● 某月某日の土曜日。銀座と新橋は隣接しているのに,道路を隔てるだけでガラッと空気が変わる。東京に来るたびに,これが不思議というか腑に落ちないでいた。なんでこう劇的な変化を見せるんだろう,って。
ともかく,その新橋で飲んでみた。初めてですよ。
● 上野東京ラインの開業が効いているね。新橋から乗換えなしで宇都宮に戻れるようになったっていうのが大きい。
上野東京ラインが開通したときには,どうせオレ,上野で降りるし,とか思ってたんだけど,浅はかでしたよ。こうして新橋で飲む気になっているんだから。
● 新橋といえばサラリーマンのオアシスというのは,何度も聞いていた。で,行ってみたら本当にそうだった。
駅に近い赤提灯の店に入ったんだけど,まず安い。これが嬉しい。
店員さんの中にも外国人がいた。それがもう普通のことなのだろう。
● 焼きトンがメインの店だった。その焼きトンをはじめ,モヤシ炒めもマグロのブツも旨い。いや,マグロのブツは並みだったか。
東京にいる気がしない。これだけ大衆性が濃厚になると,全国共通の気のおけなさが場を支配するようだ。栃木の田舎で飲んでいるような気分。
これだ,これがオレの世界だ,とか思いながら,梅サワーを何杯も注文しましたよ。
● いい加減に酔っ払って店の外に出ると,大勢の男女の飲み士たちが通りを歩いていた。土曜日だというのに,こんなに盛り場に人がいるとは。東京の活力を見せつけられた思いがした。
宇都宮の泉町は,土曜日ともなるとほとんどの店が閉じているのじゃないか。泉町は県庁や市役所への依存度が高いのだと思う。だから,お役所が休みの日は閑古鳥が鳴く。
対して,新橋はそんなのは関係ないのだ。土曜日も働いている企業の人たちが,どっさりいるのだ。
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