に決まってから予約してもGoToの恩恵を受けられるでしょう。
 とはいっても,予約は早いに越したことはないと思いますな。

● オミクロンになって,感染力は増したが,病気としての深刻度は大きく低下した。もう新規感染者がいくら増えても,緊急事態宣言は出ないだろう。経済を考えれば,出せる状況ではない。したがって,GoToも今度が最後になる。
 あなたはちゃんと納税しているのだから,税金で旅行費用を補填してもらうことを恥じる必要などない。しっかりリフレッシュして,またいい仕事をして税金を納めてください。

2022年6月3日金曜日

2022.06.03 横浜をちょこっと散策

● 川崎に泊まっていながら,日中は東京に出かけたりする。川崎についてもいくつかの点を知ってるに過ぎないのはわかってはいるつもりだけれど,川崎市内を南武線で移動するのは何とはなしに億劫だ。
 生田緑地は新宿や渋谷からアクセスすべきもので,川崎駅から行くのでは腰が重くなる。岡本太郎美術館や藤子不二雄ミュージアムにも行ったが,東京に泊まっているときだった。
 路線バスを乗りこなせるなら,また違うと思うんだけどね。

● 書店でガイドブック的な情報を得ようとしても,鎌倉,箱根,横浜のガイドブックしかない。神奈川県全体のガイドブックは見あたらなかった。
 神奈川県のそれ以外のエリアは観光的にはないも同然らしい。三極構造で全てを押さえたことになるっぽい。んなバカなと思うんだけどさ。さてさて,どうしたものか。

● 今日は,東京ではなく横浜に行ってみることにした。京浜東北線で山手に来た。
 セレブのエリアなのだろうし,たしかに坂が作る独特の風情があると思うのだけども,風情を維持するための代償が大きすぎる。年寄りにはきつかろう。運転にも気を遣う。
 俗物の権化で申しわけないのだが,ここには住めない(そもそもが経済的に無理だけどさ)。低い平地がいい。

● 横浜中華街の華錦飯店。この店,3回目になる。あんかけ五目ラーメンとチャーハンに杏仁豆腐が付いて,税込み800円。しかも旨い。中華街,やっぱスゲ~や。
 と,浮かれているんだけども,閉店したところもある。コロナ禍を耐えに耐え,やっと収束しかけたところで力尽きたという感じですか。
 ぼく一個はこの2年余,緊急事態宣言下の首都圏に親の敵を取るように出かけてきたが,そんなものは屁のつっかい棒にもなりはしない。当たり前だが。

● ところで。山手駅から石川町方面に行こうと思って,駅前に設置してある市街図を見てあるき始めたのだが,逆の方向に歩いていた。
 どうもおかしいので駅に戻って電車に乗ることにした。その際,あらためて市街図を確認した。ぼくらが方向音痴なのではなくて,地図がおかしい。
 道路の向こう側に設置するんだったらこれでいいんだけれども,この場所に設置したのでは現在位置からして間違っている。方向も逆になる。

2022年6月2日木曜日

2022.06.02 川崎の雑多感が心地いい

● 川崎に移動。鎌倉を発って川崎駅に降り立った瞬間,帰ってきたという気分になった。ぼくの家は栃木の在で,川崎じゃないんだけども。
 雑多感が心地いい。自分がここにいてもいいんだと思わせてくれる。身体が寛ぎだすのがわかるというか。

● 鎌倉人はわりと気位が高いかな。神奈川県民の間でも,鎌倉のヤツらは,ってのがあるんだろうな,たぶん。
 で,その場合の鎌倉人には大船人は含まれないのだとも思う。昔から鎌倉と呼ばれたところの住民のみで,おまえらは鎌倉人じゃねーよ,気にすんなよ,ということになっているだろう。

● ぼくは京都をほぼ知らないので,まったくの想像でしかないのだが,京都市の中京区,上京区,下京区は,近隣住民から同じように見られているのではないか。同様に,京都市は近隣の市町民からそのように見られており,京都府は他県民からそのように見られがちだろう。
 ということは,そういう固定観念が昔から存在していて,見る側がその固定観念に絡められて,勝手に転んでいるという見方もできるかもしれない。ぼくが鎌倉に感じた印象も同じかもしれないな。

● しかし,そういうこととは別に,川崎の雑多感は心地いい。それぞれ勝手にやっていて,それを縛ろうとする空気が薄いというかな。
 川崎駅東口。ストリート演奏家が何組か出ているのだが,客を呼べているバンドがあった。トランペットをしばらく聴いたが,なるほど巧いのだった。
 川崎駅東口の仲見世通りのアーケード入口に乗っかってる男。バーボンを瓶から直接飲んでる(バーボンということにしておきたい)。それとも,こいつ,ラッパーなのか。
 生身の男じゃないんだけど,こういう意匠も雑多感に溶け込んでいて,なかなかいいなと思ってしまうのだ。

● ホテルもメトロポリタン鎌倉からメトロポリタン川崎に平行移動。
 同じメトロポリタンでもだいぶ様子が違う。鎌倉にはとりすました感じがある。干渉しないで放っておく,という感じに近い。あるいは,ちょっと違うのだが,慇懃無礼。
 鎌倉に合う演出をすると,とりすまし感は避けがたいのだろう。川崎の方はフレンドリー。
 どちらが好ましいか。受けとめる人の好みによるとしか言いようがない。

 “とりすまし感” は,いわゆるラグジュアリーホテルにはわりと普通にあるもののような気がする。常連客になるとこの “とりすまし感” は消失するのであろうから,大袈裟に言うと宿泊客に階層を作る契機になっているかもしれない。
 そもそも,高級感の中には  “とりすまし感” が含まれることが多い。仏像でいうと,地蔵は親しみやすいが,観音はやや近づきがたい。高級なのは観音の方だ。

● メトロポリタン鎌倉はラグジュアリーに分類されるホテルではないが,鎌倉を背負っている。
 “とりすまし感” を纏った方が,ホテル側としては無難なのだろうと思う。それを好む宿泊客が多いのでもあるだろう。

● では,お前はどうなのか。鎌倉は今回が初の1泊目なのに対して,川崎には何度か泊まっているので,こっちが基準になってしまっているところがあってね。
 が,フレンドリーな方に希少性があるのは確かで,その分,川崎の方がいいかなと今は思っている。