2018年9月18日火曜日

2018.09.18 観光で食べていくのは難しい?

● 右は今日の下野新聞。栃木県内の宿泊者の減少を報じるもの。
 とにかく人口(特に若年層)が減少しているのだから,宿泊者も減るのが道理。基本はそういうことだ。減るのが道理だ。
 年寄りはあまりお金を使わない。あるいは,使いたくても使えない。身体が動かなければ,旅行にも行けない。激しく動く若者の総数は,恐るべき勢いで減っている。

● 出雲大社を抱える島根県,東大寺その他の奈良県,東照宮がある栃木県がワースト3というのは,神社仏閣では遠方からのお客は呼べないということか。
 正確にいうと,神社仏閣のみではお客を呼べないということだ。

● 観光資源の最たるものは食だろう。温泉の魅力も褪せているから,食とセットにしなければ。
 ちなみに,温泉場の総花的な懐石ふうは不可。食だけは平均点が高くても仕方がない。他を圧して突出しているものが,ひとつでいいから欲しい。

● あとは街全体の魅力。京都や金沢がこれにあたる。これはちょっくらじゃないな。っていうか,京都は別格だよなぁ。京都は“千年の都”の歴史が積もり積もっている。
 全国の各地にある小京都はしょせん小京都であって,それ以上のものではあり得ない。

● 対して,こちらは「ねまるちゃ 秋号」。今回は表紙に美人モデルを使わず,アニメ「君の膵臓をたべたい」のキャラクターを持ってきた。舞台が富山県だったのだね。
 総花的でなく,ポイントを絞って紹介しているので,読んでみる気になる。

● 観光の基本が食だとすれば,これからが富山が輝く季節になるねぇ。富山湾と日本海の海の幸。冬の富山の寒ブリと蟹。それで全国に通用しちゃうんでね。
 実際にはロシアから輸入してたっていいんだよ。そんなことはいいんだ。

● ディスティネーション・キャンペーンの最中なんだけどね。ディスティネーション・キャンペーンっていうのは,お祭りと一緒かもしれない。お客さんがいた方が盛りあがるけれども,いなくたってかまわない。御輿の担ぎ手だけで,お祭りは成立する。ワッセワッセとやってるだけで,担ぎ手は高揚できる。
 ディスティネーション・キャンペーンも,戦略や作戦をアーでもないコーでもないと議論(?)して,観光業界やイベント業者やJRなど,内部の人間が盛りあがるためにあるのかもしれない。効果があろうとあるまいと,中の人たちが盛りあがれれば,それは成功である。

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