● 2泊3日の3日目。何もしなくていい時間はすぐに過ぎる。歳を取ってもこれは変わらない。
“何もしなくていい”のと“やることがない”のとはぜんぜん別。何もやらないのは同じなんだけど。退屈を楽しめるようになれば,人生の達人といっていいのだろう。
● ともあれ,ラウンジで朝食。ぼくはこれで帰途につく。相方は正午までホテルで過ごす。スーツケースは宅配便にまわす。
● 東武電車で帰ろうと思っている。1年前,浅草から乗ろうとしたら,スペーシアしかなかった。半蔵門線が乗り入れて,運転系統が変わったんだろうか。
押上からは間違いなく各駅停車や急行があるんだけど,押上~浅草間にだって,スペーシアが停まらない駅はあると思うんだが。
● と思って時刻表を見てみたんだけど,特急以外の電車も浅草から発着してるねぇ。1年前はたまたま特急が続けざまに出る時間帯だったんだろうかなぁ。
ぼくが乗ろうとしているのは東武日光線だ。東武線の運転系統を見ると,伊勢崎線が本線で,東武動物公園から日光線が分岐し,さらに新栃木から宇都宮線が分岐する,という感じ。
日光まで直通するのはスペーシアしかないので,スペーシア以外に乗るときは,必ず乗換えが必要になる。まして,宇都宮に行こうとするときは,複数回の乗換えが必須。ゆえに,分岐点は押さえておかないとね。
● 今回は1年前の経験(?)があるので,半蔵門線に乗ることにした。白金台から永田町まで乗って,半蔵門線に乗換え。東京で最も億劫なものが地下鉄の乗換えなんだけど,まぁ,しようがない。
押上から日光線に入る南栗橋行きに。南栗橋ではなくひとつ先の栗橋まで行ってくれると,JRに乗り換えるのが楽になると思いがちなんだけど,あまり変わらない。ここでの乗換えはホーム橋を渡る必要もないし,接続は非常にスムーズ。そもそも,栗橋でJRに乗り換える人がさほどにいるとは思えない。
● 南栗橋からは新栃木行きに接続。ここも接続はきわめてスムーズ。
押上までは,こんな調子で行ったら宇都宮までどのくらいかかるんだろうと,少々ウンザリしていたけど,南栗橋から栃木まではかなり近いのだった。地図をみれば納得する。一衣帯水といってもいいくらいじゃないか。
途中で降りてみたくなる駅はなし。淡々と田舎を走る趣。
● 栃木で東武宇都宮行きに接続。ここでも待ち合わせ時間は長くない。栃木で途中下車してみようかとチラッと思った。昼食を食べてもいい。が,やめておく。
東武は駅舎にお金をかけない方針のようだ。宇都宮のひとつ手前の南宇都宮で降りたんだけど,駅舎はこんな感じ。さっきまで白金台にいたのが不思議に思えるようなたたずまい。新幹線じゃなく,トロトロ走る準急や各停で来たのに,数時間でこういうふうになる。
ちなみに,ぼくが住んでいるのはもっと田舎。
● 水天宮前のロイヤル・パークから栗橋や久喜まで東武に乗って,JRに乗り換えて帰宅したことがある。それだと,全部JRを使うのと運賃はほとんど変わらない。
が,宇都宮まで東武で来ると,1,200円。JRよりだいぶ安くなる。時間があってお金がない人にはありがたい乗物だ。
● が,宇都宮から東京に行くのに東武を使おうというのはけっこう奇特な人かもね。沿線に住んでいる人は別にして。これだけ乗換えがあるとねぇ。さすがにちょっと億劫になるかなぁ。
昔はね,日光から浅草まで直行する快速があって,乗車券だけで乗れたんだけどね。
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