● ヤボ用(ほんとにヤボ用)があって,鹿沼に行ってきた。車で行けば造作もないんだけど,あえて電車で。
車の運転があまり好きじゃないこともあるんだけど,電車の方が“小さな旅”感を得られる。その時間を買うために電車賃を払う。
● 電車賃だけを考えれば,わが家から鹿沼に行くのは,石橋か矢板に行くのと変わらない。石橋や矢板に行って“小さな旅”感を得られるかといえば,それはさすがに難しい。
けれども,鹿沼は日光線に乗り換えなければならないのでね。その面倒さが“小さな旅”感を生むと思う。
● ともかく。その鹿沼。年に2,3度は鹿沼市民文化センターに行くんだけど,直行直帰。それ以外のところには馴染みがない。
はるかな昔,川上澄生美術館に行ったことがあるだけだ。飲食店にも入ったことがない。
● で,そういう状態の自分にとっては,鹿沼のシンボルは黒川だ。その黒川に降りて,川沿いの遊歩道を歩いてみた。
お年寄りの散歩道でもある。爺様と婆様が一人で歩いている。家ではいろいろ言われているのかもしれないし,いろいろ言って嫌われているのかもしれないけれど,それこそいろいろあった人生だったよねぇ。
● 川っていいねぇ。気持ちがせいせいする。川の効用ってたしかにあるなぁ。水が流れ降っていく音も重要だね。
宇都宮の田川にも同じような施設はあるんだけど,田川と黒川では川の清浄さが違う。せいせいする度合いが違う。ずうっと下流まで歩いて行きたくなる。
● 鹿沼といえばもうひとつ。興文堂書店。もう40年も前になるけれど,この本屋には2,3度立ち寄ったことがある。その頃,ぼくは本を買う人だった。
街の本屋はどんどんなくなっているけれど,この書店は「年数回,店内でライブイベントも開催。さまざまな文化の交流点として,懐かしい雰囲気が漂う町の本屋」として健在と聞いたことがあるんだけど,今でもあるんだろうか。
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