● 先週,今週と,“かながわ旅割” というやつで,川崎のホテルに連泊した。かながわ旅割というのは,関東広域連合(東京都を除く関東各県)でやってる地域版GoToのようなものだ。
旅行費用が1人あたり1万円を超える場合は5千円の割引に加えて,2千円分のクーポンが付く。ので,2人で宿泊費が2万円のホテルに泊まれば,宿泊費が1万円になったうえに,4千円のクーポンが付くわけだ。そのクーポンはホテルで食事をするのに現金代わりに使えるし,土産を買うのにも使える。
関東広域連合でやっているんだから,“とちぎ旅割” や “さいたま旅割” もあるわけだろう。4月から始まって5月までだったのが(ただし,黄金週間中は適用除外),1か月延長されて,6月までになった。
● ホテルの現場では面倒な書類作成や作業が増えて,ブッチャケあんまり歓迎できないってところじゃないか。
実際のところ,“かながわ旅割” を受け入れているレストランや土産物屋はさほどに多くない。たぶん,業者側にすればかなり面倒くさいか,話が急で対応しきれなかったのだろうと推測する。
● “かながわ旅割” を利用するには,3回目のワクチンを接種しているか,陰性証明が必要になる。欧米諸国では外国人観光客の入国も無条件であることと比較すると,日本はとても世界で戦える国ではなくなったのだなと思わざるを得ないわけだ。
知的水準があまり高くない層からの批判を忖度して,予めそれに対するエクスキューズを用意したのか。利用者があまり増えても困るから,とりあえず制約条件を設けてみたのか。とも想像するのだが,意味のない条件ではある。
● とはいえ,旅行者側にすればお得感はハンパない。費用を半分にしてもらって,さらに小遣いまでもらえるようなものだから。
空いているシーズンでもある。忙しく働いている人たちや学校に通っている子どもたちは,行きたくても行けないから,空いているわけだ。
いくら安くなっても,彼らは行けない。お金がないから行けないんじゃなくて,時間がないから行けないのだから。
なら,毎日が日曜日のロートル組がそれを埋めればいい。ありがたく行かせていただこう。
● 一方で,東京のホテル業界には気の毒だ。東京は少し遅れて,都民割りを実施しているようだが,関東広域連合に比べれば,業界にとっても都民にとっても,魅力は落ちるだろう。
関東各県から東京に来る人はだいぶ少なくなる。ぼくらも東京を素通りして神奈川に行ってしまうわけだから。
川崎は三鷹や町田よりは都心に近い。“川崎に泊まって東京観光” は充分以上に成立する。
● GoToも復活するんだそうだ。タイミングとしては明らかに遅すぎる。
緊急事態宣言が終結したらすぐにやらなければ意味がない。もう遅いのだ。
● が,やるのだろう。おそらく夏休みに合わせるんだろうか。
であれば,現役組と子供たちのために,ぼくらロートル組は遠慮すべきだろう。ロートルはいつだって行けるんだから。
その時期にしか行けない人たちが優先されるべきだ。ので,GoToはたぶん使わないと思う。
● この夏はGoToを使って旅行しようと考えている方々へ。
GoToについては色々と批判がある。旅行費用を補助するくらいなら,もっと困っている人に現金給付しろ,とかね。
意見は色々だが(バカにも意見を持つ自由はあるから),あなたは国策に協力するのだ。堂々と楽しんできて下さい。
● その場合,もう予約を入れた方がいいですよ。GoTo実施が正式に決まるのを待っていてはダメです。それでは旨味がかなり減ります。今すぐ予約を。慌てる乞食の方が貰いは大きいとしたものです。
どういうことか。今はホテルが自己負担でGoToをやっているようなものなのです。国が負担することになれば,本来の値付けに戻します。それが正当だからです。
そこからGoToで割り引かれた額は,現在の提示額とさほど違わないものになるはずです。今のうちに予約しておけば,現在額からGoTo分が引かれます。
● 昨年のGoToのときはそうだったんですよ。今は当時と比べれば通常価格に近づいているので,正式に決まってから予約してもGoToの恩恵を受けられるでしょう。
とはいっても,予約は早いに越したことはないと思いますな。
● オミクロンになって,感染力は増したが,病気としての深刻度は大きく低下した。もう新規感染者がいくら増えても,緊急事態宣言は出ないだろう。経済を考えれば,出せる状況ではない。したがって,GoToも今度が最後になる。
あなたはちゃんと納税しているのだから,税金で旅行費用を補填してもらうことを恥じる必要などない。しっかりリフレッシュして,またいい仕事をして税金を納めてください。
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