● ネットのニュースで知った。驚く人はあまりいないだろう。いずれこうなることは誰にとっても想定の範囲内。いずれ来ると思っていたものがとうとう来たか,という感じ。
サービスを開始したときは,Facebookが大きく先行していた。よほどのことがなければ逆転は難しい。そのよほどのことは起きなかった。
● ブログはGoogleのBloggerを使っているので,その流れでSNSもGoogle+から入った。2ヶ月くらいだったかな,Google+をいじった後に,TwitterとFacebookに移った。
Facebookのコンセプトは明解だった。友だちを作って,友だちとのコミュニケーションを楽しむ。ほぼ,それに尽きる。Facebookでできることは広範にあると思うんだけども,基本は友だちとのコミュニケーション。「いいね!」やコメント,シェアもそのための手段だ。
● その分,Facebookには閉鎖性を感じた。フォロー(するだけ)という形で友だちの外に出ることはできるんだけども,Facebookユーザーの外にでることはできない。
タイムラインの流れも遅い。頻繁に投稿する人はそんなに多くない。文字数の制限がないのに,ごく短い投稿が多い。スマホを使っているからだけれども,これだとFacebook本来の面目はだいぶ損なわれるような気がする。
● けれども,長文投稿は歓迎されない気配がある。連投も嫌われるのではないか。そんなところでも気を遣わなければならない。
友だちに正面切って反論するのも憚られる。逆に,反論される可能性の高い,先鋭なというか,とんがった意見は投稿しづらい。友だちを戸惑わせてしまうからだ。
そうしたものは歓迎されない空気がある。場を乱さないような,あたり障りのない,正論的な,したがって情報量を持たない,投稿が横溢している。
● それらを互いに発信しあい,受信しあって,「いいね!」をしあって,愚にもつかないコメントをしあって,仲間内から一歩も出ずに,同じループを回っている。
友だちの友だち,そのまた友だち・・・・・・というふうに6回ジャンプを繰り返すと,世界の誰とでも接触できるという理論? が出たことがあった。が,そんなものはまったく現実的ではないことは,Facebookを少し体験すればすぐにわかる。
● 2年半ほどFacebookにかかずらってみたが,結局,これという使い方を見いだせないまま,Facebookからは退くことにした。数ヶ月前にアカウントを削除した(完全には削除されていないようなのだが)。
しかし,自分には向かなかったが,Facebookは良くも悪くも性格がはっきりしている。
● 対して,Google+は茫洋としていて,こういうものだと大きく掴むことができない。Facebookだと,友だち申請→承認,というひとつの儀式というか関所がある。これがFacebookの性格を大きく規定しているのだが,Google+にはそういうものはないようだった。
Google+は字数制限のないTwitterなんだろうか。
● Twitterのキーワードはフォローだ。そのフォローは無言フォローが原則だ。フォローするかしないかは自分で決められる。相手方の承認を得る必要がない。
Twitter人気の理由の大きなひとつは,この敷居の低さにあると思う。
● その代わり,TwitterはSNS的な色彩は薄いような気がする。誰かがコメントをしても,それに対して返信しなければいけないという縛りも感じない。
フォロー返しという言葉はあるけれども,それが暗黙のルールにまでは行っていない。そこも各人の勝手たるべしという空気がある。勝手にフォローすればいいし,フォローされたからといって義理を感じる必要もない(感じてもいい)。それぞれが勝手にやっている。
字数制限があるためか,連投したければしたいだけどうぞという感じ。タイムラインの流れも速いから,連投されてもどんどん流れていく。留まらないから邪魔にならない。
● 総じて,Twitterの基調は自由さにあると思う。では,Google+にそうした解放感があるかというと,どうもそうではない。けっこう,構えさせるところがある。投稿する前に推敲させる雰囲気というかな。そういう重さがある。
結局,Google+はユーザーに何を提供するつもりだったのか。どう使ってもらいたかったのか。
0 件のコメント:
コメントを投稿