● 3月のダイヤ改正に合わせて,烏山線に導入された蓄電池電車(EV-E301系)。その名のとおり,バッテリーで走る電車ですな。
愛称はACCUM。そのACCUMに乗る機会があった。
● 烏山線に限らず,電車に乗ることはあまりないって人が,栃木県では普通。公共交通機関しか移動手段がないとなると,栃木県のたいていのところは陸の孤島になってしまう。車利用は生活の前提だ。
だから,高齢になり運転がおぼつかなくなると,相当以上に困ったことになるのではないかと思う。日用品や食べものを買いに行くのが難儀になる。近くに商店はない。
若い人と同居していればいいけれど,高齢者だけの世帯はどうなってしまうのか。そろそろ,そのことを本腰いれて心配しないといけないようになってきたのではないか。
● ぼくは若い頃から車があんまり好きじゃなくてね。車なしでも生活できるように,駅の近くに住むことを考えていて,そのようにしましたけどね。
今のところ,通勤も電車。自転車野郎でもあるので,近場は自転車で間に合う。だから,車がなくて困ったことは特にない。
あったとしても,わが家に1台しかない車は奥さんが毎日使用するから,ぼくが使えることはない。
なので,栃木県人のアベレージよりは電車を利用することが多いと思うんですよ。
で,先日,烏山に用事があったので,久方ぶりに烏山線に乗ったら,それがACCUMでしたよ,と。
● 烏山線は,宝積寺駅で宇都宮線から分岐して烏山まで。なんだけど,実際の運行は宇都宮-烏山っていうのがほとんど。走行距離は約30キロ。
この程度だったらバッテリーがもつってことですかねぇ。蓄電性能はどんどん良くなるんだろうから,宇都宮線(上野-黒磯)も蓄電池電車でOKになるかもしれない。
ありえない夢なんだろうけど,日本中がすべて蓄電池電車になれば,線路の架線が要らなくなるな。スッキリするだろうねぇ。
架線事故ってけっこう多いでしょ。その事故もなくなって,遅延も減る。いいことずくめなんだがな。JRもメンテナンスコストが節約できるし。
● ACCUM導入当初は烏山駅前でイベントっぽいこともあったようだし,もの珍しさもあってかけっこう乗客が多かったようなんだけど,今は落ち着いてしまっている。いつもの烏山線に戻っている。
すなわち,朝夕の通勤通学タイムを除けば,車内はいたって閑散としている。ぼくが乗ったときもそうだった。
乗り心地は普通の電車と同じ。気動車に比べればずっと静かで快適。
● 烏山線ってさ,構想では烏山から馬頭を経て水郡線の常陸大子に接続させ,一方,茂木まで伸ばして今の真岡鉄道につなげることになっていたんだってね。八溝開発のため。勇壮というかねぇ。
もしそうなっていたら,今頃はもろともに廃線になっていたろうなぁ。
● この沿線はぼくにとっては馴染みがありすぎるところなんだけど,ヨソの人が乗れば,けっこう小さな旅的情緒を味わえるんじゃないかなぁ。
運賃は,宝積寺-烏山間,410円ですよ。
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